教育

2021年01月17日09:47教員免許更新②
 意地でも教員免許を更新してやろうという気概は続きます。
 教員免許更新についてネットで色々調べましたところ、至る所でいっぱい講習会やってますね。別にどこで受けてもいいようなので、次に消費者観点で見る点は費用と難易度(より簡単に取れるところ)になっちゃいますよね~。こんなものにガチでスパルタ教育されてもねぇ。まず気になる費用は、ほぼどこも一律でした。1つの講義が6時間で6000円。その講義が5つあるので30時間30000円です。その他申請の手数料や振込手数料などかかりまして、総額35000円くらいですかね。私が申し込んだ大学はテキスト代はかかりませんでした。さて難易度の方ですが、ネットでたまに教員免許更新の記事をアップしてる人もいますが、ぶっちゃけよく分かりませんでした。教員やってる友人がいるので聞いてみたら放送大学が楽勝だったよーということでしたが、残念ながら申込期間外でした。ただ不便な世の中の根源となっているコロナ禍がここではプラスに働きまして、私が申し込んだ近隣の大学では密をさけるため講義はもちろんオンラインなのですが、なんと講義後のテストもオンラインでした笑(通常時は大学の講義室で対面授業、テストも講義室で一斉です) 大学の担当者曰く初の試みだそうで、そんなんカンニングしまくりでは?と思いましたが、しかしもともとテストはテキスト持ち込み可だったそうです笑 医学部時代の地獄のテスト期間を乗り切った私にはふざけてんのかとしか思えませんでした。医学部6年間で100回はテスト受けただろうなぁ。1回1回がおっさんの心臓には悪くて寿命だいぶ縮んだだろうなぁ(しみじみ…)。
 35000円と労力を捻出してでも教員免許を更新するのかという命題に対しては、おそらく大半の人は否定的と思われます。別に教員免許が失効しても最初から免許取り直しということではなく、必要あればそのときに講習を受ければ復活するので、実務上は特に問題ないのです。

 冒頭お伝えしましたが私の場合はもはや意地です笑 といっても今回は本当に楽勝すぎました。オンラインの講義なんか監視されてる訳でもなく、6時間もずーっと聞くわけないじゃないですか…。テストの問題も大人をばかにしてんのかといった陳腐な出題でしたよ…。「講義を聞いて印象的だったことを述べよ」的な笑。持ち込んだテキストもほぼ使いませんでしたね。講義の内容も薄っぺらく、これは教員免許更新制自体が何の意味もなくはっきり言って不要であるというレベルでしたね。



2020年11月25日22:45教員免許更新①
 実は私は1回目の大学で高校理科の教員免許を取得しており、今年度末で有効期限を迎えます。医学生時代や研修医になってからも「教員免許なんて別にいらんしなぁ」と失効するのを眺める姿勢だったのですが次第に段々とこのまま失効していくのが惜しくなってきました。もしかしたらどこかの学校から命の教育講演などの依頼があって行くことはあるかもしれませんが、それは教員免許は不要でしょうし、理科の教師として高校の教壇に立つことは今後まぁ99%ないでしょうね。それでもったいない精神でなんとか最低限度の労力で教員免許更新を目指すことにしました。
 
 色々調べた結果、なんと医師免許をもっているだけで新たに特別支援学校の理療という科目の教員免許を取得することができることが判明しました。「こ、これはもしやこの免許を取得すればここからさらに10年間有効期限が延びるのではないか?」と思い、県庁に行って申請してきました。申請書類を揃えるのはそんなに大変じゃなかったのですが、医師免許を基礎資格とした教員免許申請はほとんど全例がないらしく県庁の担当者も手探り状態のようでした笑

 さて1ヶ月ほどしましたら教員免許が無事発行されて送られてきました。特別支援学校なら教壇に立つ可能性は高校よりはちょびっと高いかなぁ(..;) それでここから新たに10年有効期限延びると思い込んでいた私ですが念のため担当者に有効期限を確認したところ、なんと有効期限は延びないとのこと(←え?)。じゃあなんですか、取ったばかりのこの教員免許はあと1年もしないうちに失効するんですか?もし私が来年度以降の教員免許が失効した状態でにこの教員免許申請していたら有効期限どうなっていたんですか?矢継ぎ早に質問したのですが、確かにあと1年もしないうちに失効すると。そして高校理科の教員免許が失効した後に新たに免許申請したとしたら、教員免許はちゃんと発行されるけれども既に失効している状態であるとのこと(←なんなんだそれわぁ?)。
 
 最低限度の労力での教員免許更新を目指したはずですが、ホント意味のない労力を使い少々のお金を無駄にしてしまいました。せっかくなので取得した特別支援学校の教員免許を記念に写メってアップします。教員免許更新の続きはまた今度。
blogkyouinmennkyo1



2016年12月02日23:15師走
 今日から12月ですね。月日の経つのは早いものです。過ぎてしまうと1年間何か大きな出来事もありませんでしたがあっという間でした。こんな感じで、数十年後は気づいたら自分はいつの間にか年老いていて死を間近に感じているのでしょうか。そのときには自分は医師として充実した人生を送ったなぁと心から思っていたいものです。
 今年は大きな出来事はなかったと言いましたが小さな出来事はたくさんありました。学生とはいえ毎日同じような生活を送っているわけではなく、講義ばっかりの日もあれば実習の連続だったりとなかなか飽きがこないシステムになっていて、学生生活の面白さを今更ながら感じています。いや、学生というよりも医学生というべきですかね。1回目の大学生の時は授業はさぼるのが当たり前みたいになっていたので、日中はひまでひまでしょうがありませんでした。なのでバイトをしてみたり、友達と遊びに行ったりしてましたが、今ほど日常の中に感動を覚えることが少なかったので小さな出来事すらそんなに多くない青春時代を過ごしてしまったような気がします。年老いていくと感動も薄くなっていくと聞いたことがありますが、私の場合は逆ですね。年齢を重ねるごとに1日の中で感じさせられることが多くなってきました。

 今年も良い出会いが多くありました。その中の一つですが旧司法試験に合格された方とお話しする機会がありました。旧司法試験といえば弁護士や裁判官などになるための登竜門。非常に難関な試験で、実は受験資格に学歴は関係ないので中卒の人でも受けられたのですが、実際には法学部で法律をしっかり勉強して卒業した人たちが主に受けていて、それでも合格率はほんの2~3%であったといいます。そのため合格平均年齢は27歳とかで、一般的には法学部で4年+司法試験浪人生活を3,4年やって受かれば御の字だったのではないでしょうか。その人は法学部卒業後2年目で受かったらしいですが、その2年間は勉強に専念しないといけないため正社員で働く時間は取れずフリーター生活を続けていたそうです。そして試験に落ちればまた1年、先が見えなくて経済的にも苦しい生活が続くため、試験に対するプレッシャーたるやものすごいものがあったそうです。自分の夢を追いかけていつ受かるか分からない試験を永遠と受け続けている人もいたことでしょう。10回以上チャレンジして、ついに力尽きて諦めてしまった人もいたことでしょう。そんな世界をくぐりぬけてきた人を尊敬してしまいます。一方で筆舌に尽くしがたい努力を何年も続けて、その努力が実らなかった人のことも考えてしまいます。その人たちはその後どんな生活を送っていたのでしょうか。また受験のために費やした年月をどう考えているのでしょうか。決して無駄な時間ではなかったでしょうけれど、自分の人生に後悔とかしているのでしょうか。

 私たちはどうしても世の中で成功した人ばかりに目がいってしまいます。しかし成功はしなかったけど地道に努力を続けてきた人もいっぱいいるはずなので、その人たちも確かに幸せに生きていることを私は知りたいです。その人は「私はホントに運よくほんの紙一重の差で受かったと思ってる。その紙一重で落ちていたら今頃どうなっていたかは想像できない。」とおっしゃっていました。

 医師国家試験は難関試験とは言われていますが、旧司法試験とは性質が異なり、合格率が約90%あります。もし落ちたとしても次の年に受かる可能性も旧司法試験よりは断然高いでしょうから旧司法試験よりモチベーションは低くならなそうな感じはします。

 いや~、医学部の勉強量は確かに膨大で進級するのもしんどいですが、司法試験なんかと比べたら楽なもんですわ。物事って相対的に考えると「しんどい」が「楽」に変わってしまうから不思議ですね(´・ω・`)


 

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2016年05月29日13:23医学部あるある①
4年生では臨床医学を学んでいます。他の大学もだと思いますが、病院の医局の先生がかわりばんこに授業を担当されます。忙しい中、診療の合間をぬって来て下さっているのがそのあわただしさを見ていてよく分かります。レジュメの印刷が間に合わなかったとか、授業中に院内用のPHSが鳴るとか、しょっちゅうですしね。そんな中で一生懸命授業をして下さっている先生を見ると同性であっても胸キュンしちゃいます(笑)
 一方、授業をぶっちする先生もたまにいます。理由は急患が入ったからだと思っていますが、理由までは明かされないこともあるのでよく分かりません。そういうときは学生は講義室で待ちぼうけして、さすがに授業が始まって10分もして誰も来ないとおかしいので、「あれ?先生来ないな。」と思って誰かが講義室から学生課に電話します。するとたいてい学生課も分からないというので、学生課の人に病院に電話をしてもらって確認してもらいます。すると突然「今日は休講です。補講の日程は後ほど連絡します。」と返事が返ってきます。補講と言ってもそもそも時間割はフルコマですから入れるところがないので、試験前になるか、あるいは放課後に補講となります( ;∀;) しかし急に放課後に授業を入れられると多くの学生は困ります。だって部活もあるしバイトもあるし、まったく暇な人の方が少ないのではないでしょうか。たかがバイトと思われるかもしれませんが、お金をもらっているし、シフトに入る約束をしている以上、ドタキャンはよろしくないでしょう。
 医学部の教授会で何か学生を厳しく指導しようという取り決めがあるのでしょうか、私たちは1年生の時には授業のたびに「授業には遅刻するな。遅刻する奴は医師として失格だ。」と怒られ、教授の機嫌が悪いと「やる気ないなら医学部やめろ。明日から来なくていい。」などと厳しい言葉を頂戴します。そのせいもあって、また、出席を取られるので授業の出席率、無遅刻率の高さはすごいですよ。たまに外部から来る先生がびっくりするくらいですから。 

 さて、先ほどの授業をぶっちした先生は当然ですが医師です。私たちは医師は遅刻なんてしないと教わりましたが、先輩医師は遅刻もするし、まして無断欠勤もしてます。教授はその人に医師をやめろと言うでしょうか。いや、言ってないみたいですねぇ。正直なところ、学生たちは結構冷めた目でそういうことを見ています。何を言ったってどうせ何も変わらないので特にぶっちに対して反抗的な言葉も出さず、淡々と事後処理を進めます。医学生100人×90分の放課後の時間がなくなるわけですから、本当はすごい損失だと思いますけどね。急患が入るのは仕方がないので、せめて学生課に一報を入れてほしいわけです。緊急時には一斉メール送信というシステムがあるので、休講ということになったらすぐに学生課が学生たちにその旨を一斉メール送信すれば少なくとも、講義室で待ちぼうけをくらうということはなくなります。

 授業をぶっちされる先生方へ。あなたたちには医師としての技量はあるかもしれませんが、社会人として何か欠けてると思いませんか? 

 

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2016年05月11日17:14天才
 世の中には天才と呼ばれる人たちがいます。アインシュタインやニュートンなどが挙げられます。どういう人だったのか、もし会えたなら一度お話をしてみたい方々ではありますが、もう亡くなっていますし、もし生きていても会って話をすることは簡単にはできないでしょうね。

 さて先日「憧れの医師」でも紹介しましたが怪物並みの頭脳を持つ人たちは今、この日本に限定してもたくさんいるでしょう。私も今まで生きてきた中で頭脳面で色んなすごい人たちを見聞きしてきましたが、これらの人たち全員に共通することがあります。それはその成果に見合うだけの努力をしているということです。私の友人でアメリカ留学を夢見てまずは英検1級にチャレンジした奴がいますが、どこからそんなエネルギーが湧き出てくるのか不思議なくらいでしたが、何かに憑りつかれたように勉強をして、1回も海外に行ったこともなく、英語がもともと得意な科目というわけでもなかったのに、1年ほどしてちゃんと受かりました。また、同級生でテストを全部本試験で余裕で受かってる奴がいるのですが、そいつは超有名進学校出身(まぁ医学部なので進学校出身だらけですが)なのでそんなに努力もせずものすごい暗記力をもっていて、それで受かっているのだろうと勝手に思っていました。が、こないだテスト期間にたまたま図書館でそいつの後ろ姿が見える位置で私も勉強していたのですが、私は集中力が続かず、30分に1回くらいスマホをいじったりボケーっとしてみたりしていたのに対して、そいつは何時間でもずっと同じ姿勢で集中して勉強していました。 

 過去を振り返ってみれば、高校時代も私も一応進学校にいましたが、同級生はみんなよく勉強していましたね。勉強せずに東大や医学部に入った奴とか私は見たことがありません。つまり一見天才っぽく見えた人たちは天才ではなく努力家であったということです。「努力に勝る天才なし」という言葉がありますが、私は本当にその通りだと思います。  

 ただ一方では、まさに天才、努力しなくてもすごい人、が全世界で何年に1人というような割合で生まれている可能性も否定はしません。医学的には「サヴァン症候群」という症状を見せる人たちがいるようです。膨大な量の書籍を一回読んだだけですべて記憶し、さらにそれをすべて逆から読み上げるという、常軌を逸した記憶力を持った男性が報告されているようです(by ウィキペディア 笑)。他にも「航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起こすことができる」とか、確かに努力型ではなさそうですが…、こういったことが本当ならば人間の能力はどこまですごいのでしょうか。




 


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2016年04月27日22:16医学部受験⑦
 もうすぐゴールデンウィークですね(^O^)今年は祝日の並びも良くて、月曜日か金曜日をさぼれば数珠のように祝日がつながって最大10日休みです(^_^)学校をさぼるか、真面目に授業を受けるか、どうしようかと迷う今日この頃です。
 しかしこんな贅沢な悩みを持てるのも医学部受験をなんとかくぐり抜けられたからだとつくづく思います。受験生だった頃は祝日だからと言ってその日は受験勉強を辞めて旅行に行くなんて考えもしませんでした。5年前のGWの日記を読み返してみても、「図書館で勉強。」と書いてあります。さらに受験に失敗した時のために「就職活動用の職務経歴書を仕上げた。」などと書いてあって、当時の涙ぐましい苦労がまざまざとよみがえりました(過去の自分よ、よく頑張ったなぁ(ToT)) 私は社会人として仕事をしていましたが、その仕事に対する熱意がだいぶ薄れてきていて、その仕事で接する相手や同僚に対して申し訳ないと思っていたので、医学部受験がうまくいかなくても転職を考えていたのでした。公務員系だったので変なことをしなければ終身雇用でしたし、給料も1年に1回は必ず昇給しましたし、自分の好きな仕事だったんですけどね、その安定を手に入れて何年かたったとき、やっと周りが見えてきて、医師になりたいという気持ちがやっぱり芽生えてきたんですね。今、「やっぱり」と書きましたが、実は私は高校のときからずっと医学部か東大志望でした。自分にとってのベストは東大理Ⅱに入ってそこから頑張って医学部医学科へ進学することで、それが実現できたらいいなぁなんて夢を見続けていました。
 しかし転機は高校3年生のとき突如訪れました。その時の担任の先生に医学部志望を伝えたら、「これから医者は過剰な時代になっていくから麻酔科医にしかなれんらしいぞ。」などと言われ、「これからの日本は技術で世界と勝負していかないといけないんだ!」と工学部に行くことをを強くすすめられました。 18歳のピュアだった私は担任の言葉を鵜呑みにして、医者になっても働き口がないと思い込み、麻酔科医にしかなれないという言葉に対してもその意味が分からず、「はぁ…そうですか、それなら物理は苦手なので工学部でも生物系の方を考えてみます。」と答えました。さらに「あとお前には東大は無理だから現実的な路線で考えろ。」と言われ、面談のとき、真剣に将来を考えていた私は夢をぶち壊されて、不意に涙がこぼれてきて止まることはありませんでした。
 確かに東大を受けるにはぶっちゃけ学力は足りなかったと思います。しかし18歳のピュアだった私は、もし担任の先生に「お前ならきっと夢を叶えられるから、その夢を追いかけてがむしゃらに頑張ってみろ!」と応援されていたらきっと頑張り通したと思います。そして仮に東大に落ちたとしても、自分に納得をして、担任にも感謝をして、第二志望の大学へ行くことができたと思うのです。今振り返って客観的に見てもあの先生の進路指導はホントひどかったなぁ( ;∀;)
 しかもですよ、あれからだいぶ年数がたちますが医者が過剰な時代になんてなっていません。むしろ医師不足で困っている状況です。最近は医学部の定員も増加してますよね。まぁ当時は確かに養成医師数は抑制されていたので当時としては担任の予想は根拠があったものと思いますが。
 私は人生をだいぶ遠回りしてしまいました。自分の運命を呪ったこともあります。過去の色んな悔しさをバネにして今こそ医師に向けての勉強をがむしゃらにすべきなのでしょうね。…と書いていたら、学校をさぼることを考えていた自分がバカたれに思えてきました。GWはやっぱり勉強しよう!と思い直した私なのでした(^_^)

 



2016年04月21日14:32CBTの勉強
 4年生ではCBTを受験します。CBTに向けてもう既に勉強を開始している人もいますし、全く手をつけてないというか、QBすらまだ買ってない人もいます。しかしいずれにしてもさすが医学生というべきか、試験日までにはなんとか帳尻を合わせてほぼみんな合格していきます。私の大学でもCBTで留年したという人はほとんど聞きません。ただまだ少し勉強をかじった程度ですが、私の印象でははっきり言って私はまだ全く合格ラインが見えないほど知識がないということに気づきました。1周目で解ける問題はほとんどありません。さらに落胆することには、解説を見ても「そんなん習ったっけな?」というレベルのど忘れをさらけ出しています(T_T)こりゃ今のうちに勉強を始めておいて正解ですわ…(;^ω^)
 さて私はギリギリデジタル世代だと思っていたのですが、今の勉強のシステムは私には驚嘆するに余りあるほどのデジタル化(バーチャル化?)が進んでいます。私はどちらかというと紙の媒体で勉強して、分からなかったところは自分の手で余白に書き込んでいくといった方法を取りたい派なのですが、CBTの勉強ではオンラインで勉強するのがとにかく便利になってます!分厚いQBが5冊もあると持ち運びも不便ですが、オンラインだと同じ問題をスマホ1台あればスキマ時間にでも解くことができます。もちろん解説も同じものが表示されます。分からなかった問題だけを再度解くこともできますし、一周目問題という基本的な問題だけをピックアップして解くこともできます。さらに今年からのようですが、国試対策用の講座の動画も見ることができます。その動画というのがなんかすごくて、近未来的な講義なんですよ(@_@)。先生がただ一人で立っておられて解説を始められるのですが何もない空間に解説中に突然デジタルのホワイトボードみたいなボードが出現してきて(既にそのホワイトボードには図やら文章が書かれてあります)、先生にはそのボードがどう見えているのか分かりませんが、その先生がそのバーチャルなボードに手書きで解説を加えていきます(バーチャルなボードなのに手書きで上書きできるという不思議さ)。解説が終わるとそのボードは消えてはまた新たなボードが出てきますし、魔法を使ったような講義が受けられます。先生が板書する必要がほぼないので時間的なロスもなく、非常に分かりやすい説明で、目から鱗が落ちます。今受けてる医学部の授業がショボく思えてしまいます。
 時間効率を高めて勉強しないと現代の医学の膨大な知識を詰め込むことはもはやできないのかもしれませんね。頑張ります!!( `ー´)ノ



 


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2016年04月15日23:17高齢者の医学部再受験
 再受験について、以下の質問を受けました。
「再受験って何歳くらいまで許容されるんでしょうか? 
中には学士入学で50歳代の人もいるようなのですが、あくまでもそれは例外だと思います。 在学大学の場合、再受験生での年齢構成とか。 再受験生の入学後の進路とかの制約とかあれば、教えていただけないでしょうか?」
 これらの件についてはいつか触れようと思っていたのですが、せっかくなので今日私個人の意見を書きます。

 高齢で医学部を再受験することに対して賛否両論があることは周知の通りです。年齢が高くなればなるほど賛否の「否」の方が多くなってくるでしょう。しかしあえてこの質問に答えるなら何歳でも許容されると思います。私の知っている範囲でも
私の大学の方ではありませんが、60代の方が2人いらっしゃいます。そのうちの1人はもう医師として働いておられます。私の大学でも数年前に50代の方がおられました。というか、50代の学生の存在ははちらほら聞きます。…などと言いましても証拠をお見せできないのであまり説得力がないように思うので、そういうことがきっちり事実となっていることをいくつか紹介します。

①まずは東大のホームページ!↓

http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_013_j.html
「年齢が高いという理由で不利になることはありません」とはっきり書かれています。さすが東京大学ですね!

②今年の医師国家試験合格者の最高齢は58才!↓
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/290901
これはたまたま佐賀新聞ですが(笑)、他の新聞記事でももちろん見れます。過去の医師国家試験の最高齢も調べれば分かりますがだいたい50代~60代です。

③最近のトピック!↓
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150409_25006.html

「還暦の新人医師が出発、へき地で働く」という記事です。

 確かに50代以上の人は質問者のおっしゃる通りレアケースでしょう。しかし年齢のせいで医師を志すこともできないということとはならないと思います。また制約についてですが、私もそういうことが気になって色んな先生に聞きましたが、30代くらいで医師になるのであればあまりないということでした。以前、心臓外科の教授の授業があった時に、「年齢のせいで心臓外科に進めないということはありますか?」と質問されていた人がいますが、答えは「大丈夫。ただし年齢がいってる人はあれもこれもというのではなく、自分の得意とする分野を絞れ。」ということでした。高齢者だから不利かもしれないが無理ということはないということです。

 
 ところで、今の時代は定年を迎えた後、自分の好きなことを勉強したいと大学に入学する高齢者もたくさんおられます。なぜそれが文学部であれば問題ナシなのに、医学部であれば問題アリなのでしょうか。「否」の方々の言い分の一つは「医師を1人養成するのには1億円ほどかかっていて、特に国公立大学であればそれは税金から支払わるものだから、医師になった後働いて社会に還元できる期間が短ければ税金の投資に見合わない。」といったことのようですね。さてこの言い分に対して疑問があるのですが、まず医師を養成するのに本当にそんなに大金がかかっているのかということです。私は今医学部の4年生なので平均して計算すると1億円の3/6、つまり約5000万円かかっているということになりますが、どこでそんなお金が必要だったのかよく分かりません。例えば解剖実習で解剖させていただいたご遺体も、その方の生前の尊い意志で無償で提供されたものです。他に今までに行った実験についても確かに顕微鏡なんかは1台何十万もするでしょうけれど、1回で何十万もかかるわけではないですからね、顕微鏡は少なくても10年は使えるでしょうし…。また地域の病院見学に行ったりもしましたが、それは医師会の善意で特に費用をかけずに行かせてもらえています。あと授業の大半を占めるのが講義ですが、これは他の学部とかかる費用(人件費?)はあまり変わらないと思います。こないだも同級生と、私立の医学部の学費が数千万円もかかるのでどこでそんなにお金がかかるんだろうねと話していましたが結局よく分かりませんでした。
 むしろ私が以前在籍していた理系の大学での研究はまさに億単位のお金がかかっていました。素粒子の加速器の設備だけで数百億とかかかってます(加速器の半径が数kmという怪物並みのでかさです 笑)。もちろん先ほどの顕微鏡と同じで一回で数百億使うわけではありませんが、それでも電気代がめちゃくちゃかかるらしくて一回の実験の電気代が数百万円とのことでした。また私の場合、卒業研究に必要な機械が一つどうしても足りなくて、教授が私の研究のためにわざわざその機械をアメリカから購入して下さったのですが、それも数百万円という代物でした。これももちろん私が使って終わりというわけではなくて、後でまた誰かが使えるものですが…、とにかく普通の理系の大学もたいがいでない金額を使ってますよ? 


 質問された方へ。もし本当に医師を志すとしたら、あんまり年齢を気にしないで頑張ってみたらどうでしょうか?ぜひ高齢医学部受験否定派の人々に「おっさんもなかなかやるな!」と言わせるほどの働きぶりを見せて欲しいです。病で苦しんでいる人はたくさんいます。医師たちが年齢など関係なくスクラムを組んで共に病魔と戦っていく姿を想像すると、カッコイイーじゃないですか。
 ただそのためには、先ほど何歳でも許容される思いますと言っておきながらそれと矛盾するようですが、極端に高齢で医師を目指すとそれは難しくはなります。医学部受験を考えている人なら知ってることでしょうけれど、医学部卒業後の2年間の初期研修が必修化されました。つまり医学部は8年教育になったとも言えます。そしてその研修はスーパーローテートといって色んな科を回りますからその2年間が終わった時点では自分の診療科はまだありません。自分の専門の診療科の勉強をするのはその後の後期研修に入ってからです。まだ新しい専門医制度が始まっていないので何とも言えませんが、後期研修3~4年で内科、外科、などの19の大まかな診療科ごとに分かれて勉強し、さらにその後内科の中の例えば呼吸器内科、循環器内科、消化器内科などというサブスペシャルティを勉強していきます。
 ちょっと難しい話になりましたが、とりあえず今のシステムだと普通の臨床の医師になるのに少なくとも8年+3~4年で11~12年、さらに細分化していくとさらに数年かかるということです。それを見据えて逆算すると、高齢の線引きがなかなか難しいところですが、個人的には医学部受験は40才くらいがギリギリラインなのかなぁと思います。

  



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2016年04月06日16:52新年度の授業
 新年度の授業が始まりました。高校までみたいに始業式やクラスの係決めなどのイベントがあるわけでもないのでワンクッションなくいきなりトップギアで授業が始まります。春休みで羽をのばしていたとはいえ、そんなこととは関係なく、授業があまりに退屈です。レジュメを配って学生の方ではなくスクリーンの方をずっと向いたままスクリーンに写し出された文章をレーザーポインターで追いながらただ読み上げていくだけの授業。そんな授業をする先生が少なくありません。大学の先生は教員免許を持ってる訳でもないし、という人もいますが、何といいますか授業が下手くそでもいいから何らかの熱意が伝わってくるものが欲しいのですがそれが感じられないんですよね。学会なんかでも大人数に対してお話する機会があるはずですがこんな感じでお話になってるのかなぁ。マイクの電池が切れたら電池を入れ換えもせずにお話しになるものですから、講義室の半分より後ろに座っていたら先生の声すらよく聞き取れません。従ってふと周りを見回すと机に顔を伏せて寝てる学生も少なくないですね。これで学生を責めるとすれば学生がかわいそうです。

 しかし、決してすべてがそういう授業というわけではありません。いわゆる能動的学習と言われる授業があって、先生も交えて学生同士でディスカッションしながらあるテーマについて調べ学習をしていこうという科目があるのですが、それはなかなかの面白さを醸し出しています。

 医学部に入ってくるくらいの高い学力を持った学生だからなのかは分かりませんが、議論のレベルも高いし、議論を深めながらもテンポもいい感じですいすい進んでいきます。私は議論をするのが元々好きなのですが、なるほどねーと思わせてくれるような、大袈裟に言えば自分の価値観をぶっ壊してくれるような意見を出してくれる学生もいて、時間があっという間に過ぎていきます。やはり特に若い学生は潜在的なポテンシャルをもってるなと思います。また先生もそういうのを放置して見守っているだけということはなく、その議論に一緒に入って下さって、さすが幾多の修羅場をくぐり抜けてこられた教授だと思わせるような巧みな言葉で議論に良い刺激のスパイスをかけて下さいます。

 まぁこの授業は少人数制なのですべての科目でこの形式をとるのは学校側の負担が大きくなりすぎるでしょうし、講義形式の授業が必ずしもよくないというつもりもありません。講義形式の授業でも、学生の好奇心を煽るような、魅力的な授業作りはできると思います。

 仲の良い先生にちらっとそういうことを言いましたら、大学の先生方というのは朝から晩まで大学病院の医師として診療をしていて、それが終わったら夜に自分の研究をして、毎日疲弊しているとのことで、なんとか時間を空けて授業にやっとこさ来てるような感じだということでした。当初、やる気の感じられない授業に対して悪印象を抱いていましたが、確かにそんな生活をしていたら授業の準備の時間はなかなか取れないだろうなぁと同情してしまいました。今目の前で授業をしている先生方の後ろ姿は、今の大学病院の業務の忙しさ、医師の大変さ、医師不足、など色んなものを写し出している鏡のように思えてなりません。






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2016年03月31日05:32医学部の留年②
 進級発表がありまして、1年生→2年生、2→3、…、5→6の合計で事前の予想通り、数十人が進級できませんでした。同級生については分かるのですが、他学年は部活の先輩後輩や又聞きでしか分からないので誰が何の科目を落として進級できなかったのか、ということまで詳細には分かりません。しかし最近1年生から2年生への進級ができない学生が増えているような感じがします。上の学年になって振り返ってみれば、1年生の科目の中にも確かに難しい科目もありますが、めちゃくちゃ頑張っても無理ということはないと思うので、学習内容の深さ・授業の分かりやすさで高校と大学を比較すると歴然としたものがあるのでしょうね。大学の方が学習内容の深さは深くなり、授業の分かりやすさは分かりにくくなるという意味です。医学部のカリキュラムがますます過密化しているのでそのギャップについていけない学生が増えているのかもしれませんし、最近医学生の学力が低下していると言われているのでそのせいかもしれません。特に予備校講師のプロのなせる授業を予備校で1年間受けた人にとっては、大学の授業がこんなにもつまらなく分かりにくいものかと落胆していることでしょう。大学の先生もそのあたりの事情については分かっておられるようですが、特に悪びれる様子はなくて「大学とは自分で勉強する場だ」「嫌なら辞めればよい」と軽々しくおっしゃる先生がどちらかというと多数派で、魅力的な話題を提供したり授業を分かりやすくしようと努力して下さる先生の方が少数派です。その先生方の違いは授業を受けている学生から見れば明確です。またそれは学生の授業態度にも現れてきます。前者の先生の場合は授業中、別の科目の勉強をしている学生(いわゆる内職ですね)や、スマホをいじったりパソコンでゲームをしている学生もいます。そういう先生に限って出席をきっちり取ろうと躍起になっておられるのですが、逆に言えばそうでもしないと出席する学生が少なくなるからです。後者の先生の授業は、特に出席を取るわけでもないのに学生の出席率は高いです。良い授業をすれば、良い反応が返ってくるということですね。前者の先生方の中には「授業態度が悪いのは学生が悪い」と決めつける方がいらっしゃいますが、その前に自分の授業を見直してもらいたいものです。
 なお大学の方はといえば授業改革などと称して、より良い授業作りのために授業アンケートなるものをたまに実施していますが、学生たちがどう評価しようと、また何とコメントしようと、少なくとも私の在籍していた数年間の間に特に変化は見られません。毎年同じレジュメで同じ内容をただ一方的に話すのを繰り返しているだけの先生もいます。大学の先生が忙しいのは分かるのですが…。
 もし、医師国家試験の合格率が低いから進級判定を厳しくすれば改善するという考えがあって、留年生を増やすとしたらそれは間違っていると思います。また、色んなサイトで進級が厳しい大学、緩い大学などが分類されていて、真偽のほどは定かではありませんが、留年生が多い大学ほど医師国家試験の合格率が高くなっているという相関関係が見られないことからも言えます。それでは医師国家試験対策はどうしているのかといいますと、主に医師国家試験対策専門の予備校があって、その予備校の先生の授業をネットで見れますので、その講座を購入して先輩方はそれを見て勉強しているということです。


 


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2016年03月28日21:31高校野球の微妙な判定
 今日は熊本県の秀岳館高校と千葉県の木更津総合高校との高校野球の対決をテレビで観戦していました。
 木更津総合高校1点リードの9回裏、2アウト3塁。一打ヒットが出れば同点、さらに続けば逆転サヨナラという場面。ピッチャーの早川選手が素晴らしかったです。フルカウントから渾身の一球。最高のコースで完全にストライクが決まったと私は思いました。しかし審判の判定はなんとボール。それでフォアボールとなり出塁。次の打者にヒットを打たれ同点とされ、さらにヒットを打たれて逆転サヨナラ負けとなりました。先ほどの渾身の一球がストライクと判定されていればその時点でゲームセット。勝敗は逆となっていました。早川投手にとって、木更津総合高校にとって厳しい判定でした。
 ところでセンター試験も一点刻みがよくないとかいう理由もあって記述が導入されるとかなんとかでもめています。しかし私はセンター試験は50万人もの受験生の学力を的確に迅速に公平に測る、日本が世界に誇れる素晴らしい試験制度だと思っています。確かに1点で泣く受験生もいるでしょう。1点ではありませんでしたが、私もあと一歩のところで医学部合格を逃した苦い経験があります。「センター試験の国語のあの迷った選択肢をもう一つの方にしておけば…」「二次試験の数学の計算ミスがなければ…」、たらればですが、それらがもしあったなら私は1学年上に今いるはずです。しかし受験の世界は厳しいもの。私はセンター試験のミスも二次試験のミスも自分のミスと認めざるを得ませんでした。
 将来もし今のマーク式のセンター試験に変わって記述式が導入され、50万人を対象に人間が採点するとなった場合、採点するためには膨大な数の人手を必要とします。先程のストライクかボールかの判定がその審判によって変わっていたかもしれないことと同様、試験に公平感がなくなって学生の合否が学生本人ではなく第三者によって変えられてしまう可能性を孕んでいます。私はセンター試験の廃止には反対です。記述は現在のように二次試験で個別に大学が行えばいいでしょう。1点で泣くこともある、だからこそその厳しい関門を乗り越えようと受験生は必死に頑張れるのだと私は思います。また人生はその試験の合否ですべて決まってしまうものでもありません。1点で泣いた悔しさをバネにして、次の試験では泣かないようにその人は一層の努力をするものなのではないでしょうか。

 



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2016年03月25日14:13医学部受験②
 私は医学部再受験にあたって、まずはセンター試験と二次試験をいきなり受けてみることにしました。受験勉強スタート時の自分の学力がどのくらいかを本番で測った上で、自分は頑張れば受かる見込みがあるのか、あるいは受かる見込みはなさそうなのか、を判断しようと思ったわけです。幸か不幸か、医学部受験を始めようとした時期がちょうどセンター試験の出願の時期のちょっと前くらいでした。私は社会人として仕事をしていたので受験勉強をする時間もそんなに取れないし、センター試験であまりにも点数が取れなければ再受験をあきらめるということも考えないといけませんでした。しかしどうしても現役のときの自分のことを思い浮かべてしまってなぜか妙に自信がありました。大学まで卒業した者が高校生には負けないだろうとあなどっていたのかもしれません。
 二次試験対策をする時間はなかったのでセンター対策のみ3か月ほどやりました。それから予備校が主催しているセンタープレテストを受けましたら 8割以上取れましたので、これはもしかして楽勝コースなのではないかと思い上がりましたし、そのもしかしてという思い上がりによってテンションも高まりはじめました。
 しかしセンター試験の本番当日、自分では何が起こったのか今でもよく分かりません。国語が現代文も古文も全く読み取れないのです。また理科も確かに勉強不足感はありましたが、いつもなら合ってるかどうかは別としてすいすい解き進められていたのに解法すら思いつきません。
 結果は…。送られてきたセンター試験の成績のはがきをどこにしまったのか、今見当たらないので見つかったら後日修正しますが、だいたい英語190、数学180、社会90、国語110、理科140、合計700点でした。英語・数学・社会は上出来でしたが、国語と理科で爆死。小手調べのつもりがあわよくば合格できるかもとたかをくくっていたのですが、惨敗でした。そしてその後医学部受験に本気で向き合って勉強を始めることにしたのですが、それにもかかわらず成績が伸び悩み、不合格通知を受け続けるという、地獄のロードが私を待ちうけていたのでした。そんなに長く辛い受験生活が始まるとは、最初にセンタープレテストを受けて高得点をたたき出した自分には当初は全く想像もしませんでした。また、センタープレテストでなまじ良い点数を取ってしまったために医学部受験を自分に決意させたのですが、そのために点数はある程度取れるのになかなか合格はできないという悔しさを味わい、もどかしさを感じさせられ、精神的に追いつめられていくことになるのでした。
 その年の倍率やその大学の入試問題との相性など、学力以外の要素も含めてその総合力をもって初めて合格を手にすることができるということ、また医学部に合格するということがいかに大変なことかを医学部受験を通して痛いほど身に沁みました。
 参考までに当時のプレテストが残っていたので写メをアップしておきます。 

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※修正※
すみません!よく見たら↑のプレテストはその次の年のものでした(笑)。たしか8割は超えてたけどこんなに点数良かったっけなとふと思い返して、よくよく探してみたらその前の年のも出てきました。紹介する順序が逆になりましたが、もう晒してしまいましたので↑の画像も残して、以下に、記事の中に出てくる最初の前年度のプレテストの写メをアップします。慌てて撮り直しまして…(汗)、年度のところを強調しようとして少々斜めになっていますがご了承くださいませm(__)m

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2016年03月21日19:30医学部後期試験合格発表
今日で国公立大学の後期試験の合格発表が出そろったようですね。近年後期日程の縮小・廃止が進んでいますが医学部も例外ではなく、現在後期試験を実施している医学部は全国公立大学医学部の約半数となっています。私も医学部の後期試験を受けたほろ苦い経験があります。後期試験の特徴はセンター試験の点数の比率が高くて、2次試験は数学や理科といった学力をはかる試験ではなくて小論文と面接のみといったところが多く、私はセンター試験の点数がそこまで高いわけでもなかったので、わらにもすがる気持ちで出願しました。足切りはなんとか逃れましたが逆にそれが医学部受験において最後の最後まで精神的に追い詰められられることとなりました。合格か不合格かで次年度の生活がまるで変わるわけですから、その合格発表がこの時期まで引っ張られると次年度の生活の準備もできません。せめてもう少し早く結果を出してあげてほしいなと思います。私は出願の段階で足切りされていた方が気持ちが楽だったかもしれません。
 ところで後期試験ではセンターの比率が非常に高い大学があるのですが、そういった大学では仮に2次試験で満点をとったとしても受かる見込みがない受験生もいて、その受験生たちも試験を受けに行きます。それは合格の可能性が1%に満たなくても最後まで諦めないという気持ちからかもしれませんし、もう気持ちを切り替えて次の年の受験のための面接の練習と割り切っているからかもしれません。先ほどの考えと同様なのですが、2次試験で満点を取っても合格点に達しないと思われる受験生は出願の段階で足切りを発動させてあげた方がよいのではないかなと個人的には思います。
 また、面接に関しては教授の一人がおっしゃっていましたがたかが10分程度の面接でその人の人格などを見抜くことができるとは思っていないとのことで、点数化することに少し違和感を感じるとのことでした。あくまで1人の意見ではありますが。ただ受験生はまさに命を削って1年間を受験勉強に捧げてきているわけですから、面接も圧迫面接や上から目線の面接は辞めてほしいです。私は今でも覚えていますが、その後期試験の面接で「君は将来何科の医者になりたいの?」と聞かれて「総合診療科の医師を目指しています。」と答えたら、「総合診療医にこだわらなくっていいんだよ!」と怒鳴られてしまって、訳が分かりませんでした。強く言い返したかったですが、こちらは選んでいただく弱い立場。悪い点数をつけられる可能性もあって反論できませんでした。後から考えても怒鳴られた理由は分かりませんが、恐らく医学部の面接対策で、そのような質問が来た場合、今医師不足で特に困っている「小児科」や「産婦人科」、あるいは将来需要が多く見込まれる「総合診療医」と答えた方が受けがよいということで、口先だけそう答えてるものと勘違いされたのではないかとの結論に達しました。その結論が正しいかどうか分かりませんが、受験生がそう答えているのだから面接官も素直に受け止めて欲しかったです。結局私はその大学は不合格で成績開示をしたら面接点がかなり低かったのですが、さきほどの受け答えの印象が悪かったのかなとしか思えず、納得のいかないものでした。
 今の大学を受験した時の面接官はとても優しくてこんなお医者さんになりたいなと思わせてくれるような方でした。「社会人を経験して医師になっている人も多くいるから大丈夫ですよ。」と再受験生だった私に面接の場で優しく応援の言葉まで下さいました。合格後の成績開示では合計点しか書いてなかったので面接点が何点だったのか分かりませんでしたが、学力試験の出来から各教科が何点くらいか自己採点して面接点を推定すると、比較的高い点数がつけられていたようです。私は自分に高い評価をつけてくれた今の大学に感謝していますし、今の大学で良かったと思っています。逆に、面接で自分に低い評価をつけた大学には行かなくてよかったと思っています。
 面接の方針は大学によって異なるでしょうけれど、せめて面接官によってつける点数がほぼ変わらないような公平な面接を、そして受験生に対して面接官も礼儀正しく真摯な態度で向き合うことを大学には望みます。
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2016年03月18日13:10医学部の留年①
 高校までは留年することはほとんどありません。厳密には中学校も進級判定があって留年しうるのですが、中学校の場合は1年間全欠席でも、成績がオール1でも進級させています。高校になると欠席日数や成績不振で留年する場合があります。テストの点数が悪いと、先生に「このままだと進級できないぞ。」と脅されますが成績で留年することはあまりなく、高校で留年する場合は出席不足が主な原因となります。成績に関しては平常点やレポートなどで下駄をはかせることもできますが、出席日数はそういったことはできませんので高校としても不本意でしょうが、仕方なく留年させることになります。恐らく、中学校、高校については、1年間の留年がその生徒の将来に大きく影響してしまうことを憂慮してなるべく進級させるようにしてあげるのでしょう。また、生徒を留年させるとなると、それまでの教師の指導が十分だったのか保護者や管理職に厳しく問われますので、留年させる方にも相当の覚悟が必要となります。
 ところが大学になると留年率が一挙に上昇します。特に理系で多く、その中でもとりわけ私立歯学部などは留年率が非常に高いようです。また留年率とは異なりますが、歯学部の場合仮に卒業までこぎつけても歯科医師国家試験に合格しなければ歯科医師になれませんので、国試浪人ということも多々あります。私立の歯学部だと1年間の学費も相当な額ですから留年すると時間とともに多額のお金も余分にかかるので本人はもちろん親御さんも大変です。ここ最近は歯科医師が過剰になっていることもあって歯科医師国家試験の合格基準も上げているとのことなのですが、問題は入学生の学力の担保にあります。国公立大学の歯学部では定員割れというものは現在起きていませんが、私立歯学部では定員割れが生じていて、一部の私立歯学部では全入という現象も起きています。私には信じられないのですが、受験者数=合格者数となっているところもありますので、学力が相当に低くても、別の角度から言えば6年間の歯学の勉強についていけるほどの学力が見込めなくても入学させてしまっているということになります。歯科医師が過剰になっていてあまり人気がないということもありますが、だからといって歯学部を簡単に廃止にするわけにもいかず、大学としても悩んでいるところでしょう。
 高校まで甘い環境で育ってきて、大学入試も特に頑張ることなくAO入試や推薦入試で歯学部に受かった学生は、大学生活が始まって初めて厳しい環境にさらされます。 その環境に耐えられず除籍になる学生も少なくないでしょう。最初の1年生か2年生のときにその厳しさに気づいて、気持ちを入れ替えて猛烈に勉強に励むようになるか、あるいは大学を辞めてやっぱり別な道を選択をするという学生は良いと思います。しかしだらだらと留年を繰り返しながら少しずつ学年を上げていき、10年ほどかかってようやく6年間の過程を終えることができそうになったとして、国家試験に受からなかった場合の学生の人生は一体どうなるのでしょうか。国家試験も1回や2回では諦めないでしょうから、例えば5回受験してもう無理だと諦めたと仮定します。現役の18歳で大学に入学したとしても、10年+5年で15年、年をとるわけですから33歳になっています。数千万円かけて大学に通った挙句、33歳になって何も資格のない、社会経験もないただの人になるわけですから、想像するだけでぞっとします…。しかしこれは極端な仮定のたとえであってそういう人が実際に身近にいるというわけではありません。しかし法科大学院に関してももそうですが、社会において需要と供給のバランスがあまりにもかけ離れていて、それに対して抜本的な対策を行えない文部科学省にも責任があると思うのです…。
 今日はこの記事を書いている途中でヒートアップしてしまいまして、話が色々と飛びすぎまして、本来のテーマにあまり触れられませんでした。一旦ここで切ってまた後日改めて、留年問題について思うところを述べたいと思います。




 
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2016年03月15日23:42英国王のスピーチ
 映画「英国王のスピーチ」をDVDで観ました。吃音に悩む王様の話です。実話に基づくストーリーで、少々退屈な場面もありましたが昔の人の苦悩を描いた作品として心に残りました。ところで、吃音が病気なのかどうかは、その判断基準に絶対的な基準はないと聞きます。少々どもっていても意思疎通ができるならば問題ありませんし、一方では自分自身のほんの少しのどもりも気になってしょうがないという人は、自分はうまく言葉を喋れない病気だと思うかもしれません。私は将来医師として、病気か病気でないかの境目、吃音に限らずこれから多くの症例に出合うことになると思いますが、きちんとした理由づけをして的確な判断ができる、さすがプロだと言われるような医師になりたいと思いました。







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2016年02月26日13:46養護教諭は
ある大学が来年度から養護教諭の資格を取れるよう準備を進めているということで、話を伺うことができました。養護教諭はいわゆる「保健室の先生」で、保健室は怪我をしたり体調が悪くなった生徒が最初に駆け込むところなのですが、実際には不登校の生徒や、悩みを抱えている生徒(まったく悩みがない人はいないかもしれませんが)が相談に行きやすい場所でもあります。悩みというとカウンセラーに相談と思われがちですが、一つ一つの学校にカウンセラーが常勤で配置されているということはないため、いつでも気軽に相談できるというほどのシステムにはなっていません。一方、本来は担任の先生が自分のクラスの生徒の悩みを聞ければよいのですが、担任は1人で40人も受け持っていますから、一人一人に十分な時間を取れないという事情もあります。養護教諭と担任、そして時にはカウンセラーや保護者なども交えて協力しながら生徒を見守っていくのがベストでしょうけれど…、なかなかうまくいかないようです。養護教諭としては悩みを抱えてきた生徒を守るべく全面的にバックアップするので、担任を頼りなく感じるし、一方担任は40人全体のクラス運営をしなければならないので、当然生徒に対しては全員平等に扱わなければならないし、生徒一人のために特別な配慮をするということに限界もあります。全体を見てる側としては、生徒の一方的な味方になっている養護教諭が逆にうっとおしい存在になっているケースもあるとのこと。私は担任の先生の意向を最大限に尊重した上で、養護教諭はサポート役に徹するのがベターだと思うのですが…、それでは養護教諭は自身のプライドを保てないということでしょうか。





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