医学部受験

2021年02月03日21:34久々に
 もうはるか昔、医学部再受験のときにお世話になった「国立医学部受験情報」という医学部再受験の情報が詰まったサイトを久々に開いてみましたら、原型は変わってませんがだいぶボリューミーになってますね。「医学部の格」とかコラム要素もあって少し読みふけってしまいましたが笑、感想としては情報がちょっと偏っている気がしました。「徳島大医学部の躍進」というページもありましたが、あれは嘘ですね。病床数そんなに多くないし、関連病院もまったく違う大学のが混ざっています。

 さて今年は医学部受験生は増えるんでしょうか。医学部バブルが崩壊して5年ほどたつので当時よりはだいぶ入りやすいと思いますが、今回はコロナの影響も小さくなさそうですね。コロナのせいで医療界に興味を持ち医学部進学を希望する人が増えたり、コロナのせいで日本経済が低迷してきたため資格系学部志向が強まった人が増えたかもしれませんね。さあて明日あたり各大学の倍率がほぼ確定ですね。自分の母校の倍率が高ければ高いほどなぜか嬉しくなります。
 ちなみにですが私は地域枠というものに反対派です。地域枠を廃絶してほしい、年齢や出身地関係なく一般入試一発で勝負させてほしいと思っていますし、何なら推薦入試も不要だと思っています。

 医師に限らず薬剤師にしても看護師にしても今は人手不足ということもあり、そこら辺の中小企業に就職するよりは給料はいいみたいですね。「給料は人ができない仕事か人がやりたくない仕事ほど高くなる」と聞いたことがあります。前者はやはり資格系でしょうか。病気の人に薬処方したいと思っても、医師の資格持ってないとできないですもんね。後者は典型的には風俗嬢なんかを指してるんでしょうか。そりゃ好きでもないおっさんの相手なんかしたくないですよね。給料は高そうなので日給10万くらい貰ってるんでしょうかね。そうだとすると月にするとそこら辺の総合病院の部長の医師より高い、すごい額になりますが…。


 


2019年10月26日20:31国公立医学部入試の今後の展望
 先日、私が再受験する前の職場の先輩と久しぶりに会って焼肉に行ってきました。10年ぶりでした。彼らが入社してからもう20年近くたってますが、定年までもうすぐ折り返し地点を迎えるということで、いやまだ折り返し地点を越えてないということにびっくりしました(゚Д゚) 人生とははかなくも短いものなりと決めつけていた気がしますが、それを聞くとやっぱり長いような気もします。私の場合、医者は定年がありませんから少なくともあと35年、いや40年ほど働きたいと思っていますが、そういう数字で表すと医学部は再受験しても医師としての余生はだいぶ残されてますね。

 さて、その先輩の子どもさんが高校生で大学受験を考える年頃になったそうで、医学部受験の近未来の展望を聞かれました。
 んーでも私が再受験したのももう随分前のことだしなぁと思いながら、自分の思いつくまま意見を述べてみました。


 医学部バブルがはじけて今や2015年度入試をピークとして5年連続で倍率が下がってきてるそうで、受験者数は少子化と相まってそのまま微減傾向が続くのではないか。ただし今年度はセンター試験が最後の年になるので浪人回避のため超安全志向になるのではないか。すると旧帝志望の受験生→旧六へ、旧六志望の受験生→新設地方大へ、のような受験生の流れができて、国公立は医学部合格の最低ラインが底上げとなるのではないか。
 また医学部の定員自体が微減(というか元の定員に戻していく方向)となるので、受験生も減るけど合格者数も減るということで過去5年間のような倍率の下がり方はなくなって、昨年度とほぼ同じ倍率になるのではないか。

 ということで国公立大学に関しては難易度は2020年度入試は2019年度並と占いました!
 そして2021年度以降については医学部定員がどれだけ減っていくのかによりますが、定員が減るということは、今後数年は易化ということはないのではないでしょうか。



2018年02月22日14:36もうすぐ春
 もうすぐいよいよ二次試験ですね。
 いまだにこの時期は私もなんとなくそわそわします。
 まだ寒い日が続いていますが、数週間前と比べると寒さが和らいできました。春が確実に近づいてきてるんですね。そういう待ち遠しいようなものがあることも相まってそわそわ感が亢進してしまうのでしょうか。


 そういえば私は二次試験直前に体調がなんとなく悪いことを感じながらも、アドレナリンの大放出で緊張感を張り詰めたまま2日間の試験日程を終えました。しかし帰宅した翌日にはその緊張感が一気にほどけ、全身倦怠感に苛まれて寝込んでしまい、近医にて点滴加療してもらった記憶があります。

 その後もそわそわでしたね。落ちたときに備えて後期の対策もしなくちゃと思いながらも勉強に身が入らず…。せっかくここまで勉強した記憶があるうちにと思ってあらかじめTOEICも申し込んでいたのですが、すっかり受験し忘れてしまいました笑 受験日自体を忘れるなんて普通の自分じゃあり得ないんですが、それくらいあの時期というのは自分の状況を冷静に捉えて的確に動くということが上手にできない時期だったんだなと思います。
 あ~あのときにTOEIC受けてたらなぁ、人生で最高点をたたき出してたかもしれないのに…。もったいないことをしてしまいました(;。;) 今の自分の英語力じゃ当時の自分には到底かなわないでしょう。


 医学部受験の志願状況もちらっと見ましたが今年度もなかなかな高倍率で、相変わらず厳しい試験ですね。しかし諦めてしまったらそこで終わりですから、受験生にはぜひ最後まで諦めることなく、また受験当日まで体調管理には十分気をつけて、全力を出し切ってくれることを祈っています。




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2018年02月08日13:34センター試験満点!?
 今年度の東大入試の足切りの点数が発表されましたね。
 理Ⅲでも630点ですか、たいしたことないですなー(いやいや違うでしょ)


東大あしきり2018


 ん?理Ⅰの最高点900点!?
 センター試験全科目満点!(゚Д゚)
 ヤヴァイですね~。


 ちなみに理Ⅲの最高点893点と最低点630点で実に263点の差が生じていますが、東大はセンターは110点に圧縮なので32.1444…点の差にしかなりません。最高点と最低点でその差ですから平均点の793.45点あたりを取っている人たちでは高得点層(850点くらい?)とはせいぜい7点くらいのハンデにしかなりません。まぁでもこのレベルの戦いでは7点のハンデはすごく重いのかもしれません。私には想像もつかない世界です。


 医学部志望でセンター900点だったら、後期で名古屋大医学部にも確実に入れそうですよね。名古屋大に限らず後期ならセンター超重視の医学部がたくさんあるのでどれにしようかとよだれが出そうなシチュエーションですね(@_@)

 いや、それだけ取れる人だったら前期で受かってしまうか~。




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2018年01月23日22:32厳正な試験を望む
 受験直前のこのシーズンに、昨年度の大阪大学の出題ミスやら今度は京都大学も出題ミスかも?みたいな事例が続いてますね。対応の仕方も何様やねんという教授。

 私はふとあの時の面接を思い出してしまいました。ずっと前にこのブログにも書いた、医学部後期試験の面接です。あの教授はふてぶてしい態度で最初から私にメンチ切ってきてましたよ~。私の大学院時代の修士論文の中身にまでケチつけてきやがって。理工系の論文を医学が専門のおまえがたった数分のやりとりで理解できるんかこらぁ?

 成績開示後、悔しくて私は大学に電話をしました。
「10分間の面接で私をどう判断して何点をつけたのか?」
 その大学の成績開示は不合格1,2,3,4,5とざっくりランク分けしただけのものでしたが、学生課の人は一応調べてくれて、該当した私のランクの中では上の方だったと少し細かいことは教えてくれました。しかし「これ以上詳しいことは勘弁してください(>人<;)」でした。面接の基準はともかくとして、面接点と論文の点数がそれぞれ何点だったのかは知りたかったです。

 面接点がだいぶ良くない限りは合格点には達していなかった事実は揺るぎませんでしたが、もしあと数点で合格のところだったら殺意を抱いたレベルだと思います(`Д´)

 成績開示システムなんてあんま意味ないですよ。
 成績開示をしたら懐疑的な採点結果だったとして、明らかに低い点数だと思われるので採点ミスじゃないか確認してほしいといっても聞き入れてもらえないからです。大阪大学や京都大学の物理の問題なら明確な答えが存在するので大学側も隠し通せませんが、論文と面接なんて仮に採点ミスが起こっていたとしても、残念ながら受験生側はそれを証明することはできません。

 福井大学!面接した教授の名前も分かってるけどそれを晒すのは勘弁してやるわ、このハゲ~!!(`_´) ま、ハゲてはなかったけど笑


※ただしこれは私個人の主観的な経験であり、また福井大学全体をけなしているわけではありません。また変な教授というのは大概どこにでもいると思います。



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2018年01月21日12:06足切りを考察②
 前回紹介した岐阜大学のように二次重視の試験のため二次で十分逆転可能であっても足切りされてしまう例もあるのですが、通常は足切りがある場合には、合格の可能性が低い受験生の受験を避けることができます。受かる可能性が1%でもあれば受験したいという受験生もいるとは思います。しかし一方ではそういった層も含めて少しでもライバルが減った方が嬉しいと思う受験生もいるでしょう。
 
 足切りがない場合、二次で満点を取っても受からないと分かっていても、受験できます。もはや次年度の受験を見据えての練習だと開き直ることになりそうですが、これはどうなんでしょうね??面接官はセンター試験の結果を見ながら面接をしてるようなので、心の中では「この受験生は二次で満点を取っても確実に不合格なんだし、マジな面接いる?」と、面接官の方があまりやる気のない面接になるかもしれません。また誰でも出願し受験できるために見かけ上の倍率が高くなるので、足切りのない大学の倍率を見るときは注意する必要があります。実質的な倍率はそんなに高くないということです。中には900点満点で300点台とかいう受験生も混ざってるそうですよ。


 まぁ大半の受験生のセンターの点数と二次試験の点数はだいたい相関するので足切りはあまり問題にならないですかね。しかし中には足切りが生死を分けそうな事例もあります。以前病院見学でたまたま一緒だった京都府立医科大学の学生と話をする機会があって、私が尊敬の眼差しで「あんな難しい数学の問題(京都府立医科大学の二次試験の数学)、解ける気がしないよ~」と言ったら、「自分も部分点で稼いだ感じだよ。でも中には数学がめっちゃできる奴がいてね、そいつはセンター7割台で爆死したんけど、なんとか足切りされなくて、二次で逆転したんだよね。」と言ってました。センターは最低でも8割取らないと医学部なんて合格できないと思い込んでいましたが、難関大でこのようなケースもあるんですね。二次を受験することさえできれば、受かる自信がある、でも足切りにかかる可能性も十分ある、という点数で出願したときのドキドキ感はたまらないでしょうねぇ。


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2018年01月18日15:03足切りを考察①
 2011年度の入試で岐阜大学医学部が後期でなんと98.8倍(ほぼ100倍!)という倍率をたたき出したことがあります。このときは足切り設定がなかったため、受験生が殺到して近隣ではホテルを予約することも難しかったと聞きました。実際には何人が受験したのかは分かりませんが、岐阜大学って主な交通手段がバスなので、受験会場まで移動するのも大変だったんじゃないでしょうか。試験を実施すること自体に支障をきたしたせいなのかどうなのか、翌年には速攻で足切りラインが設定され、40倍で足を切られることになりました(40倍っていうのもすごいですけどね)。今ではさらに厳しくなり、15倍となっています。

 岐阜大学や山梨大学はセンターが今ひとつ取れなかった受験生にとっては二次で逆転できる数少ない後期の出願先となりますが、足切りという壁が立ちはだかってるんですね。山梨大学は公式に足切りの点数を詳細に公表していて、昨年度の入試では753.8点(83.7%)。センターで83.7%以上取らないと受験すらできなかったとは、本当に厳しい世界です。
 なお出願者の最高点は850.6点ということですが、私からすればそこまで高得点を取ったならわざわざ二次重視の大学ではなくセンター重視の大学に出願すれば、より確実に受かるのでは?と思ったりするのですが、秀才たちの考えは私には理解できませんわ(@_@) 

 近年の医学部入試の動向を見ていると、足切りを新たに設定したり、足切りの倍率を低くしたりして、受験生を絞る傾向にあります。足切りにはどういう効果があるのか、次回もう少し考えてみたいと思います。





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2018年01月16日20:49超高倍率の場合
 私は以前、出願は他の受験生の出願状況をじっくり見て、倍率の低いところを狙ってはどうかとこのブログに書きました。それは私自身の苦い経験から得た教訓でもあります。
 しかし今回、倍率が高いことが必ずしも合否の難易度に相関しない場合があることを検証してみます。定員割れした場合はどうなるのか知りませんが、受験は競争試験ですから、定員内に自分が入ればいいわけですね。何点以上取れば必ず合格だとかそういうことはないことはいうまでもありません。

 ここに一例を示します。
 私が受験(で失敗)した2012年度はセンター試験の平均点が高く、強気の出願が多かったのか、宮崎大学医学部後期出願者はとめどなく増え続けて実に35倍もの倍率となりました。私は受験期の勉強の息抜きに、出願状況を1日ごとにエクセルに残していたので以下のグラフで当時の倍率の上がり具合を参照してください。点線の部分は記録をつけ忘れた部分か土日で発表されなかった部分です。また参考までに2011年度のものも比較してありますが、日付がずれますので2012年の日付+1日と思ってください。35倍からの足切り点がどんなもんだったのか知りたいところですが、風の便りでは88%くらいだったとのこと。88%といえば 約790点ですから、足切りされなかった人たちはそれ以上の点数を取っていたわけで、そもそも前期で受かった人が多かったことでしょう。ちなみに私はその年、前期は85%(765点)で不合格でしたが、成績開示ではあと数点というところでの不合格でしたので、もしセンターで88%取っていたら前期で合格していたことになります。
 私もそうなる計算であるように、88%以上取った人で前期落ちた人は少なかったと考えられます。後期の足切りが発動した時点では、後期試験受験予定者は定員20人・足切り倍率10倍として20×10=200人ですが、そのうちの大半(4分の3)が前期で受かったと仮定しましょう。その他私学に合格していてそちらの方を優先したりして後期を辞退した人もいたかもしれませんがその4分の3に含めることにしましょう。すると残りの受験予定者はたったの50名ということになります。すると35倍という超高倍率の入試は、ふたを開けてみれば実質2.5倍の低倍率の入試に様変わりしたわけです。90%を超える超高得点を取った人たちはほぼ前期で受かってるでしょうからそういう人たちは抜けていって、2.5倍の中身は88%〜90%のどんぐりの背比べのようなレースということになるわけです。もはやセンター試験の点数での有利不利はあまりありません。低倍率で二次試験の出たとこ勝負ということになります。
 ということを考えると後期は倍率が上がるならどうせならめちゃんこ倍率が上がった方が、足切りを通れる人にとっては良い出願先と言えるというわけです。・・・私のこの理論はいかがでしょうか?

 逆に後期で足切りがぎりぎり発動するくらいの低倍率だったと仮定しましょう。そうすると明らかな記念受験組は除いてほぼ全員が試験を受けられることになって嬉しい気もしますが、低い点数の人もたくさん残っていますからそういう人たちは前期で受かる人は少ないでしょう(仮に2分の1が前期で受かったとします)。すると後期は100人の受験生が残り、倍率は5倍。宮崎大学後期はセンター重視なのでセンターで点数が取れなかった人は後期で受かるのは難しいと思いますが、逆転できる力を秘めた人が周りにいるかもしれないと思うと実質5倍の試験は怖いものですね。
 宮崎大学医学部受験状況1

 ちなみに「下流の宴」というドラマで(なかなか面白かったですよ)、医学部受験のカリスマ予備校講師という人が出てきて、医学部受験で一番受かりやすいのが「九州医科大学」だと言ってましたが、そのシーンでその地図も見えていて、よく見ると宮崎県にあったので宮崎大学のことを言ってるんだなーと思いました(笑) 実際「いつ宮崎行くの?」というセリフもあったので間違いないでしょう。なぜ九州医科大学がいいのか、そのカリスマ講師が理由を語ってたんですが、たしか入試の問題の難易度が低いので学力試験ではあまり差がつかず、面接勝負になるから、といったようなことでした。



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2018年01月10日22:272018年
 新年あけましておめでとうございます(^_^)/

 受験生(医師国家試験やセンター試験)の皆さん、いよいよラストスパートですね。
 今日6年生の先輩を見かけましたが、壮絶な猛勉生活を物語ってるのが分かるくらいにはそれが顔ににじみ出ていました(゚Д゚) しかし「明日は我が身」で、私も来年の今頃は死にそうな、泣きそうな顔をして勉強を頑張っていることでしょう。

 一年で一番寒いこの時期、私は現役時代を含めて何回も受けたセンター試験の遠い記憶が蘇ります。

 受験生は自分の人生が決まるこの2日間に生命をかけていると言ってもいいでしょう。大阪大学の二次試験での採点ミスからの不手際の悪さで受験生の人生を変えてしまった、今回のような事件が起きないことを切に願います。




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2017年12月17日16:38相談
 先日、このサイトを通して医学部再受験を考えておられる方から相談があり、初めてスカイプで小一時間ほど直接お話しました。将来を見据えて進路変更のようです。

 真剣に将来を考えている人の相談にのるのは私にとっても良い刺激となり嬉しいことでした。また例年だと今の時期は後期のテスト勉強をそろそろ始めないといけない時期で、他人の心配をしている場合じゃないのですが、今年度に限ってはテストがありませんので、時間的な余裕が少しありました。

 話を聞いてみるとなかなか面白い方で、さすが直接スカイプをしてくるくらいのことはあるなと思いました。ただ今後の医学部受験のことを色々聞かれたのですが、私は医学部受験からはもう5年も遠ざかっていまして、あまりご期待に沿えない気がしました。当時定番だった問題集も変わっているかもしれません。私が受験した年はまだゆとり世代でしたが、今は新課程に変わっていますしね。

 医学部合格までには王道はなく、決して甘い道のりではありませんが、地域枠も暫定的に2年間延長することが決まったようですので、来年度も定員は今とあまり変わらず多いままで、医学部受験にだけ注目すれば狙い時だとは思います。

 長期的にみればどうなんでしょうね。日本の人口減少は間違いなく加速していきますし、AIも進化し続けます。このまま医師の数が相対的に多くなっていったら、そう遠くない将来には医師過剰時代となるかもしれません。でもそれは他の職種にとっても同じこと。医師はどちらかというとまだAIに置き換わられにくい方ではないでしょうか。


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2017年11月12日17:42再受験生のメリット
 医学部再受験はどうしてもデメリットばかりに目がいってしまいますが、デメリットだらけでもないですよ。数は少ないかもしれませんが私がクリクラで臨床医と接することが多くなってから最近感じ始めたメリットを1つ紹介します。ただ今回のはあまり正しくないかもしれませんので、話半分で読んでください。

 クリクラでは2週間ずつ1つの診療科を回るのですが、最初の日に医局のスタッフの前で自己紹介をさせられます。出身、部活などを言うと、たいてい突っ込まれまして、「何科志望なの?」とか、県外の人には「なんでこの大学に来たの?」とか聞かれます。私は突っ込みどころが多いせいか先生方の興味をそそってしまい、私も隠したいことは別にないので、最終的には年齢や、医学部再受験に至るまでの経歴までも詳細にわたって聴取されることになります笑 
 そして入学試験の面接のときと違って、変わった経歴ほど先生方のツボを刺激するらしく、私は名前を覚えてもらえます。そして2週間の間先生方からのいじられキャラと化していくのです。2週間ごとに学生が目まぐるしく変わっていく中で、自分の名前を覚えてもらえるというのは嬉しいものです(^^♪ いじられキャラは私的には非常においしくて、いじって遊んでる反動なのか、先生方が忙しい中色々と助けてくれます。飲みにも連れて行ってもらえますよ。私の班の若者たちは「いじられたくない」「先生と飲みなんて行きたくない」といった感じなのですが…。

 お別れが近づくと、最終的には「もううちの医局に入れよ」と口酸っぱく言われます。もちろん他のメンバーも入局を勧められますが、私の場合名前と顔を一致して覚えられていて、その後も病院内で先生方とたまたますれ違ったりするときなどに「おい〇〇、うちへ入局しろよな?」とストレートに勧誘してくださいます。
 私は年齢的に外科系は厳しいかと思っていたりもするのですが、驚くべきは外科系ほどそういう声をかけてくれる先生が多く、外科の先生的には「素直なやつか」「面白いやつか」が入局させたい人の基準になっているようです。まぁ外科の医局のノリがちょっと体育会系的な感じですしね。

 世の中の医学部再受験生のおじさまたちがもし医学部合格後の進路で不安でしたら、安心してください。20年後は分かりませんが、今は医師不足の時節ですしキャラ次第ではどの科も全然受け入れてくれそうです。

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2017年09月02日00:42心療外科
 心療内科のように医療法によって標榜科として規定されている診療科ではありませんが、心療外科という診療科を提唱している医師がいます。五味常明という医師です。例えば体臭で悩んでいる人がその心の悩みから解放されるには、外科的なアプローチと精神科的なアプローチの両方が必要だとのこと。それを心療外科と呼んでいるそうです。ちなみにこの方も一度文系の大学を卒業してから再受験で医学部に入学されています。 

 ところで日本では手術を施行している施設が限られているので貴重な経験だったですが、性転換手術を見学させていただく機会を得ました(♂から♀のパターンです)。その患者さんは物心ついたときから自分の体が男であることに違和感を感じ、十数年ものあいだ悩んでいたということで、今回性転換手術を受けることを決心したそうです。

 実際の手術を見ての感想ですが…、正常な臓器を切除するというのはいくら患者さんの希望とはいえ、見ていて心苦しかったです。第三者の私からすればもったいないというような感情でしょうか。しかし患者さんにとっては長年の痛切な悩みからようやく解放されるのでしょうね。術後に患者さんと直接お話しする時間がなかったのが残念ですが、担当医の話によると手術に大満足していたそうです。

 世の中には正常な臓器、器官、組織をもっていてもそれについて人知れず悩んでる人がたくさんいるんでしょうね。その悩みを解決できる職業として、カウンセラーや僧侶なども挙げられるかもしれません。しかし精神的なアプローチもできて実際に身体にメスを入れることが許されているのは医師だけです。心の悩みを外科治療によって治す心療外科かぁ~、私はそれもアリだと思うよ!(上から目線かよ 笑)。






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2017年08月26日02:54学生結婚
 私の1つ上の学年の先輩が学生であるこのタイミングで同級生と籍を入れられました。もう付き合って長いのと研修先も同じ地域にすることを決めたようで、話し合った結果結局今籍を入れるという決断に至ったようです。
 ま、珍しいことではありますが、うちの大学では
学生結婚は6年生くらいになるとちらほら散見されます。中には赤ちゃんができたカップルもいますよ(^^♪ 確かに女性にとっては出産というイベントも控えてますしね、また医師になって入局してから結婚となると教授を式に呼ばないといけないとか何やらしがらみが出てくるので学生のうちか初期研修くらいの間で結婚を決めるカップルは前もって色んなことを計算していると思います。若いのに偉いですね!その先輩も学年は1つ上ですが現役生なのでまだ24歳ですよ|д゚) 私と言えば24歳のときは結婚なんて全くもって考えたことはなかったなぁ…(しみじみ)。相性の良い彼女も過去には1,2名ほどいましたが、今となっては逃がしてしまった魚のようです。んー、例えがあんまよくないっすね(笑)

 今日は若い同級生に私の結婚についてどういうつもりなのと青天の霹靂がごとく詰め寄られました(;´Д`A ``` そ、そりゃ私も結婚したいのはやまやまだけど、なんで結婚しないのと言われましてもそもそも相手がいないじゃん!笑 ん?それともそんなに言うなら誰か紹介でもしてくれるのかな?とちょびっと期待しましたが、独身を貫いている私の未来を単に案じてくれただけのようです。

 いや~結婚はしたいですけどなかなか婚活にはエネルギーを注げないですねー。この年齢だけど学生してますと言うのも億劫ですし、またそれを言ったところで医学部には再受験生という存在が少なからずいるという事実を知らない一般ピープルがすぐに信じるとも思えません。説明が面倒くさいので会社員ですなどと身分を偽るのもどうせバレますしね(ていうか嘘はいけません(笑))。

 確かに私は周りが心配してくれるほどには婚期を逃しつつあります。近々恋人ができそうな気配もありません(ToT) しかし幸か不幸か独身であったために今も自分の好きなように自由に生きていられて、医学部を再受験することにもそういった家庭関係の支障はありませんでした。もし結婚して子供もいたりしたら受験勉強どころじゃなかったでしょうし、6年間も無収入で家庭を養っていくことは難しかったでしょうね。いやそれ以前に奥さんにアホかと一蹴されて夢が儚く消え去ってしまっていた可能性が高いです。

 人生何が正解かなんて分からないってことですよ( ・`ω・´)キリッ






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2017年04月05日20:38たられば
 今思い返せば、頑張って受ければよかったんじゃないかと思う試験があります。それは医学部の学士編入試験です。その存在は知っていたのですが、底知れぬ難易度と倍率を感じ取り、すぐに諦めました。しかし先日学士編入試験の問題を見せてもらう機会があったのですが、そんな無茶苦茶難解な問題が出題されているわけではないことや、見かけの倍率と実質倍率の大きな解離を知り、もしかしたら通る道を間違えたのかもしれないとふと思ったわけです。当時は意味不明だった生命科学の問題も、普通の医学生から見ればそんなに難しくないというか、基本的で大事なことを問うているだけのようですね。あの約2年間の自分の必死の努力で得た国語や社会や数学や…の知識や学力は今はどこへやら(笑)、今や一般入試の数学の問題を解ける自信はありません(T_T) どうせなら医学部の勉強の下地になるような勉強をしておきたかったものです。
 もちろんこれは結果論です。もしあのとき学士入学の試験に向けて頑張っていたら…、どこかの大学に受かっていたかもしれませんが、どこにも受からなかったかもしれません。後者の場合は、やっぱり一般受験にしとけばよかったと後悔しているに違いありません。

 学士編入試験の中では、富山大学の編入試験が異彩を放っていますね。数年前の試験しか見てませんが試験内容はほぼ英語力を問われているにすぎません。題材は生命科学であれ、卓越した英語力があれば答えられるような試験です。 生命科学を履修した人材以外の人材も幅広く募集したいという富山大学の姿勢が伝わってきます。


 

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2017年02月22日00:07医学部再受験
 今日、本屋に行ったついでに受験参考書コーナーに立ち寄りまして、「私の医学部合格作戦」を立ち読みしてきました。今年の医学部合格作戦合格作戦は1種類だけでした。何年か前までは2種類に分かれていて、そのうちの1つが「再受験編」で再受験生だけで1冊分あったのですが、今年は原稿の集まりが少なかったのでしょうか。
 それはさておき、今年も再受験の人が何人か合格体験記を書いていました。中には40歳くらいで受かったの人のもありましたよ。 登場する再受験生は総じてスペックが高く、受験勉強の時間や量もハンパない感じでした。私も我ながら結構努力したと思っていましたがやっぱり他の人も私と同じくらいもしくはそれ以上努力されているんですね。そりゃ受かって当然だわという感じでした。中にはあまり勉強しなくて学士編入の方で受かった人もいましたが。
 その中で私が少し気になったことは、ある人がアドバイスとして「医学部再受験を考えている人は2020年くらいからセンター試験が変わるから今の受験制度があるうちに受けた方がいいのではないか」と言われていたことでした。私の認識ではセンター試験が変わると言ってもそんなに根本的な部分からがらっと変わるわけではなくて、国語なんかで少し記述式を導入するくらいじゃないかと思ってるのですが違うんですかね。私は個人的には今のセンター試験が変わることに反対の立場です。センター試験は問題の質、公平さ、50万人もの受験生が一斉に受けてもほぼトラブルもない、世界に誇れる試験だと思っています。その制度を維持するために問題作成者を筆頭にしてスタッフの皆様の並々ならぬ努力は想像に難くないですが、こんないい試験をどうして変えてしまうんでしょう。いや〜50万人の記述を公平に採点するのは大変だと思いますよー。
 センター試験の改変もですが、医学部の10年という臨時的な増員が期限を迎えますので、そちらの方が影響が大きいかと思われます。おそらく2018年度入試で今の定員はピークを迎え、その後は定員が元に戻っていく方向に動くでしょう。この2年で新しく2つも医学部が新設されましたしね。そういう意味では医学部受験は2018年度が一番おいしい年となると勝手に予想してます。巷では2018年問題とか言って18歳人口も2018年から減少していくそうですし。となると今の高校2年生や来年度再受験を考えてる人にとってはラッキーな年になるかもしれません。


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サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

2017年02月18日17:33あと1週間
 あと1週間でいよいよ国公立大学の2次試験ですね。自分のこととしてはちょうど4年前のことになります。多くの人の人生が左右される瞬間ですね。私はもしその年の入試で不合格だった場合、さらにもう1年受験勉強というわけにはいかなかったと思いますから、今頃別の道で頑張っていたことでしょう。入試は確かに志望者の中から優秀な人材を選抜する一つの手段でしょうけど、ボーダーラインぎりぎりで明暗が分かれてしまって合格の人と不合格の人に分けられるとして、不合格だからといって合格の人と何か大きな違いがあるとは思えません。例えば私の大学に最初不合格通知を受けた後に運よく追加合格になった人がいるんですが、その人は誰かが合格を辞退しなかったら少なくともその年には医学部に入れなかったわけです。しかしその人は入試ではぎりぎりで入りましたが大学入学後の成績は学年でも上位をキープしています。まぁ大学の成績が良い=良医となるというわけではないでしょうけどね。
 
 現役の頃、18歳の自分は大学受験がその後の自分の人生をこんなにも大きく左右するとは夢にも思っていませんでした。一応第一志望の理系学部に合格しましたが、医学部に行きたい気持ちもあって散々迷った結果の選択だったので、もし不合格だったら次の年は気持ちが変わって医学部を受験して、もしかしたら今頃はとっくに医者をやっていたのかもしれません。しかしとっくに医者になっていたとしても、良医になっていたのかは分かりません。お金に目がくらんで怪しげな美容外科医になっていたかもしれません。
 
 最近、同級生より少し長生きしたせいかそういうことをよく想像するようになりました。「もし昔〇〇にしてたら今△△だったのかなぁ」って。そういう不毛な問いに時間を割き、ブログにつぶやいてしまっている自分がいます。やっぱ過去を振り返ることばかりしてちゃいかんですよね。あと2年で医師国家試験を迎える今となっても、特にこの時期にはそういうことを考えてしまいますから、受験の思い出がいかに自分の心に強烈に刻まれているかを物語ってますね 。

 今年、私の友人が1人、医学部を受験します。医学部に合格する学力は十分にもっている友人です。学力があっても必ずしも合格を手にすることができない関門ですが、絶対に合格をもぎとってほしい!合格して、一緒に勝利の美酒に酔いしれようや!(^O^) 


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2017年02月09日13:37国公立出願状況2017
 受験生の皆さんは今頃一生懸命勉強してることでしょうね。自分もそうだったので、この時期になると自分の忙しさを棚に上げて、受験生のことを考えてしまいます。今もし自分が上の学年に進級できなかったとしても医師になる道が閉ざされるわけではありません。もちろん留年するのはとても嫌ですけれど、医師になるのが1年先に伸びるだけです。でも受験生は入試で落ちたら絶対に医師にはなれません。ですから私の今の勉強もなかなか大変ですけど、プレッシャーという意味では受験生の方が大きいと思います。そういうこともあって、受験生には陰ながらエールを送っております。

 さて、今年の国公立大学の倍率がほぼ出そろったようですね。今年の出願状況なら…私なら前期は徳島、後期は鹿児島、が出願先の筆頭候補となったと思います。例えばその二つは今年の穴場の組み合わせの一つじゃないでしょうか。…と同じように他の受験生も考えそうな気がするんですが、実際はそうじゃないみたいですね。なんでなんでしょうね。それぞれの受験生がそれぞれの事情を抱えているんでしょうけど、なんで倍率の低いところが最後まで残ってしまうのかなぁと不思議に思ってしまいます。

 ネットで〇〇大学は再受験生に不利だとか、面接一発落ちの例があるとか、色々な情報があふれていて、惑わされすぎてはいないでしょうか。出願前の情緒不安定な時期に色んな方面から色んなことを見聞きすると、どうしても軸がぶれかけてしまうのは仕方ない部分もあるでしょうけど。確かに面接一発落ちした入試成績の写メがネットに載ってたりすると怖くなるのは分かりますし、私自身も面接点を低くつけられた経験もあります。しかしですね、受かってから周りに聞くと、同級生の中でも面接点には多少差があるんですが、高い面接点をゲットして学科試験の点数が多少低くても受かってしまったという人はあまりいないようですね(実は私はそんな学生を一人も知りません(笑))。 一部、ボーダーラインのぎりぎりの人たちは面接点で合否が左右されると思いますが、合格者の大半は面接点による合否の影響はあまりないのではないかと考えています。例えばボーダーより10点高い学科試験の点数があれば、面接点が平均より10点も低くても受かるわけですしね。面接点の満点じゃなくて平均点より10点も低くないといけないところがポイントです。

 兎にも角にも出願は終わりましたので、受験生のみなさんは、2次試験まであと少し、自分の志望校の合格へ向けてラストスパートをかけてまっしぐらに頑張ってほしいです!ファイト~( `ー´)ノ


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2017年01月12日13:58センター試験2017
 今私自身もテスト勉強、勉強で余裕がないので、ブログを書くのを控えようと思っていましたが、センター試験を受ける受験生へ少しでも参考になればと思い、私自身の3回のセンター試験受験の経験と反省を踏まえての私なりの視点でセンター試験対策を書いておきます(私と同じ高齢者向けです 笑)。少しでも受験生の皆さんの参考になれば嬉しいです。

・ 見直しのとき、特に国語の最後らへんの問題の選択肢を迷った場合、往々にして直さない方が正解でした。国語なんかは1問で7点とか8点とか配点が大きいのでどうしようどうしようと非常に迷うのですが、迷った挙句、最初の自分の答えを訂正してしまうと、3年間の自分の統計的には直した方が有意に間違い多しでした泣 最初の自分の答えを信じることも大事みたいです。
 
・ 一度だけですが1年目の試験のとき、国語か英語の試験の時になんと眠気に見舞われるという自分でもアホすぎるアクシデントがありました(年のせいですかね)。なので本番はいつもカフェイン入りのちょっと高級な栄養ドリンクを持って行くようにして、お昼過ぎの眠くなりそうな時間の前に飲み、気合を入れなおしていました。

・特に今年は寒波が来ていて寒いようですね。しかし試験室内はおそらく暖かいと思いますので、気軽に脱いだり着たりできる服装で、自分である程度調節しやすい服装で行くとよいと思います。私が3回目に受験した教室はびっしりと受験生がいたため、部屋の空気自体が悪くなって、試験官が試験が終わるごとに換気してくれてましたが、教室の温度が上がったり下がったりで自己調節も必要と感じました。

・私の場合、特に数学が時間との戦いでした。数学はその試験の性質上、選択肢ではなくて答えの数字をマークしていくのでマーク数が多く、全問マークするだけで少なくとも5分以上はかかりました(これも年のせいですかね)。なので対策としては、鉛筆の先をあらかじめ丸くしておいて、2往復くらいで一つをマークできるように工夫しました。それと慌ててマークしてマークの順番がずれると悲惨なことになるので、大問1問ごとに1回とか、区切りの良いところで一気にマークしていく方法をとりました。

・それからセンター試験後のことなんですが、私はいくつかの受験校の候補を最後の最後ぎりぎりまで残しておいて、毎日公表される倍率を見て、倍率の低いところに出願しました。1,2年目の時は自分の行きたいところにすぐ出してしまったのですが、そういう時に限って倍率が跳ね上がってしまい、それも敗因の一つだったと思います。 ちょっとくらいの差ならどちらでも自分の好きな方に出願したらいいと思いますが、隔年現象などでさすがに10倍越えとかになるような年は地方の国立大でも受かるのはなかなか大変だと思います。


以上、思いつくまま書いてみました。受験生のみなさんが自分の力を遺憾なく発揮されることを願っています(^O^)


 

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2016年10月07日16:58地域枠②
 私は地域枠という入試自体がちょっと無理のある制度のような気がしてなりません。まず国立大学なのに志願者はその県の出身者に限られてます。その制限もあったりして 、一般入試に比べて少し医学部に入りやすい現象も起きています。地域枠の合否判定の仕方が曖昧なので正確なところは分かりませんが、一般入試の合格者のセンターの最低点よりもだいぶ低い点数で合格している例もあるようです。とりあえず「医学部合格」が欲しくてたまらない受験生にとっては飛びつきやすい制度であることは間違いないでしょう。さらに、もし入試の段階で診療科まで制限をかけるとすると(例えば産婦人科医になると約束するとしますと)、18歳の段階で産婦人科をめざすことになりますが、18歳で産婦人科医になりたいと心から思い、6年間の学生生活+2年間の初期研修の間を他の科にぶれることなく過ごすことができるのでしょうか。高校生の段階で産婦人科医をいったいどの程度理解しているのでしょうか。私の大学でも入学時は小児科や産婦人科を志望していた人が学生生活または初期研修の段階で志望科を変えることはよくあるようです。しぶしぶ産婦人科医になられた医者に診察してもらっても患者さんもあまり嬉しくないでしょうね。
 医師の地域や診療科の偏在の問題は分かります。しかしその問題を解決するのに他に良い方法はないものでしょうか。




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2016年10月05日21:00地域枠①
 医学部入試に「地域枠」が導入されてからもうすぐ10年になりますね。地域枠は導入するときに10年と期限を決めて導入されているので、私の大学では正確には2009年に導入されていることを考えると2018年入試で一旦終了することになります。ただ、10年間では卒業生も4年分しか輩出していないので、効果があったのかどうか判断できないので2019年度以降の入試でどうするか(廃止するか延長するか人数を減らすかなど)は現時点ではまだ分からないそうです。個人的には、今年宮城県には東北医科薬科大学もできたし、来年度には千葉県にもまた医学部ができるようなので長い目で見ればもう十分な気がしますが。

 さて私の大学の地域枠なのですが、地域枠の制度ができたばかりで県と大学が混乱してるのも分かるのですが微妙にころころと改正に改正が行われているらしく、入学時の約束より少し縛りが緩くなったり、逆にきつくなったりしてる部分もあるようです。緩くなる分にはあまり問題ないと思うのですがきつくなるのは後出しじゃんけん感があってちょっとかわいそうな気もします。緩くなるのは、例えば「初期研修は県外に出てもよい」とか「義務年限は専門医を他県で取った後に履行してもよい」とか「義務年限の間も留学することを認めて義務年限を先延ばしにできる」とかみたいです。 きつくなるのは「診療科が自由に選べなくなる」とのことでした。詳しくは知りませんが産婦人科とか精神科とか特に医師が不足している診療科を選ぶように言われているとのことで、卒業生の中にはすでに地域枠生に与えられる奨学金を一括返済して自由の身を手に入れている人が何人もいるようです。
 んー、私は双方(県と卒業生)の思いが分かる気がします。県としては医師不足を解消したいので苦渋の判断で地域枠の学生にそういう道をすすんでもらい、県の医師不足を解消したいという思い。卒業生としては地域に貢献する気持ちは十分もっているのだけれども、自分のやりたい科が県が提示する選択肢の中になかった場合、あまりやりたくない科を選ぶくらいなら奨学金を返してでも自分のやりたい科に進みたいという思い。
 今6年生で地域枠で入学された先輩がおられるのですが、かなり悩んでおられるみたいです。10年という単位は地域枠という入試制度自体を見直すちょうど良い頃合いなのかもしれませんね。



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2016年09月21日00:442017年度医学部入試
 私が医学部に入学したのが2013年。もう遠い記憶になりつつあります。医学部を志したのはさらにさかのぼること2010年ごろ。私の頭がもっと良かったらあと1~2年早く医学部に入学していたのかなぁ。もう6年も前に夢見たことが、長い時間をかけて少しずつ現実になってきていることは素直に嬉しく思います。と同時に、歴史に「たられば」は不毛ですが、せめてもう5年ほど早く医者を志したかったものです。いや、現役のときになんで医学部を受けなかったんだろうという思いにつきまとわれて勉強に集中できなくなることさえあります。目の前のテストの勉強しなきゃいけない時に限ってそういうことが頭をよぎります(笑)。そのような思いをもっている方々は私の他にもおられるでしょうから、そういう方を心から応援していますし、そういう方とどこかで出会いたいなぁと常々思っております。

 さて、次の2017年度の医学部入試では今年度の東北医科薬科大学に続いて千葉県成田市にさらにもう一校私立の医学部ができることが決定したようですね。これで医学部医学科の定員はさらに増えますので、受験生にとっては追い風となるんじゃないでしょうか。
 しかしうちの大学の教授がぼそっとつぶやいていたのですが、既存医学部の教授の立場からするとこれ以上の医学部定員の拡大は質の低い学生を招くことにつながるということ、今は確かに医師不足だが、今の定員でも遅くても20年後には医師過剰になるということ、今医学部を新設すると現役の医者が大学の教員として引き抜かれて逆に医師不足になってしまうことなどから、全員で猛反対したそうです。しかし時代の流れはなかなか変えられないのでしょうね。一回決定になびいてしまったものを撤回することはなかなか難しいようです。
 今は医師不足なのでぶっちゃけヤブ医者でも患者さんがついてきてくれますが、私たちが医者になって一人前になるくらいの頃には「患者が医師を選ぶ」時代になってるでしょうから、自分の専門分野にきちんと精通した医者でないといけないですね。もちろん今の時代でもヤブ医者にはなりたくありませんけど。

 あー今こんなこと考えてるの時間の無駄ですね。ライバルたちは今この瞬間もせっせと勉強してるかもしれません。よーし、今から勉強するぞ!ちゃんとした医者になってやる!!んー、いやせめて平均レベルの医者になってやる!笑
  
 


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2016年08月06日23:27夏休み
 わーい夏休みぃー(^O^)/ 前期試験の結果が出て、2,3個落としてしまいましたー泣 でも人間って不思議ですね、つい数日前まで、試験が全部通ってたら、そのときこそ解放感に浸れると思ってましたが、追試決定となった瞬間でもやっぱ解放感に浸れます!!なんてゆーかもう開き直りって感じですねー(;^ω^) これで夏休みの最後にまたテスト勉強漬けになるのが決定しまして、今後こそは合格しないと本当に「留年」というこわーいものが現実のものとなりますが、これを逆手にとって、強制的に自分を勉強させる口実にしたいと思います!幸い、夏休み、うちの大学は他の大学に比べるとなんか意外に長いみたいなので1か月ほどは部活がオフになり次第遊びまくりんこしたいと思います。こないだたまたま他大学医学部の学生と交流する機会があったのですが、徳島大学とどこだったかなたしか私学でどこかは忘れましたがどっちも夏休みがめっちゃ短いらしくて、嘆いておられました( ;∀;) 当然部活についても大学の本業が忙しすぎて、部活どころじゃないって感じで、部員も少なくて団体戦とか出れなくて個人戦だけちょろっと出るみたいです。
 そんな事情は医学部に受かってからやっと少しずつ見えてきたので受験生時代は知りようもなかったです。たまたま今の大学の環境が自分には与えられてるわけですが、内部事情が事前に分かってたら受験校を絞り込むときも一つの要素として入れてたと思いますね。ただ、どの大学でもそれぞれ長所・短所があるはずなので、与えられた環境の中で一生懸命やることが肝要なのでしょう(たまには真面目に締めてみました(笑))。

 

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2016年06月14日00:30医学部受験⑮

 医学部受験にあまりに多くの時間と労力を使いました。今でも空白の約2年半が自分の人生の中で無駄なものだったのではないかという思いもあります。もう少し効率の良い勉強をしておけば、受験校選びをもっと慎重にしておけば、もしかしたら自分は今より1~2学年上にいるのかもしれません。

 しかし同級生や先輩後輩を見渡せば再受験組もいますが、多浪もざらにいます。例えば4浪ならセンター試験を現役時と合わせて5回も受けたということになりますね。また私の知り合いではありませんが、先輩(すでに初期研修も終わってます)の高校の同級生で医学部受験にチャレンジし続けていてまだ医学部に受かってない人もいるとか。そういう人たちが日本中に少なからずいると思われるので、自分は決して早く受かった方ではありませんが、まだラッキーな方なのかもしれません。ラッキーといえば、ブログで受験生活を書いた通り3年目はあまり勉強しなかったので2年目と3年目で私の学力はほぼ変わっていないものと思われます。いや、2年目の方があったような気がします…。もしある大学で医学部受験を同じ受験生でやり直しをしたら下位半分くらいは入れ替わるのではないでしょうか。明らかにボーダーを超えている人は除いて、それくらい合格と不合格は紙一重なんだと思います。

 

 あ、センター試験の成績開示のはがきがみつかったので晒しておきます。3年分。

いやー、やっぱ長い戦いだったなぁ(*_*; そして見てもらったら分かりますが各科目の点数の上下の変動の激しいこと(苦笑)。勉強に比例して点数が上がらなかったことがよく分かります(;^ω^)。それと国語は壊滅的ですが模試や過去問では1年目から9割とか取ってたんですよ。それなのに本番はこのざまです。自分のセンター学力はもう天井に達してて、前年の自分より高い点を取ることはなかなかできないです。勉強をしてるのに点数下がるとか…ホントもうセンター試験嫌いです(/ω\)。センター9割以上とる方々まぢで尊敬します。

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2016年06月12日00:09医学部受験⑭
 秋も過ぎ、年末を迎えようとしていたある日のことでした。たまたまお世話になった年配の方と飲む機会がありました。医学部再受験の話もしました。するとその人は今はなんとか自営業で生活をしているが、自分も若いころ夢を追いかけて結局実現できなくて悔いの残る人生を送ったとのこと。
「あのね、人生って一回しかないんだよね。やりたいことがあったらチャレンジした方がいいよ。」となんだか重い言葉をかけられました。「人生は1回きり…。」「後悔はしたくない…。」
 そんな思いがふつふつと沸いてくるのでした。


 私はやっぱりもう一回医学部受験をしたいと思いました!そういえば、センター試験の申し込みもしてあります!!まだ捨てていなかった受験関係の問題集を引っ張り出して、残り1か月弱となって、センター試験の勉強にやっと取りかかったのです。
 それからは年末年始やら何やらで比較的時間も取れて、幸い去年までの学力貯金も結構残ってて、センター試験に対する感覚だけはなんとか取り戻したくらいで本番を迎えました。医学部受験を本気で考えてから受ける3回目のセンター試験。もう、これが本当に最後です。上司は私を来年度に別の部署に配置換えすることを考えているとのことで、医学部受験のことを伝えると、さすがに「そりゃ受かってほしい気持ちもあるけど、うちで頑張ってもらいたいから耳の痛い話やなぁ。」と言われてしまいました。

 センター本番、正直手ごたえはありませんでした。やっぱり俺には医者になるのは無理だったか…(+_+)、と落ち込みましたが、予備校の予想平均点を見てびっくり!去年より数十点も低くなってるじゃないですか(◎_◎;)すなわち相対的に私の順位は上に上がったということで、他の受験生も弱気な出願になったせいかリサーチでは国公立医学部10校くらいでまさかのA判定。ホントは実家の近場の大学に行きたかったのですが近場の大学は高くてB判定。Bだったら勝負できないこともないなと思いましたが、もう落ちることは許されません。とにかくどこの大学でもいいから受かる確率の少しでも高いところ、つまりA判定の出た大学から出願校を絞ることにしました。しかしまぁなんといいますか、A判定の出た大学は実家からあまりにも遠くてへんぴなところが多くて、実質的な選択肢は限られました。

 そして再び仕事と勉強の両立する怒涛の一か月を送り、二次試験当日を迎えました。あまりに慌ただしく時間が過ぎていてその時期のことはあまり覚えてません(;^ω^)。覚えてるのは面接で面接官がやたら早口だったので私まで早口になってしまったことくらいですかね(笑)。たしか高齢再受験の件はあまり突っ込まれませんでした。

 合格発表はネットで見ました。自分の番号を見つけた瞬間、「泣くのかな?泣くのかな??」と思いましたが、合格を確認しても不思議なくらい落ち着いていて泣く気配すら出てきませんでした。落ちたときは悔しくて泣いたのに受かったときに嬉しくて泣かないとは、感情も年のせいかだいぶ鈍くなってるんじゃないでしょうか(笑)。まぁやっと受かったかという安堵感と、自分勝手な夢の追いかけっこに関わらせてしまった方々へ一刻も早く報告とお礼を言わなきゃという気持ちと、これから医学部で始まる数々の試練に向けて気持ちを切り替えなくてはという思いと、色々ごちゃまぜでした。
 



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2016年06月01日12:41医学部受験⑬
 医学部再受験3年目、私にはもう医学部受験に対して力尽きた感がありました。確かにあと一歩まで追い詰めたのですが、その一歩がなんと大きなことか。その一歩をたどるための努力を想像したとき、自分を鼓舞するほどのモチベーションもありませんでした。とりあえずお世話になった方々に不合格の報告をして、医学部受験のことは一旦忘れて仕事に戻りました。応援してくれた遠方の友達に電話で報告をしたときには不意に涙がこぼれてしばらく止まることはありませんでした。仕事上、上司にも相談していて、色々と便宜を図ってくれたのでもうこれ以上迷惑はかけられない思いもありました。

 そうやって春が過ぎ、夏を迎え、気づけば私は仕事にのめりこんでいました。仕事が意外にもまた楽しく思えてきました。今まで1年半ほど社会人と受験生の二足のわらじを履いていたので、その一つがなくなってだいぶ楽になったからかもしれません。恋愛をする余裕も出てきて、そういった普通の人生に戻れたからかもしれません。人っていうのは一生懸命働いて家族を築いていくことで幸せな生活を送れるのかもね…と思いなおしたものです。

 夏も終わりに近づいたある日、医学部受験を相談していた先輩からふと「今年度はもう受験しないの?」と聞かれました。
私「はい、もう今の仕事が自分の天職なのだろうと思って今の職場で頑張ります。」
先輩「受験するかどうかは別にして、とりあえずセンターの出願だけはしときなよ。」とおもむろに。
私「はぁ…(いやいやもうええよ)。」

 ん?んん“~??   一瞬、先輩のその言葉に少し引っかかる感じがありました。そしてまぁ確かに何があるか分からんし、そんなたいした費用でもないし出願だけはしておくかということになったわけです。この先輩の言葉がなければ今の自分はいません。この先輩の言葉がなければ、後々やっぱり受験したくなって、でもセンター試験の出願はもう終わっていて、暴れて悔しがった自分が代わりにそこにいたでしょう(*ノωノ)


 ただ相変わらず受験勉強をすることはありませんでした(*ノωノ)

 
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2016年05月16日00:30医学部受験⑫
 後期にいたっては圧迫面接もいいところでした。前期の大学はとても優しくて「この優しい先生がいらっしゃるこの大学で学びたい!」という思いが不合格という結果を受けてもありましたが、後期の大学は「こんな大学行ってやるもんか!」と思うような大学でした。後日談ですがその大学の在学生に聞きましたら私を担当した面接官(あまりにも不快だったので後日大学のホームページで名前をチェックしてました)は在学生から見てもかなりの変人だとのこと。面接官の当たりはずれがあるとはいえ、この面接官は大外れでした。しかもたかが10分程度の時間の中で特に深い話をしたわけでもないのに、この面接官の癇に障ったのでしょうか、不合格は覚悟していましたが、成績開示をしたら面接点が異様に低くて、マジ訴えてやりたいレベルでした( `ー´)ノ

 今でも覚えているのは「将来何科の医師を目指してるの?」と聞かれたので「総合診療医を目指してます!」と割と本気で答えたのですが、その何が地雷だったのでしょうか、「総合診療医にこだわらなくていいよ!」といきなり怒られました。頭の中「???」。その後もなんか意地悪な感じで、医学部の教授ってそんなに偉いんですかねぇと思わずにはいられませんでした。そんな面接が国公立大学の医学部の面接で行われていることを世の中に知らしめるために録音しとけばよかったですわー。

 ところで私立の医学部を受験したことを書きましたがこれには参りました。受かっても行くかどうか分からない大学を受験してしまったのですが、過去問も一切していなかったので出来は良くなかったと思うのですが、おそらく中途半端な順位で一次試験を通過してしまい、二次試験も受けに行く羽目になりました(二次試験は面接のみ!)。しかも何のカンニング防止か知りませんがトイレ以外待合室から出てはいけないというルールがあって、しかも自分は順番が最後の方。勉強道具を全く持って行かなかったので、することが本当になくて、前泊したことも考慮すると大事な国公立大学の前期試験の直前期に丸二日ほど時間を無駄にしてしまいました。
 なんかこういったちょっとしたことが焦りにつながりミスを誘発したような気がしてなりません。余裕ぶっこいて練習代わりに行くつもりもない大学を受けるのはやめた方がいいことを教えられました((+_+))


 



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2016年05月15日01:03医学部受験⑪
  国公立大学の出願は、受かれば日本全国どこでもいいやという思いもあったのですがあまり考えずわりと近場で適当に決まってしまいました。決まってしまったというのは、実は願書は色々取り寄せたのですが1つ目の大学の願書をとりあえず間違えないように一字一句丁寧に書いていたらかなり疲れてしまいまして…、ぶっちゃけ、もうここでいいやという感じで(笑)。ところが前期は倍率が天井が見えないほどの上昇率を記録していき、出願状況を見ていたら徐々に焦りが…( ;∀;)。結果的には最終日まで順調に上昇して近年見たこともないほどの倍率になりました。おかげさまで出願は最後ギリギリまで倍率を見て出すべしという教訓を得ました(泣)。後期はセンターの予想以上の伸び悩みのおかげで受かる見込みのあるところがあまりなく、ある新設医科大学に出願しました。センター試験は約85%でしたし平均点が上がったのでどの大学も判定は芳しくなかったですね。
 
 また、前期の面接は気合を入れて準備をしすぎたせいか、質問されたことに対して、準備して暗記した文章をそのまま出そうという一心で焦ってしまい、ど忘れなんかもあって柔軟な受け答えをすることができませんでした((+_+))。また前日の学力試験で得意の英語でそこは間違えちゃだめでしょなところでミス連発、数学でも痛恨の計算ミスが発覚し、もう私は1年間頑張ってきた自分に対して、応援してくれた家族に対して申し訳ない思いでいっぱいでした。 精神的にも憔悴しきっていました。

 結果は不合格。
 
 成績開示をしたところ、それでもあと数点というところでの不合格でした…。
 あれだけミスを連発しておいてもあとちょっとだったのかと思うと、学力は基本的には医学部合格レベルまで身についていたんだなと確信はできましたが、ミスをした自分を責めずにはいられませんでした。


 


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2016年05月14日02:00医学部受験⑩
 ちなみに宅浪でした。仕事を辞めて予備校に通いたかったのですが生活がありますからね。それに予備校に問い合わせたら授業料の高いこと!確かに予備校に通うことが医学部合格への近道だと思いますが私には経済的余裕がありませんでした(´;ω;`)。宅浪なので土日なんか1日中誰とも話さない日もありましたね…。そんな毎日を送っていたら人間としてどうかという命題にまで発展しそうですが、その点では仕事を続けていてよかったかもしれません。仕事では否応なしに人と話す機会もありますしね、気分転換にもなりました。

 また、ほんの少しですが受験勉強も少し楽しくなってきました。意外にも国語と英語!私はもともと小説なんかを読むのが好きなのですが、センター試験の現代文の題材に使われる小説やはその一部しか掲載されていませんが読んでいて面白かったですね。「医学部に合格した後はその小説を買ってこの続きを読みたい!」と思っていました。うーん今はそういう気持ちは収まってしまいましたが(笑)。英語の長文もまたしかりでした。また、国語の古文なんかも、物語なんかの盛り上がっている場面を抽出して問題文にされているので、現役の頃は面白味も何も感じませんでしたが年齢のせいでしょうか、その場面に感情移入してしまって時代特有の事情で子が親を殺さなければならない場面などで「涙がはらはらとこぼれては…」と書かれていると自分まで涙がこぼれそうになりました(ToT)

 そういった1年をコンスタントにきっちり送り続けまして、いよいよ決戦が迫ってきました。本当に武者震いがしました。そして今年は必ず受かるという自信がありました!ですがその自信過剰だったせいか、調子に乗って私立の医学部も受験しました。それが結果として災いのもとになるとは思いもしませんでしたが…。






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2016年05月13日11:18医学部受験⑨
 さて医学部再受験2回目のチャレンジのお話に戻します。この年は今までの人生の中で最もストイックに、また質・量ともに最も多く勉強しました。「自分もやればできるじゃん(^^♪」と自分をほめてやりたくなりました。その中で不思議な体験もしました。毎日7~8時間ほど勉強していたのですが不思議とまったく眠くならないのです。疲れているはずなのに(あ、あと加齢の方もあるし 笑)、朝でも夜でも時間帯に関係なく集中して勉強を続けることができました。今では考えられない現象です(;'∀')。マラソンランナーにはランナーズハイ(Runners High)という現象が起きるとのことですが私の場合はラーナーズハイ(Learners High)といったところでしょうか。医学的にはエンドルフィンという多幸感をもたらす脳内神経伝達物質が関与している可能性が指摘されていますね。

 勉強はとりあえずセンター試験の時間に合わせて一科目60分や80分にタイマーをセットするとその間は集中し続ける身体になってました。それを1日何セットやったことか。またその1日を何日続けたことか。どうしても予定が入ってしまった日でもまったく勉強しない日はなかったです。今思えばもったいないことしたなと思いますが、なぜか当時そんな自分にも恋人もできてしまったのですが、その人とのデートの最中も勉強のことが頭から離れず、盛り上がろうとしている場面でも「あ、そろそろ帰るね。」と言って、「は??」というような顔をしている恋人を尻目に一目散に家に戻って勉強しました。その後まもなくその人に愛想をつかされてフラれてしまったことは言うまでもありません(笑)しかし当時は「絶対医学部合格!」という情熱に燃えに燃えていたので特にショックを受けることもありませんでした(うーん人間ってやっぱ不思議な生き物ですね)。


 


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2016年05月06日13:19医学部受験⑧
 GWにたまたま信州大学の医学部の学生と話をする機会がありました。その学生も一度他の大学を卒業して医学部に入学した再受験生でした。しかも前の大学は文系だったということで、数学ⅢやCは独学で勉強したそうです。私は「お互い苦労しましたなぁ(泣)」などというセリフを最後に用意しておいて、お互いの苦労をたたえ合ってハグでもしようかと目論んでいましたが、なんとその人は文系卒にもかかわらず実質1年で合格したとのこと。おっと、私よりだいぶスペックがお高くて、目論見は水の泡になりました(*_*;
 しかしやはり話題はお互いの共通点が中心となり、その方とは再受験のことも色々話しました。その中で印象に残ったことは、私が最近信州大学の入試がだいぶ様変わりしてきたことを指摘したときでした。数年前まで信州大学の前期試験は長年「センター試験超重視、二次試験は数学のみ」という独特な入試を実施していました。私ももしセンター試験で9割以上取れたなら信州大学も選択肢に入ったと思います。しかし最近前期は理科2科目が加わり、後期試験も廃止されました。その方は「なんで信州大学医学部は入試を数学だけにしていたと思いますか?」と言われ、まったくもって分からずまごまごしていると、「実は男子を多くとりたかったかららしいです。」とのことでした。もちろん数学のできる女子もいますが、おおまかな割合で言えば女子より男子の方が数学を得意としているから男子の方が集まるのだというのです。
 そしてなぜ男子を多く取りたがるのか、それは女性は出産や育児などでどうしても現場を離れなければならない時期があったりするので、労働力としてみると男性の方が大きくなるからだそうです。それはあくまで一般的な話で、もちろん男性医師と同等いやそれ以上に活躍されている女性医師もたくさんおられますが、 総合的に換算すると男性医師の労働力を1とすると女性医師の労働力は0.8くらいになるのではないかという推測があるそうです。そういう話を聞くと考えさせられますね。私も再受験で入学して労働力という観点から見ると若い人よりも働ける期間が短いので。確かに労働力で換算していたら再受験生ばかりが医学部にあふれたら医師不足の解消に向けて足かせになる可能性があります。1年でも長く医師として勤めることが私の使命の一つだと思いました。
 ただ、再受験生や学士編入で入ってくる学生はほとんどが医学の勉強に対して非常に意識の高い学生です。 私の大学では毎週どの曜日も放課後に色んな研究室で勉強会が開催されているのですが、参加しているのはだいたい再受験生か学士編入生ですね。年齢層が高いので大学生の集団とは思えません(笑)自分の生活を捨てて医学の世界に踏み込んだ人たちですからもともとのモチベーションが高いのもありますが、先ほど述べたような批判を肌身に感じているからこそさらに自分を鼓舞して頑張ろうとしているのかもしれませんね。




 


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2016年04月27日22:16医学部受験⑦
 もうすぐゴールデンウィークですね(^O^)今年は祝日の並びも良くて、月曜日か金曜日をさぼれば数珠のように祝日がつながって最大10日休みです(^_^)学校をさぼるか、真面目に授業を受けるか、どうしようかと迷う今日この頃です。
 しかしこんな贅沢な悩みを持てるのも医学部受験をなんとかくぐり抜けられたからだとつくづく思います。受験生だった頃は祝日だからと言ってその日は受験勉強を辞めて旅行に行くなんて考えもしませんでした。5年前のGWの日記を読み返してみても、「図書館で勉強。」と書いてあります。さらに受験に失敗した時のために「就職活動用の職務経歴書を仕上げた。」などと書いてあって、当時の涙ぐましい苦労がまざまざとよみがえりました(過去の自分よ、よく頑張ったなぁ(ToT)) 私は社会人として仕事をしていましたが、その仕事に対する熱意がだいぶ薄れてきていて、その仕事で接する相手や同僚に対して申し訳ないと思っていたので、医学部受験がうまくいかなくても転職を考えていたのでした。公務員系だったので変なことをしなければ終身雇用でしたし、給料も1年に1回は必ず昇給しましたし、自分の好きな仕事だったんですけどね、その安定を手に入れて何年かたったとき、やっと周りが見えてきて、医師になりたいという気持ちがやっぱり芽生えてきたんですね。今、「やっぱり」と書きましたが、実は私は高校のときからずっと医学部か東大志望でした。自分にとってのベストは東大理Ⅱに入ってそこから頑張って医学部医学科へ進学することで、それが実現できたらいいなぁなんて夢を見続けていました。
 しかし転機は高校3年生のとき突如訪れました。その時の担任の先生に医学部志望を伝えたら、「これから医者は過剰な時代になっていくから麻酔科医にしかなれんらしいぞ。」などと言われ、「これからの日本は技術で世界と勝負していかないといけないんだ!」と工学部に行くことをを強くすすめられました。 18歳のピュアだった私は担任の言葉を鵜呑みにして、医者になっても働き口がないと思い込み、麻酔科医にしかなれないという言葉に対してもその意味が分からず、「はぁ…そうですか、それなら物理は苦手なので工学部でも生物系の方を考えてみます。」と答えました。さらに「あとお前には東大は無理だから現実的な路線で考えろ。」と言われ、面談のとき、真剣に将来を考えていた私は夢をぶち壊されて、不意に涙がこぼれてきて止まることはありませんでした。
 確かに東大を受けるにはぶっちゃけ学力は足りなかったと思います。しかし18歳のピュアだった私は、もし担任の先生に「お前ならきっと夢を叶えられるから、その夢を追いかけてがむしゃらに頑張ってみろ!」と応援されていたらきっと頑張り通したと思います。そして仮に東大に落ちたとしても、自分に納得をして、担任にも感謝をして、第二志望の大学へ行くことができたと思うのです。今振り返って客観的に見てもあの先生の進路指導はホントひどかったなぁ( ;∀;)
 しかもですよ、あれからだいぶ年数がたちますが医者が過剰な時代になんてなっていません。むしろ医師不足で困っている状況です。最近は医学部の定員も増加してますよね。まぁ当時は確かに養成医師数は抑制されていたので当時としては担任の予想は根拠があったものと思いますが。
 私は人生をだいぶ遠回りしてしまいました。自分の運命を呪ったこともあります。過去の色んな悔しさをバネにして今こそ医師に向けての勉強をがむしゃらにすべきなのでしょうね。…と書いていたら、学校をさぼることを考えていた自分がバカたれに思えてきました。GWはやっぱり勉強しよう!と思い直した私なのでした(^_^)

 



2016年04月25日11:52医学部受験⑥
 今日は医学部受験2年目のチャレンジについて書きたいと思います。1年目で感触をつかめましたので、2年目はどこかには受かる自信がありました。むしろ1年目のチャレンジのときもっと本気でやっておけばよかったなと思うくらいでした。そういう思いもあって1年目では受かるはずもなかった旧帝もしくは旧六医科あたりを目標に定めたのです。そういう大学に受かればまぁ1年遠回りしても自分を納得させられるなと思ったわけです。例えば現役で阪大工学部に受かる力があったとしても、一浪して東大理Ⅰに受かればそちらの方がいい、的な考えですかね(;^ω^)
 ただ2年目は医学部受験のシステムが少し変わりまして、自分にとっては改悪でした( ;∀;)まず、理科3科目を受験できなくなりました(センター物理化学生物は3科目ともいちおー勉強して受験しようと思ってたので)。なので理科を2科目に絞らなくてはならなくなりました。ここで物理化学でいくか、化学生物でいくか迷いました。
 次に、社会の中で現代社会で受験できる医学部が激減しました。1年目のときは現代社会はもちろん、倫理、政治経済、あるいは日本史Aなど2単位科目でも受験できる大学が多かったのですが、それでは4単位科目で受験する人と不公平が生じるという理由からでした。今思えば当時はそこまで考えなかったのですが、確かに2単位科目で受けた方が楽でしたね(;^ω^)教科書の厚さだけでもだいぶ違いますからね。でも当時の現役生などは2単位科目だとセンター後に他の大学・学部に転向しようとした際に受ける資格がなくなる可能性があることから、ほとんどの人が4単位科目のBの方(日本史Bなど)で受験してましたね。ということで倫理と政治経済というまったく異なるジャンルの科目を合わせ技一本のような形で4単位科目とみなして、「倫理・政治経済」というセンター試験特有の科目が誕生したわけです。ただ、現代社会についてはもともと4単位科目でしたので、なぜ受けられる大学が減ったのか今となってはもう覚えてません。たしか何か理由があったのですが、忘れました(笑)。現代社会で受けられる医学部も少しは残ってましたが、選択肢が狭くなってしまうために現代社会での受験は避けた方がいいという判断に至りました。が、自分としてはせっかく現代社会を勉強してセンターで8割以上取れる力を身につけたのに、また一から新しい科目、しかも医学部の勉強とは畑違いの社会を勉強しなおさなくてはいけないという事実を目の当たりにして呆然とし、しばらくは社会を勉強する気になれませんでした。
 先ほど書きました理科についても、非常に悩みまして、しばらくは化学だけを勉強してました。そして受験についての情報を集めるうちに、大半の医学部では二次試験の理科は物理・化学・生物の3つから2つを選択して受験すればよいのに対して、一部の大学では理科の科目が固定されていることを知りました。前回も述べましたが熊本大学なら生物が必須とか、金沢大学だと物理・化学のみとか、九州大学もたしかなんだか縛りがあって、行きたいと思っていた旧六医科や旧帝などに限って縛りがきついので、本当に悩みました。医学部に行くのだから生物で受験しておいた方が医学部に入った後役に立つのは言うまでもありません。しかしその前に医学部に受からなければ意味がないので、得意科目の物理で勝負した方が受験的には有利です。迷いに迷った末、色んな人に相談して決めようと思いました。今思えば卒業してだいぶたつのに厚かましい自分だったのですが、高校のときお世話になった先生にまでノコノコと相談しに行きました(笑)。私は予備校ということころに通ったことがなかったので、受験のプロと言えば高校のときの進路担当の先生くらいしか思いつかなかったんです。そして高校に電話をして、その先生がいらっしゃることを確認して、突撃インタビューに行きました。今から医学部受験をするということにかなり驚かれまして、「・・・今から医者を目指すなんていう生き方はあまりおススメしないが、どうしてもというなら今年がラストチャンスだと思って、まずは医学部に受かることを第一に考えなさい。生物は大学に入ってからいくらでも勉強できるから。なので物理で受験した方がいい。」という答えでした。私はその一言で迷いが吹っ切れ、物理化学で受験することにしたのです。
 なお、社会はいつまでもふて寝してるわけにもいかないので、現役のときのちょびっとは残ってるであろう貯金をあてにして地理Bで受けることにしました。



 


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2016年04月15日23:17高齢者の医学部再受験
 再受験について、以下の質問を受けました。
「再受験って何歳くらいまで許容されるんでしょうか? 
中には学士入学で50歳代の人もいるようなのですが、あくまでもそれは例外だと思います。 在学大学の場合、再受験生での年齢構成とか。 再受験生の入学後の進路とかの制約とかあれば、教えていただけないでしょうか?」
 これらの件についてはいつか触れようと思っていたのですが、せっかくなので今日私個人の意見を書きます。

 高齢で医学部を再受験することに対して賛否両論があることは周知の通りです。年齢が高くなればなるほど賛否の「否」の方が多くなってくるでしょう。しかしあえてこの質問に答えるなら何歳でも許容されると思います。私の知っている範囲でも
私の大学の方ではありませんが、60代の方が2人いらっしゃいます。そのうちの1人はもう医師として働いておられます。私の大学でも数年前に50代の方がおられました。というか、50代の学生の存在ははちらほら聞きます。…などと言いましても証拠をお見せできないのであまり説得力がないように思うので、そういうことがきっちり事実となっていることをいくつか紹介します。

①まずは東大のホームページ!↓

http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_013_j.html
「年齢が高いという理由で不利になることはありません」とはっきり書かれています。さすが東京大学ですね!

②今年の医師国家試験合格者の最高齢は58才!↓
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/290901
これはたまたま佐賀新聞ですが(笑)、他の新聞記事でももちろん見れます。過去の医師国家試験の最高齢も調べれば分かりますがだいたい50代~60代です。

③最近のトピック!↓
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150409_25006.html

「還暦の新人医師が出発、へき地で働く」という記事です。

 確かに50代以上の人は質問者のおっしゃる通りレアケースでしょう。しかし年齢のせいで医師を志すこともできないということとはならないと思います。また制約についてですが、私もそういうことが気になって色んな先生に聞きましたが、30代くらいで医師になるのであればあまりないということでした。以前、心臓外科の教授の授業があった時に、「年齢のせいで心臓外科に進めないということはありますか?」と質問されていた人がいますが、答えは「大丈夫。ただし年齢がいってる人はあれもこれもというのではなく、自分の得意とする分野を絞れ。」ということでした。高齢者だから不利かもしれないが無理ということはないということです。

 
 ところで、今の時代は定年を迎えた後、自分の好きなことを勉強したいと大学に入学する高齢者もたくさんおられます。なぜそれが文学部であれば問題ナシなのに、医学部であれば問題アリなのでしょうか。「否」の方々の言い分の一つは「医師を1人養成するのには1億円ほどかかっていて、特に国公立大学であればそれは税金から支払わるものだから、医師になった後働いて社会に還元できる期間が短ければ税金の投資に見合わない。」といったことのようですね。さてこの言い分に対して疑問があるのですが、まず医師を養成するのに本当にそんなに大金がかかっているのかということです。私は今医学部の4年生なので平均して計算すると1億円の3/6、つまり約5000万円かかっているということになりますが、どこでそんなお金が必要だったのかよく分かりません。例えば解剖実習で解剖させていただいたご遺体も、その方の生前の尊い意志で無償で提供されたものです。他に今までに行った実験についても確かに顕微鏡なんかは1台何十万もするでしょうけれど、1回で何十万もかかるわけではないですからね、顕微鏡は少なくても10年は使えるでしょうし…。また地域の病院見学に行ったりもしましたが、それは医師会の善意で特に費用をかけずに行かせてもらえています。あと授業の大半を占めるのが講義ですが、これは他の学部とかかる費用(人件費?)はあまり変わらないと思います。こないだも同級生と、私立の医学部の学費が数千万円もかかるのでどこでそんなにお金がかかるんだろうねと話していましたが結局よく分かりませんでした。
 むしろ私が以前在籍していた理系の大学での研究はまさに億単位のお金がかかっていました。素粒子の加速器の設備だけで数百億とかかかってます(加速器の半径が数kmという怪物並みのでかさです 笑)。もちろん先ほどの顕微鏡と同じで一回で数百億使うわけではありませんが、それでも電気代がめちゃくちゃかかるらしくて一回の実験の電気代が数百万円とのことでした。また私の場合、卒業研究に必要な機械が一つどうしても足りなくて、教授が私の研究のためにわざわざその機械をアメリカから購入して下さったのですが、それも数百万円という代物でした。これももちろん私が使って終わりというわけではなくて、後でまた誰かが使えるものですが…、とにかく普通の理系の大学もたいがいでない金額を使ってますよ? 


 質問された方へ。もし本当に医師を志すとしたら、あんまり年齢を気にしないで頑張ってみたらどうでしょうか?ぜひ高齢医学部受験否定派の人々に「おっさんもなかなかやるな!」と言わせるほどの働きぶりを見せて欲しいです。病で苦しんでいる人はたくさんいます。医師たちが年齢など関係なくスクラムを組んで共に病魔と戦っていく姿を想像すると、カッコイイーじゃないですか。
 ただそのためには、先ほど何歳でも許容される思いますと言っておきながらそれと矛盾するようですが、極端に高齢で医師を目指すとそれは難しくはなります。医学部受験を考えている人なら知ってることでしょうけれど、医学部卒業後の2年間の初期研修が必修化されました。つまり医学部は8年教育になったとも言えます。そしてその研修はスーパーローテートといって色んな科を回りますからその2年間が終わった時点では自分の診療科はまだありません。自分の専門の診療科の勉強をするのはその後の後期研修に入ってからです。まだ新しい専門医制度が始まっていないので何とも言えませんが、後期研修3~4年で内科、外科、などの19の大まかな診療科ごとに分かれて勉強し、さらにその後内科の中の例えば呼吸器内科、循環器内科、消化器内科などというサブスペシャルティを勉強していきます。
 ちょっと難しい話になりましたが、とりあえず今のシステムだと普通の臨床の医師になるのに少なくとも8年+3~4年で11~12年、さらに細分化していくとさらに数年かかるということです。それを見据えて逆算すると、高齢の線引きがなかなか難しいところですが、個人的には医学部受験は40才くらいがギリギリラインなのかなぁと思います。

  



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2016年04月10日11:10医学部受験⑤
 以前ご紹介したように、「小手調べあわよくば合格」の受験は不合格に終わりましたが、手応えは十分でした。4ヶ月勉強してセンター700点なら、1年頑張れば…ムフフな結果が得られるだろうと思い、モチベーションが高まらないわけもなく、新年度の慌ただしさが落ち着いた4月中頃から早速受験勉強の一年計画を立てました(実際にはセンターまで9ヶ月ほどしかありませんでしたが 笑)。今度は二次試験も見据えて参考書や問題集を揃えました。後々見返すと自分で自分を褒めてあげたいと思わせることになった一日のスケジュールを一週間ごとにまとめたシートも自作しました。私はどちらかというとマーク式のテストが苦手で、記述式のテストの方が得意なので二次の配点が高いところを目標にしようと思いました。そうですね、当時の勉強日記を見ると第一志望は九州大学、あとは熊本大学や名古屋大学などが書かれてありました(汗)
  ただ仕事をしながらの受験勉強だったので、今思えば親にお世話になってでも仕事をやめて予備校に通った方が良かったんじゃないかなと思います。さらに言えば国社数理英の5教科で勝負する一般受験よりも、生命科学と英語で勝負する学士入学の予備校に通った方が良かったんじゃないかなと思います。

 ぶっちゃけ、医学部入学後はあれだけ勉強した数学など全く使うことはなくて(教養の数学はありますがうちの大学の数学は高校数学とは別物でした) 役にたったものと言えば、英語!…だけですかねぇ。せめて理科で生物を選択していたらそれはすごく役にたったものと思いますが私は現役の頃の貯金をあてにして、物理化学で受験してしまいました。実際、学士入学で入ってきた方々から話を聞くと、学士入学は見かけは倍率が数十倍にもなっているが、記念受験組、また出願しても受験すらしない層も結構いたりして、さらに日程が重ならなければ何校でも受験できるので、実質倍率は相当低くなるのではないかとのことでした。うちの大学についてだけ言えば学士の方々のスペックも東大京大卒というような超高スペックという人は今のところほとんど見かけませんねぇ。またこれもあくまで結果論でしかないのですが、最終的に合格した年の入試の成績を開示しましたら、私の合計点は合格最低点を100点近く上回っていたので、物理一科目丸々0点でも(二次のこともあるのでここでは社会が丸々0点でも、と置き換えることにしましょう)受かっていたわけです。
 せっかく医学を志すわけですから医学部の勉強に直結する学士入学がいいですよ。私は部活の新歓コンパのときに、顧問の教授に「なんで学士入学にせんかったんや~(アホか)!」というレベルで一喝されました(ToT) そんなぁ~ 、頑張ったのに、頑張ったのにィィ~(ToT)先ほど書きましたが当時の一週間のスケジュールの紙を引っ張り出して見返すと、まぁよく勉強してますわ(*´ω`*)自分が可愛いと思えるくらいに。現役の頃の数倍は勉強してますね。その努力自体は無駄話ではなかったと信じたいですね。

 ところで学士入学って難しそうだと思いますよね。私も学士入学で受かったわけでも受けたことすらもないですが、学士の人に見せてもらった学士入学用の予備校の講座のビデオ、目から鱗がおちるほど分かりやすかったです(^^; それは医学部の授業を受け続けた者からすれば、の話かも知れませんが。


※最初に目標に設定した九州大学や熊本大学は後日生物が必要と判明し、早々と撤回しております 笑                                                              
                                

 


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2016年03月28日21:31高校野球の微妙な判定
 今日は熊本県の秀岳館高校と千葉県の木更津総合高校との高校野球の対決をテレビで観戦していました。
 木更津総合高校1点リードの9回裏、2アウト3塁。一打ヒットが出れば同点、さらに続けば逆転サヨナラという場面。ピッチャーの早川選手が素晴らしかったです。フルカウントから渾身の一球。最高のコースで完全にストライクが決まったと私は思いました。しかし審判の判定はなんとボール。それでフォアボールとなり出塁。次の打者にヒットを打たれ同点とされ、さらにヒットを打たれて逆転サヨナラ負けとなりました。先ほどの渾身の一球がストライクと判定されていればその時点でゲームセット。勝敗は逆となっていました。早川投手にとって、木更津総合高校にとって厳しい判定でした。
 ところでセンター試験も一点刻みがよくないとかいう理由もあって記述が導入されるとかなんとかでもめています。しかし私はセンター試験は50万人もの受験生の学力を的確に迅速に公平に測る、日本が世界に誇れる素晴らしい試験制度だと思っています。確かに1点で泣く受験生もいるでしょう。1点ではありませんでしたが、私もあと一歩のところで医学部合格を逃した苦い経験があります。「センター試験の国語のあの迷った選択肢をもう一つの方にしておけば…」「二次試験の数学の計算ミスがなければ…」、たらればですが、それらがもしあったなら私は1学年上に今いるはずです。しかし受験の世界は厳しいもの。私はセンター試験のミスも二次試験のミスも自分のミスと認めざるを得ませんでした。
 将来もし今のマーク式のセンター試験に変わって記述式が導入され、50万人を対象に人間が採点するとなった場合、採点するためには膨大な数の人手を必要とします。先程のストライクかボールかの判定がその審判によって変わっていたかもしれないことと同様、試験に公平感がなくなって学生の合否が学生本人ではなく第三者によって変えられてしまう可能性を孕んでいます。私はセンター試験の廃止には反対です。記述は現在のように二次試験で個別に大学が行えばいいでしょう。1点で泣くこともある、だからこそその厳しい関門を乗り越えようと受験生は必死に頑張れるのだと私は思います。また人生はその試験の合否ですべて決まってしまうものでもありません。1点で泣いた悔しさをバネにして、次の試験では泣かないようにその人は一層の努力をするものなのではないでしょうか。

 



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2016年03月27日01:00医学部受験④
 そして肝心の問題解決能力試験ですが…、やはりちんぷんかんぷんでした。選択式なので、どれかはマークすることができるのですが、1つの問題に対する解答の選択肢の数がなんと16個!適当に答えても当たりようのない多さでした。適当に答えて当たるということが起きないようにしたのだと思われます。う~ん、う~んと頭をひねりながら解答の道筋さえ見えない問題と格闘していると、不意に眠気が襲ってきまして…、不覚にも医学部入試の本番中に寝てしまいました(*_*;
 次は面接です。私は医学部入試にあまりに無知のまま行ったのだということを控室で思い知らされることになります。私は特に何も用意せず手ぶらで控室に行ったのですが、他の受験生を見てみると、皆さん、「面接対策ノート」なるものを手作りしてきていて、こういう質問が来たらこう答えるということをノートいっぱいにびっしり書いておいて直前まで真剣に見直されていました。いくら記念受験とはいえもっと対策しとかなくちゃダメだったんじゃないのと自分を責め…、本番を体験しておいてよかったと心から思いました。
 面接の中身は特に答えにくい難しい質問はありませんでした。あっという間に終わってしまいました。あ、ただ一つ医療関係の時事問題について聞かれました。そのときの面接の様子を記録していますので以下に紹介します。

 面接は5分程度、面接官は3人で、1人だけが喋り、残りの2人は話を聞いているだけ(何か書いて記録していた)。答えたくない質問には答えなくてもよいということで面接が始まる。

○高知には来たことあるか?→旅行で一度来たことがある。
○高知はどうか?→暖かい。
○地域枠を志願しているということだが、地域枠だとある程度高知県に縛られることになる、いや本当はずっと高知にいてほしいと思っているのだが、その辺はどうか?→自分には故郷というものがないので自分の中でどこかに根付きたいという願望がある。高知はちょうどいいと思う。
○なぜ高知を選んだか?→四国は人情味にあふれていると聞いていたから…(汗)
○どうして医者になろうと思ったか。→人の心のケアができる専門家になりたいと思ったから。
○そういうのは臨床心理士やカウンセラーでもできると思うが?→私も当初カウンセラーの資格を取ろうとしたが、カウンセラーの資格をとっても定職がない現状に直面した。正直なところ自分の生活があった上での仕事なので経済的な面からも安定している医師を志した。
○自分の生活があった上で仕事をしたいということですね?→はい。
○それでは心療内科のような科を目指してる?→当初そう思っていたが、最近、産婦人科や小児科などで人手が足りないことを知り、必要とされるならそういう分野に飛び込むのもいいなと思い始めた。今は実態を知らないままで話をしているので、これから6年間の勉強の中で具体化していきたい。
○自分が必要とされるならそういうところでも働きたいということですね?→はい。
○今の医療界で一番の問題は何だと思うか?→医師不足だと思う。
○どうしてそう思うか?→自分が接してきた医者を見る限り患者と向き合う時間があまりとれてないように見受けられるから。
○忙しいのは当たり前では?→確かにある程度忙しいのは仕方がないが、今の現状は限度を越えている。例えば教育界でも40人学級を35人にするなどハード面を整備している。医療界でもそういった努力はまだできるはずだ。
○もし受かったら何を経済的な糧にするか?→地域枠で受かれば奨学金をいただけるということだし、また地域枠でなくても奨学金を借りることになると思う。
○奨学金とアルバイトで生計を立てるんですね?→はい。

以上。




結果は・・・、不合格!! 

  
 



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