医学部受験
2016年03月26日16:37医学部受験③
さて再受験として初めて受けたセンター試験後、二次試験をどこの大学に出願するか考えました。センター試験の点数は700点ですからどこを受けても受かる見込みは非常に低いです。しかし本番を体験してその感触を確かめたいという思いが最初にあったわけですので、もともとの目的を果たそうと気持ちを切り替えました。どこかの医学部を受験して、医学部受験の会場の雰囲気はどういう感じか、面接はどのように行われるのか、どのようなことを聞かれるのか、再受験生に対する圧迫面接のようなものがあるのか知りたいと思いました。前期後期合わせて2つしか受けられませんから、受からないのに受ける受験校をどうするかで悩みました(笑)。面接が行われていて(当時は面接なしという大学もちらほらありました)、再受験生が多そうな大学。うーん、それだけでは結構な数がありました。この際どうせなら東大理三でも記念受験してみようかとも思いましたが、700点だと足切りで門前払いですね…(T_T)。というか足切りがないか、あっても700点で足切りされない大学を探さないといけませんでしたので、よく考えましたら受験できる大学は限られてきました。
結局、前期は当時ユニークな入試を実施していた高知大学を、後期の方は仕事もありましたし、出願しないという選択をいたしました。当時の高知大学は二次試験は数学・理科・英語といった学力検査ではなく、問題解決能力試験という形をとっていました。 過去問を見ても全く解ける気はしませんでしたが、それは他の受験生も同様に感じたのではないかと思います。その問題解決能力試験にどう対策したらよいかも分かりませんでしたが、そのユニークな試験を実施する最後の年であるということもあって、受けてみたくなったのです。あの難解な問題に対して現役の高校生がどう対策をしていたのかいまだ謎なところですが…。
高知大学は足切りの設定が7倍ということでしたが、その年は受験生数が7倍を超えてしまって足切り発動。一瞬ひやりとしましたが、なんとか足は切られませんでした。試験前日に高知入りし、試験当日を迎えました。高知駅から高知大学行きのバスに乗ろうとしますと受験生とみられる集団がぞくぞくと乗り込んできました。窮屈な思いをしながらやっと高知大学のキャンパスに着いて、会場に座って、ふと周りを見てまずびっくりしたのは受験生の年齢層の高いこと高いこと。私も人のことは言えませんが、学生服を着ている現役生は少なく、はっきり言いますとお兄さんお姉さん、おじさまおばさまばかりでした(;^ω^)。性別は男性の方が多かったです。センター試験の受験票を机の上に置いておくよう指示されたので、休憩時間に他人の受験票をチラチラとチラ見しながら歩いていくと私の列のほとんどの人が私よりも年上でした。親近感のある「昭和」生まれのオンパレードです(笑)。私は医学部を再受験するのはかなり少数派かと思っていたのですがそのとき初めて、医学部を再受験する人が予想以上に存在していることを知ったのです。
↑の写真はセンター試験の写真ですが、高知大学の入試もこのくらいの会場で、このような感じで行われていました。
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結局、前期は当時ユニークな入試を実施していた高知大学を、後期の方は仕事もありましたし、出願しないという選択をいたしました。当時の高知大学は二次試験は数学・理科・英語といった学力検査ではなく、問題解決能力試験という形をとっていました。 過去問を見ても全く解ける気はしませんでしたが、それは他の受験生も同様に感じたのではないかと思います。その問題解決能力試験にどう対策したらよいかも分かりませんでしたが、そのユニークな試験を実施する最後の年であるということもあって、受けてみたくなったのです。あの難解な問題に対して現役の高校生がどう対策をしていたのかいまだ謎なところですが…。
高知大学は足切りの設定が7倍ということでしたが、その年は受験生数が7倍を超えてしまって足切り発動。一瞬ひやりとしましたが、なんとか足は切られませんでした。試験前日に高知入りし、試験当日を迎えました。高知駅から高知大学行きのバスに乗ろうとしますと受験生とみられる集団がぞくぞくと乗り込んできました。窮屈な思いをしながらやっと高知大学のキャンパスに着いて、会場に座って、ふと周りを見てまずびっくりしたのは受験生の年齢層の高いこと高いこと。私も人のことは言えませんが、学生服を着ている現役生は少なく、はっきり言いますとお兄さんお姉さん、おじさまおばさまばかりでした(;^ω^)。性別は男性の方が多かったです。センター試験の受験票を机の上に置いておくよう指示されたので、休憩時間に他人の受験票をチラチラとチラ見しながら歩いていくと私の列のほとんどの人が私よりも年上でした。親近感のある「昭和」生まれのオンパレードです(笑)。私は医学部を再受験するのはかなり少数派かと思っていたのですがそのとき初めて、医学部を再受験する人が予想以上に存在していることを知ったのです。
↑の写真はセンター試験の写真ですが、高知大学の入試もこのくらいの会場で、このような感じで行われていました。
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2016年03月25日14:13医学部受験②
私は医学部再受験にあたって、まずはセンター試験と二次試験をいきなり受けてみることにしました。受験勉強スタート時の自分の学力がどのくらいかを本番で測った上で、自分は頑張れば受かる見込みがあるのか、あるいは受かる見込みはなさそうなのか、を判断しようと思ったわけです。幸か不幸か、医学部受験を始めようとした時期がちょうどセンター試験の出願の時期のちょっと前くらいでした。私は社会人として仕事をしていたので受験勉強をする時間もそんなに取れないし、センター試験であまりにも点数が取れなければ再受験をあきらめるということも考えないといけませんでした。しかしどうしても現役のときの自分のことを思い浮かべてしまってなぜか妙に自信がありました。大学まで卒業した者が高校生には負けないだろうとあなどっていたのかもしれません。
二次試験対策をする時間はなかったのでセンター対策のみ3か月ほどやりました。それから予備校が主催しているセンタープレテストを受けましたら 8割以上取れましたので、これはもしかして楽勝コースなのではないかと思い上がりましたし、そのもしかしてという思い上がりによってテンションも高まりはじめました。
しかしセンター試験の本番当日、自分では何が起こったのか今でもよく分かりません。国語が現代文も古文も全く読み取れないのです。また理科も確かに勉強不足感はありましたが、いつもなら合ってるかどうかは別としてすいすい解き進められていたのに解法すら思いつきません。
結果は…。送られてきたセンター試験の成績のはがきをどこにしまったのか、今見当たらないので見つかったら後日修正しますが、だいたい英語190、数学180、社会90、国語110、理科140、合計700点でした。英語・数学・社会は上出来でしたが、国語と理科で爆死。小手調べのつもりがあわよくば合格できるかもとたかをくくっていたのですが、惨敗でした。そしてその後医学部受験に本気で向き合って勉強を始めることにしたのですが、それにもかかわらず成績が伸び悩み、不合格通知を受け続けるという、地獄のロードが私を待ちうけていたのでした。そんなに長く辛い受験生活が始まるとは、最初にセンタープレテストを受けて高得点をたたき出した自分には当初は全く想像もしませんでした。また、センタープレテストでなまじ良い点数を取ってしまったために医学部受験を自分に決意させたのですが、そのために点数はある程度取れるのになかなか合格はできないという悔しさを味わい、もどかしさを感じさせられ、精神的に追いつめられていくことになるのでした。
その年の倍率やその大学の入試問題との相性など、学力以外の要素も含めてその総合力をもって初めて合格を手にすることができるということ、また医学部に合格するということがいかに大変なことかを医学部受験を通して痛いほど身に沁みました。
参考までに当時のプレテストが残っていたので写メをアップしておきます。
※修正※
すみません!よく見たら↑のプレテストはその次の年のものでした(笑)。たしか8割は超えてたけどこんなに点数良かったっけなとふと思い返して、よくよく探してみたらその前の年のも出てきました。紹介する順序が逆になりましたが、もう晒してしまいましたので↑の画像も残して、以下に、記事の中に出てくる最初の前年度のプレテストの写メをアップします。慌てて撮り直しまして…(汗)、年度のところを強調しようとして少々斜めになっていますがご了承くださいませm(__)m
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二次試験対策をする時間はなかったのでセンター対策のみ3か月ほどやりました。それから予備校が主催しているセンタープレテストを受けましたら 8割以上取れましたので、これはもしかして楽勝コースなのではないかと思い上がりましたし、そのもしかしてという思い上がりによってテンションも高まりはじめました。
しかしセンター試験の本番当日、自分では何が起こったのか今でもよく分かりません。国語が現代文も古文も全く読み取れないのです。また理科も確かに勉強不足感はありましたが、いつもなら合ってるかどうかは別としてすいすい解き進められていたのに解法すら思いつきません。
結果は…。送られてきたセンター試験の成績のはがきをどこにしまったのか、今見当たらないので見つかったら後日修正しますが、だいたい英語190、数学180、社会90、国語110、理科140、合計700点でした。英語・数学・社会は上出来でしたが、国語と理科で爆死。小手調べのつもりがあわよくば合格できるかもとたかをくくっていたのですが、惨敗でした。そしてその後医学部受験に本気で向き合って勉強を始めることにしたのですが、それにもかかわらず成績が伸び悩み、不合格通知を受け続けるという、地獄のロードが私を待ちうけていたのでした。そんなに長く辛い受験生活が始まるとは、最初にセンタープレテストを受けて高得点をたたき出した自分には当初は全く想像もしませんでした。また、センタープレテストでなまじ良い点数を取ってしまったために医学部受験を自分に決意させたのですが、そのために点数はある程度取れるのになかなか合格はできないという悔しさを味わい、もどかしさを感じさせられ、精神的に追いつめられていくことになるのでした。
その年の倍率やその大学の入試問題との相性など、学力以外の要素も含めてその総合力をもって初めて合格を手にすることができるということ、また医学部に合格するということがいかに大変なことかを医学部受験を通して痛いほど身に沁みました。
参考までに当時のプレテストが残っていたので写メをアップしておきます。
※修正※
すみません!よく見たら↑のプレテストはその次の年のものでした(笑)。たしか8割は超えてたけどこんなに点数良かったっけなとふと思い返して、よくよく探してみたらその前の年のも出てきました。紹介する順序が逆になりましたが、もう晒してしまいましたので↑の画像も残して、以下に、記事の中に出てくる最初の前年度のプレテストの写メをアップします。慌てて撮り直しまして…(汗)、年度のところを強調しようとして少々斜めになっていますがご了承くださいませm(__)m
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2016年03月21日19:30医学部後期試験合格発表
今日で国公立大学の後期試験の合格発表が出そろったようですね。近年後期日程の縮小・廃止が進んでいますが医学部も例外ではなく、現在後期試験を実施している医学部は全国公立大学医学部の約半数となっています。私も医学部の後期試験を受けたほろ苦い経験があります。後期試験の特徴はセンター試験の点数の比率が高くて、2次試験は数学や理科といった学力をはかる試験ではなくて小論文と面接のみといったところが多く、私はセンター試験の点数がそこまで高いわけでもなかったので、わらにもすがる気持ちで出願しました。足切りはなんとか逃れましたが逆にそれが医学部受験において最後の最後まで精神的に追い詰められられることとなりました。合格か不合格かで次年度の生活がまるで変わるわけですから、その合格発表がこの時期まで引っ張られると次年度の生活の準備もできません。せめてもう少し早く結果を出してあげてほしいなと思います。私は出願の段階で足切りされていた方が気持ちが楽だったかもしれません。
ところで後期試験ではセンターの比率が非常に高い大学があるのですが、そういった大学では仮に2次試験で満点をとったとしても受かる見込みがない受験生もいて、その受験生たちも試験を受けに行きます。それは合格の可能性が1%に満たなくても最後まで諦めないという気持ちからかもしれませんし、もう気持ちを切り替えて次の年の受験のための面接の練習と割り切っているからかもしれません。先ほどの考えと同様なのですが、2次試験で満点を取っても合格点に達しないと思われる受験生は出願の段階で足切りを発動させてあげた方がよいのではないかなと個人的には思います。
また、面接に関しては教授の一人がおっしゃっていましたがたかが10分程度の面接でその人の人格などを見抜くことができるとは思っていないとのことで、点数化することに少し違和感を感じるとのことでした。あくまで1人の意見ではありますが。ただ受験生はまさに命を削って1年間を受験勉強に捧げてきているわけですから、面接も圧迫面接や上から目線の面接は辞めてほしいです。私は今でも覚えていますが、その後期試験の面接で「君は将来何科の医者になりたいの?」と聞かれて「総合診療科の医師を目指しています。」と答えたら、「総合診療医にこだわらなくっていいんだよ!」と怒鳴られてしまって、訳が分かりませんでした。強く言い返したかったですが、こちらは選んでいただく弱い立場。悪い点数をつけられる可能性もあって反論できませんでした。後から考えても怒鳴られた理由は分かりませんが、恐らく医学部の面接対策で、そのような質問が来た場合、今医師不足で特に困っている「小児科」や「産婦人科」、あるいは将来需要が多く見込まれる「総合診療医」と答えた方が受けがよいということで、口先だけそう答えてるものと勘違いされたのではないかとの結論に達しました。その結論が正しいかどうか分かりませんが、受験生がそう答えているのだから面接官も素直に受け止めて欲しかったです。結局私はその大学は不合格で成績開示をしたら面接点がかなり低かったのですが、さきほどの受け答えの印象が悪かったのかなとしか思えず、納得のいかないものでした。
今の大学を受験した時の面接官はとても優しくてこんなお医者さんになりたいなと思わせてくれるような方でした。「社会人を経験して医師になっている人も多くいるから大丈夫ですよ。」と再受験生だった私に面接の場で優しく応援の言葉まで下さいました。合格後の成績開示では合計点しか書いてなかったので面接点が何点だったのか分かりませんでしたが、学力試験の出来から各教科が何点くらいか自己採点して面接点を推定すると、比較的高い点数がつけられていたようです。私は自分に高い評価をつけてくれた今の大学に感謝していますし、今の大学で良かったと思っています。逆に、面接で自分に低い評価をつけた大学には行かなくてよかったと思っています。
面接の方針は大学によって異なるでしょうけれど、せめて面接官によってつける点数がほぼ変わらないような公平な面接を、そして受験生に対して面接官も礼儀正しく真摯な態度で向き合うことを大学には望みます。
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ところで後期試験ではセンターの比率が非常に高い大学があるのですが、そういった大学では仮に2次試験で満点をとったとしても受かる見込みがない受験生もいて、その受験生たちも試験を受けに行きます。それは合格の可能性が1%に満たなくても最後まで諦めないという気持ちからかもしれませんし、もう気持ちを切り替えて次の年の受験のための面接の練習と割り切っているからかもしれません。先ほどの考えと同様なのですが、2次試験で満点を取っても合格点に達しないと思われる受験生は出願の段階で足切りを発動させてあげた方がよいのではないかなと個人的には思います。
また、面接に関しては教授の一人がおっしゃっていましたがたかが10分程度の面接でその人の人格などを見抜くことができるとは思っていないとのことで、点数化することに少し違和感を感じるとのことでした。あくまで1人の意見ではありますが。ただ受験生はまさに命を削って1年間を受験勉強に捧げてきているわけですから、面接も圧迫面接や上から目線の面接は辞めてほしいです。私は今でも覚えていますが、その後期試験の面接で「君は将来何科の医者になりたいの?」と聞かれて「総合診療科の医師を目指しています。」と答えたら、「総合診療医にこだわらなくっていいんだよ!」と怒鳴られてしまって、訳が分かりませんでした。強く言い返したかったですが、こちらは選んでいただく弱い立場。悪い点数をつけられる可能性もあって反論できませんでした。後から考えても怒鳴られた理由は分かりませんが、恐らく医学部の面接対策で、そのような質問が来た場合、今医師不足で特に困っている「小児科」や「産婦人科」、あるいは将来需要が多く見込まれる「総合診療医」と答えた方が受けがよいということで、口先だけそう答えてるものと勘違いされたのではないかとの結論に達しました。その結論が正しいかどうか分かりませんが、受験生がそう答えているのだから面接官も素直に受け止めて欲しかったです。結局私はその大学は不合格で成績開示をしたら面接点がかなり低かったのですが、さきほどの受け答えの印象が悪かったのかなとしか思えず、納得のいかないものでした。
今の大学を受験した時の面接官はとても優しくてこんなお医者さんになりたいなと思わせてくれるような方でした。「社会人を経験して医師になっている人も多くいるから大丈夫ですよ。」と再受験生だった私に面接の場で優しく応援の言葉まで下さいました。合格後の成績開示では合計点しか書いてなかったので面接点が何点だったのか分かりませんでしたが、学力試験の出来から各教科が何点くらいか自己採点して面接点を推定すると、比較的高い点数がつけられていたようです。私は自分に高い評価をつけてくれた今の大学に感謝していますし、今の大学で良かったと思っています。逆に、面接で自分に低い評価をつけた大学には行かなくてよかったと思っています。
面接の方針は大学によって異なるでしょうけれど、せめて面接官によってつける点数がほぼ変わらないような公平な面接を、そして受験生に対して面接官も礼儀正しく真摯な態度で向き合うことを大学には望みます。
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2016年03月01日14:19医学部受験①
私は理系の学部を卒業して、社会人を経験してから医学部を受けた、医学部再受験生です。高校3年生の現役のときは、もし医学部を受験していればぎりぎり合格できたのではないかというくらいの学力をもっていましたので、再受験するときもちょっと勉強すれば大丈夫だろうとたかをくくっていましたが、そう甘くはありませんでした。合格するのに時間もかかりましたし、受験勉強もなかなかの大変さでした。受験勉強は現役時代の数倍はしたと思うほどです。自分としては脳の老化はあまり感じてなかったのですが年齢のせいもあったかもしれません。医学部再受験を決意してから合格するまでの2~3年間を、80年という短い人生の中で無駄に過ごしてしまったのではないかという思いが未だにあります。実際に合格してみると他にも再受験生はいましたが、半年で受かったとか、1年で受かったとかという人ばかりで自分に劣等感さえ感じました。医学部再受験にあたって猛烈に勉強した国語や数学などの知識は入学後はほとんど必要としないので、結果だけ見れば入学後のことも考えて学士編入という選択肢も視野に入れておいた方が良かったのかもしれません。学士編入の試験は生命科学など医学を学ぶ上で基礎となるものですので。でももう過去を変えることはできませんから今自分に与えられた環境で全力を尽くすのみです。
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