研修生活

2021年03月16日17:28初期研修修了
 あっという間に2年間の初期研修も終わってしまいました。当初、2年目の2,3月は有り余った有休を使って休み取りまくってやろう~!なんて思ってましたが、研修医の身分がだんだん名残惜しくなってきましてね、最後の最後まで居座ることにしました笑 なんなら引っ越しが完了した後も再び戻ってきてホテル暮らししてまで研修をし続けるという熱の入れようです笑 病院の方も最後はホントに好きなようにやらせてくれまして、今は一応外科を回っているんですがオペはとりあえず挿管だけさせてもらって(看護師さん達にヤリ逃げと言われています笑)、産婦人科や泌尿器科など他科のオペに顔を出してみたり、病棟でCV入れるなどという耳より情報を聞いたら速やかに駆けつけてやらせてもらったり、小さい病院ならではの自由さだと思いますが、かなり気楽な終末期を過ごしています。自分の担当患者はもう誰もいません。私は家から病院まですぐ近くなので患者の様子を週末ほぼ欠かさず見に来ていたのですが、そのルーチーンもなくなりました。

 ヒステリックな指導医からパワハラな言動があったこともあるのですべてがいい思い出だったとは言いませんが2年間自分なりにはもがいて頑張ってきたのでもう心残りはありません。4月からは精神科の専門医プログラムに乗って専門医と指定医取得に向けて頑張っていこうと思います。あとは婚活かぁ。もう女子の尻を追っかけるのもだいぶしんどくなってきましたが、若いぴちぴちギャルの嫁さんをもらう夢ももう少し見続けていこうと思います笑
 

2021年02月02日21:42当直体制
 コロナのせいで救急外来を受診する患者が減ったからだと思いますが当院では当直体制が変わりました。今までは内科直+外科直+研修医という体制だったのが、日によっては内科直or外科直+研修医2人ということになりました。しかしこれ、外科直+研修医2名の場合は病院内に内科の上級医が誰もいないということです。外科の先生がいなくても困るのですが内科系の患者の方が圧倒的に多いので内科の先生がいない方が困りますね。救急車で重症の内科疾患で来た場合はどうするのか。仮にAMIが来ようが解離が来ようが研修医+外科医で対処しろということですね汗 当院は2次救急なので一刻を争う重症患者は来ないはずですが、それでも冷や冷やしながら当直してます。そのうち修羅場になる瞬間が来る気がしますね。

 さらに病棟の入院患者の急変時の対応も内科直の仕事なのですがその日は内科直がいないので、困った看護師さんたちが私たち研修医のピッチにかけてこられて私たちも困っております笑 そりゃ急変があったらまずは駆け付けますよ。駆け付けますけど、急変なんだからそりゃ内科の先生もいてくれないと、研修医だけでは救えないかもしれませんよ。
 先日も当直時間帯に病棟からピッチが鳴りまして、なんか胸がえらくて心電図もおかしいと。嫌な予感がしましたがとりあえず駆け付けました。心電図は機械の判定ではcAVBでしたが私の見立てではSSS。普段なら治療方針を循環器内科専門医に相談するところなんですが、相談相手がいません。しかも私は夜中の3時に起こされて頭がボケーっとしてました笑 そりゃ徐脈に対してカテコラミン入れようかとか、アトロピンにしとこうかとか、提案することも処方することもできましたけど、主治医でもないのに初見でそんなん出したことないですよ。とりあえず待機の内科医に申し訳なさを感じながらも夜中の3時に電話をし、今回は頻脈の副作用を期待してというシロスタゾール投与の指示をもらいました。そんなん知らんがな(-_-;)

 しかし一刻を争う事態だったらどうしたかなぁ?
 何もしないよりはこの薬と思ったのを投与してもいいのかなぁ?


2021年01月17日09:47教員免許更新②
 意地でも教員免許を更新してやろうという気概は続きます。
 教員免許更新についてネットで色々調べましたところ、至る所でいっぱい講習会やってますね。別にどこで受けてもいいようなので、次に消費者観点で見る点は費用と難易度(より簡単に取れるところ)になっちゃいますよね~。こんなものにガチでスパルタ教育されてもねぇ。まず気になる費用は、ほぼどこも一律でした。1つの講義が6時間で6000円。その講義が5つあるので30時間30000円です。その他申請の手数料や振込手数料などかかりまして、総額35000円くらいですかね。私が申し込んだ大学はテキスト代はかかりませんでした。さて難易度の方ですが、ネットでたまに教員免許更新の記事をアップしてる人もいますが、ぶっちゃけよく分かりませんでした。教員やってる友人がいるので聞いてみたら放送大学が楽勝だったよーということでしたが、残念ながら申込期間外でした。ただ不便な世の中の根源となっているコロナ禍がここではプラスに働きまして、私が申し込んだ近隣の大学では密をさけるため講義はもちろんオンラインなのですが、なんと講義後のテストもオンラインでした笑(通常時は大学の講義室で対面授業、テストも講義室で一斉です) 大学の担当者曰く初の試みだそうで、そんなんカンニングしまくりでは?と思いましたが、しかしもともとテストはテキスト持ち込み可だったそうです笑 医学部時代の地獄のテスト期間を乗り切った私にはふざけてんのかとしか思えませんでした。医学部6年間で100回はテスト受けただろうなぁ。1回1回がおっさんの心臓には悪くて寿命だいぶ縮んだだろうなぁ(しみじみ…)。
 35000円と労力を捻出してでも教員免許を更新するのかという命題に対しては、おそらく大半の人は否定的と思われます。別に教員免許が失効しても最初から免許取り直しということではなく、必要あればそのときに講習を受ければ復活するので、実務上は特に問題ないのです。

 冒頭お伝えしましたが私の場合はもはや意地です笑 といっても今回は本当に楽勝すぎました。オンラインの講義なんか監視されてる訳でもなく、6時間もずーっと聞くわけないじゃないですか…。テストの問題も大人をばかにしてんのかといった陳腐な出題でしたよ…。「講義を聞いて印象的だったことを述べよ」的な笑。持ち込んだテキストもほぼ使いませんでしたね。講義の内容も薄っぺらく、これは教員免許更新制自体が何の意味もなくはっきり言って不要であるというレベルでしたね。



2020年12月22日19:06貯金
 医者は金貯まるでしょ?とよく言われます。
 友人がツイッターで「医者ってすごい、勤務たった数ヶ月で貯金100万いったぜ!」と呟いてましたが、それホンマか?というのが本音です。
 私は正直、周りに思われているほど貯金は貯まっていません。給料偏差値は研修医の全国平均よりは60を超えるんじゃないかという病院に勤めていながらです。飲酒はたまにしますが、たばこは吸いませんしギャンブルもしません。

 今回はこの謎を解き明かしました!
前提として、生活レベルは学生時代よりわずかに向上した程度と思っています。外食が多少増えたかなぁくらいです。というのも給料もらい始めてもなお、極貧の医学生生活を6年も送っておりますとなかなかその感覚から抜け出せないんですね。コスパ的には時間の無駄なんじゃないかとも思いつつ買い物の時には時間をかけて財布からポイントカード律儀に出してますしね笑 

 それでは参ります。
 私の給料は当直代など含めて手取りで50万ほどあります。総額ではなく手取りですので研修医にしては結構もらってるのではないでしょうか。引かれる税金が前年度より格段に増えているので手取りはぶっちゃけ1年目の時とあまり変わりません。それでも50万あれば貯金は十分貯まるのではないかと思われますよね…。
 支出:①車のローン。研修医なりたてで中古で250万くらいの車をローンで買ったのでこれが月14万ほどあります。②学生時代に借りていた日本学生支援機構の奨学金の返済。私の場合、医学生のときのみならず1回目の大学と大学院時代も借りていたので1種2種合わせて3回も借りていたので返済額も大きくなり5万ほど。③食事代。計算するとこれがなかなかイってます。学生時代と違い、外食行ったときだけはちょっと贅沢してもいいだろうと自分にご褒美をあげたくなるので値段はあまり気にせず頼みます。後輩とか連れて行くと単純に2倍。飲みに行くとこれまた高い。トータル月7,8万かかってます。④固定費。家賃・ケータイ・ネット・光熱費・NHK・美容室・車維持費・スポーツクラブの月謝などで10万ほど。
 ①~④を合計すると35万以上は必ず出て行っていた計算になります。想像以上に使ってしまっていました。それでもここで収まれば理論上15万ほど残るのですが、さらに想定外の出費や遊行費が加わる月もあり、そのときは残が少ない、場合によってはマイナスということもありえます。すると平均10万くらい残ればいいでしょうか。そのように想定しますと、研修医20ヶ月分(200万)+α(ボーナスなど)で私の今の貯金額とまさにチャキーンと一致します。

 ここまで明らかになった上で、もし貯金増やそうと思うなら、車を買い換えるべきではなかった(そりゃそうか笑)。しかしそれはもう取り消せないので、食事代はホント私の人生の数少ない愉しみなので減らすのは許して欲しい、スポーツはストレス発散・健康のためにも必要不可欠…、などと考えていくと、そんなに大型出費の案件というのはないので、今後の対策としてはケータイをドコモからアハモに変える、エアコンをつけっぱなしにしない、買い物は楽天でポイントを貯める、家計簿アプリを使って無駄を日々チェックする…などといった涙ぐましい努力が必要となります。やっぱ少しでも外食を控えるか…。

 東京など都会の方の手取りが月20万円台の研修医たちは、私みたいに車のローンはないにしても家賃も高いし恐らく贅沢とはかけ離れた生活を強いられているのではないかと想像します。



2020年11月25日22:45教員免許更新①
 実は私は1回目の大学で高校理科の教員免許を取得しており、今年度末で有効期限を迎えます。医学生時代や研修医になってからも「教員免許なんて別にいらんしなぁ」と失効するのを眺める姿勢だったのですが次第に段々とこのまま失効していくのが惜しくなってきました。もしかしたらどこかの学校から命の教育講演などの依頼があって行くことはあるかもしれませんが、それは教員免許は不要でしょうし、理科の教師として高校の教壇に立つことは今後まぁ99%ないでしょうね。それでもったいない精神でなんとか最低限度の労力で教員免許更新を目指すことにしました。
 
 色々調べた結果、なんと医師免許をもっているだけで新たに特別支援学校の理療という科目の教員免許を取得することができることが判明しました。「こ、これはもしやこの免許を取得すればここからさらに10年間有効期限が延びるのではないか?」と思い、県庁に行って申請してきました。申請書類を揃えるのはそんなに大変じゃなかったのですが、医師免許を基礎資格とした教員免許申請はほとんど全例がないらしく県庁の担当者も手探り状態のようでした笑

 さて1ヶ月ほどしましたら教員免許が無事発行されて送られてきました。特別支援学校なら教壇に立つ可能性は高校よりはちょびっと高いかなぁ(..;) それでここから新たに10年有効期限延びると思い込んでいた私ですが念のため担当者に有効期限を確認したところ、なんと有効期限は延びないとのこと(←え?)。じゃあなんですか、取ったばかりのこの教員免許はあと1年もしないうちに失効するんですか?もし私が来年度以降の教員免許が失効した状態でにこの教員免許申請していたら有効期限どうなっていたんですか?矢継ぎ早に質問したのですが、確かにあと1年もしないうちに失効すると。そして高校理科の教員免許が失効した後に新たに免許申請したとしたら、教員免許はちゃんと発行されるけれども既に失効している状態であるとのこと(←なんなんだそれわぁ?)。
 
 最低限度の労力での教員免許更新を目指したはずですが、ホント意味のない労力を使い少々のお金を無駄にしてしまいました。せっかくなので取得した特別支援学校の教員免許を記念に写メってアップします。教員免許更新の続きはまた今度。
blogkyouinmennkyo1



2020年10月01日10:08オンライン将棋昇段認定会
 先月27日、将棋のオンライン昇段認定会というのがありました。このご時世ですからね、ついに将棋の昇段審査もオンラインになりました。
 私は何を隠そう、将棋が好きで高校時代、大学時代と将棋部に入ってました。その割には非常に弱くて笑、高校時代は大会に出れば1番下のクラスで2位(小さな優勝トロフィー貰えなくて悔しかったのを覚えています。2位も商品貰えましたが謎に空のビデオテープ3本でした笑、時代を感じますね。)になったことがあるくらい。大学時代はレギュラー入りは最後までできず、万年2軍でした(部員少なかったのでそもそも2軍までしかありませんでした笑)。それで、もう潮時だし人生の時間の無駄遣いのような気がしてそろそろ辞めようかなと何度も思うのですが、スマホのアプリでオンラインで世界中の知らない誰かと将棋するのが楽しく、ついつい何時間も夢中になってしまいます。
 そのアプリ、将棋ウォーズというのですが、最近のアプリは面白いですね。色んなエフェクトがあり本当にハマってしまいました。履歴が残っているのですが互いの持ち時間10分の対局をもう10000回以上指してます汗。またそのアプリで級が認定されるのですが(本当に将棋連盟から認定してもらえます)、恥ずかしながら何年も2級を這いつくばってます泣 1級に上がりそうになると運悪く強い人が現れたりしてボロ負けしてやっぱり上がれず、ということを繰り返してました。そして自分の中ではビッグニュースなのですが、実は最近ついに1級に昇級したんですよ。おっさんだけど少年のように嬉しかったなぁ泣 小さな幸せでした笑

 …としかし話はここで終わりませんでした。この私にとってのおめでたい時期に、藤井聡太くんが史上最年少で将棋のタイトルホルダーになるという将棋界にとってもおめでたいことが起きまして、その記念に、有段者に藤井聡太くんの直筆署名入りの特別の免状が発行されるというのです。本来、免状の署名は竜王と名人がするものと決まっていて、藤井聡太くんが取ったのは王位と棋聖なので藤井聡太くんが署名することはないんですが、長年の将棋の歴史を塗り替えた功績なんでしょうね、特別に藤井聡太くんの署名が入ることになったのです。
 ただ私は1級ですから縁のないものと思っていたところ、注意書きに、1級の人も初段を申請できますと書いてあるではないですか。1級と初段では実力差があるためちょっと意味が分からんのですが、恩赦みたいな感じなんですかね、私にも藤井聡太くんの署名入り特別免状を手にする権利が生じたわけです。
 しかし、そうは言っても私自身のプライドが許せませんでした。おまけで段の免状をもらうのはいかがなものかと。やっぱりちゃんと自分の実力で認定してもらいたいと思いました。
 するとまたタイミングの良いことに、コロナの影響で今年はオンラインでプロの棋士と対戦をして、棋力認定してもらうという今回のオンライン昇段認定会という機会が設けられたのです。しかし採点する棋士は10人で午前、午後それぞれ2回なので全国で延べ20人しか枠がありません。私は勤務時間ながら申し込みの日時にあわせてパソコンの前にスタンバイし、時間になった瞬間申し込みボタン押しました笑!日本全国で、いや全世界で先着順ですからね、すごい競争になるんではないかと予想しまして。結果的にはすぐには20人の枠埋まらなかったようでしたが笑
 果たして9月27日、私は生まれて初めて、将棋ウォーズ1級という肩書きをひっさげてプロ棋士と対戦させて頂きました(もちろん平手ではなく飛車と角の2枚落ちでの対局です笑)。いや〜とても緊張したのですが、温和でとても優しいプロの先生だったので、対局をしながら僭越ながらいろんな話をさせて頂きました。私にとっては真剣勝負なのですがピリピリした雰囲気は全くなく、それが逆に良かったのか伸び伸びと指すことができました。持ち時間30分が夢のようにあっという間に過ぎていきました。私は自分ながら自分の力を遺憾なく発揮してよく指せたと思います。結果的には負けてしまったのですが、私には詰みの見逃しが2回ほどあったということで(それを見逃さなかったら勝ってたということです)、高い棋力があると講評していただけました。見逃しは悔しかったですが、自分としてもプロを少しでも唸らせた瞬間が2,3回あったので十分すぎた内容でした。そして、信じられないのですが肝心の棋力判定はなんと初段以上あるとのこと!飛び段で2段を頂いてしまいました。ま、まじかよ泣 ずっと続けてて良かった泣 おっさんながらめっちゃ嬉しかったです(*´∀`*)
 ちなみに序盤から中盤にかけては良かったのでもし終盤に強くなったらまだまだ上を目指せるということで、詰将棋というものをしっかり練習しなさいとアドバイスされました。確かに私はオンラインの対局で短い時間で最後時間に追われてしまい、終盤をじっくり考える訓練ができてなかったと思います。そういうのを1度の対戦で見抜くプロも流石です。

 ということで私は一生の記念に藤井聡太くんの署名入り特別免状申請します!55000円もかかるんですけどね、医者だしまぁいいか笑

 免状届くの楽しみ〜♪
 そして詰将棋勉強しよっと♪



2020年09月23日20:43コロナ渦で
 そろそろ3年目の進路を決定しなくてはいけない時期になりました。
 心の大部分を占めていた志望科も精神科→麻酔科→産婦人科→眼科と変遷してきました。現在は1周してまた精神科です笑
 今までの社会経験を活かせるのは精神科かな?
→でもせっかくなら何か専門的な手技を身につけたいな、一番てっとり早いのは麻酔科かな?
→でもどうせならお産とか生殖とかやってみたいことやりたいから産婦人科かな?
→うわ!労働環境えげつなすぎる、ん?眼科などマイナー科はそのあたりはそんなに大変じゃないらしい?
→とはいえ眼科に心から興味があるのかと言えばそうでもないか(..;)
→まぁそこそこ興味があるといえばやはり精神科か…

 ということで、精神科の病院を見学に行こうとしたのですが、ななんと今年はコロナで見学不可。病院によってはとりあえず申し込み希望があった順に面接を行い採用試験を既に終えたとのこと。こりゃやられましたわ。今までつながりのある範囲内で選ぶことになりそうです。


 ところで私の病院の研修医、その後の進路がだいぶ偏ってまして、非専門医志向が非常に強いです。近年はまともに大学病院のメジャー科に入局する人はほとんどいなくて、一番多いのがなんと美容外科!色んな大手の美容外科に就職されていきました。美容外科は1年目から2000万以上もらえるらしいです。それ以外にはいきなり海外に遊学しに行く人、保険会社の査定医になる人、専門医の取れない単科の精神科病院に就職する人、などがいますね。整形外科、小児科などでそれぞれ親の開業を継ぐ人は大学に入局しましたが。
 オペ室の看護師さんとも話してましたが、なんででしょうかね??医者って普通メジャー科に行きたいもんじゃないの?と聞かれましたが私にもよく分かりません。一つ気になるのは研修医室ではお金の話になるとみんな非常に盛り上がるということですかね。少しでも給料の高い生き方をしたいという人が多いようです。そりゃ私もお金は欲しいですよ、でも自分が若いときは彼らみたいにそんなには固執してなかったなぁ。私は社会人だったときは公務員だったので給料もそんなにありませんでしたが、それでも生活に困るということは全くなかったので…。

 もしこんな傾向が他のところでも見られるなら、まずは美容外科、次にマイナー科の順に医者が充足していきそうです。



2020年08月30日22:17タクシー
 ふと気づきましたら当直業務が一応はこなせるようになっておりました。若者研修医達よりだいぶ成長は遅いですがこの老体もようやく何をすればよいのか身体で覚えた感じでしょうか。ただし病態が正確に把握できるようになってきたというよりも、こういう症状のときはこの対応と一定のルーチーンで進めていって…、手に負えないものはすみやかに専門医コンサルトです笑。 

 当直をやってて思うのは特定の軽症患者の救急搬送事例が多すぎます。常習でも毎回それなりに自己負担のある方ならまだしも自己負担0の方々もいますからね、何回救急車使い放題しても特に気にされてる様子はありません。救急隊の方も「いつもの方です…(失笑)」と事情を分かっておられますが本当に救急車が必要な人に使って欲しいという心の叫びが聞こえてきて、救急隊という貴重な医療資源が無駄遣いされております。また病院側も診察を怠って万が一があってはいけないから血液検査や画像検査など一通りの検査はするわけですよ。しかし今のところそういう人で重大な結果が判明したことはないですね。

 まぁ救急車はとりあえずタクシー料金以上の有料にしないとあきませんわ。



2020年07月26日17:08甘え
 研修医生活も早くもとっくに折り返し地点をすぎ、着々と終焉に向かっています。
 この1年でどれだけ成長できたのか、残念ながら期待していたほどではなさそうです。でもこれは自分の研修病院のせいにはできません。私の研修病院は確かに診療科は充実してませんが、その代わり研修プログラムがかなり自由で、たすきでもないのにマックス1年間は外病院行けて、私も井の中の蛙にならないようできるだけ外病院に行ってます。ただ、他病院の研修医の生活とかPVとかを見ると隣の芝がとても青く見えるのは気のせいでしょうか(^0^;)
 まぁ自分はもうおっさんなので無事に初期研修を終えられるだけでもよしとしましょう。


 ここのところ数ヶ月は大学病院に行ってましたが、少なくとも救急救命センターのドクター達は例外なく非常に優秀でした。患者の全身状態を的確に把握し、体内で起こりうるあらゆることを想定し、治療方針を立てる、といったことを期を逃さず瞬時に判断して行います。ドクター同士の話のテンポも速く、私はそれらの流れについていくことができていなかったと思います。また私たち研修医はせいぜい2,3人の患者を受け持たされ治療方針を考え毎日申し送りのプレゼンをするのですが、手元にカンペを置いておいてもなお情報がごっちゃになってしまいます。しかし先輩ドクター達は完全シフト制のため主治医かどうかは関係なくドクター1人1人が20人ほどいる患者全員の状態を把握しなければなりません。研修医と違って24時間連続勤務もあり頭もぼーっとなる中、何のカンペもなく研修医担当分以外の全員のプレゼンをします。しかもですよ、バイタルとかハーべーがいくつとか呼吸器の設定値とか、数値まで一人一人の患者のをきちんと覚えてるんですよ!!(゚Д゚) この人達の頭いったいどうなってんの!?と思いました。

 「なんでそんなところまで覚えられるんですかー?」と聞いたら「自分が主体的に治療に関わるとちゃんと頭に入るよ」とのこと。


 そっかー、俺はどこかで研修医という身分に甘えててまだまだ本気が足りないのかなぁ(;。;)



2020年06月30日22:19初期研修後
当直月8回、待機8回って話聞いたら萎えてきました。

そこまでは自分の人生を犠牲にできないし、多分体壊します。


楽な診療科ないかなぁ。でもそんなのないよなぁ。

2020年05月30日10:07なんで自分が
 先日、車に乗っていましたら車同士の事故に遭ってしまいました。

 T字路を私が直線方向に走行していたのですが、急に右から右折の車が飛び出してきて、よけきれず、またクラクションも鳴らしましたが相手はなぜか減速せず、結構なスピードでぶつかってきました。
 相手はスマホを見ながら運転してたんじゃないかと疑うほど、意味の分からないもらい事故でした。私も車が動いていたので過失が0ではないですが、あれはF1ドライバーでもよけようがなかったと思いますね。
 ただ相手の人は平身低頭で謝ってくれて、警察呼んで、保険会社に連絡して、淡々と事務処理が進んでいるところです。保険会社は事故の責任割合を自分:相手=3:7から交渉しますね、なんて言ってきましたが、あれは1:9ですって。私は確かに動いてましたけど、今回の事故でも3割も過失が生じるならT字路を通りすぎるたびに一旦停止くらいしないと運転できないことになります。
 いずれにしても私の車はかなり損傷してしまったので修理費用も高額になると思われます。なので保険を使って修理しますが、ここで疑問が沸いてきました。確かに修理して元通りにしてくれれば腹の虫は治まると。だけど保険を使うことによって等級が下がり、保険料が3年間で10万ほど上がってそれは私の負担になります。また事故車扱いとなった場合、車の市場価値が下がるのですが、それも補償はありません。当てられ損です。なお相手方は社用車だったので会社の保険を使い、自分の懐は痛まないとのこと。
 車を運転すると言うことはそういったリスクもあることを承知でいなければならないとは思いますが、普通に道路規則を守って走行していたのに経済的損失・時間のロス・精神的損害となんで自分がこんな目に遭うの?という思いは払拭できませんでした。


 なんで自分が、と思っているうち、ある患者さんのことを思い浮かべてしまいました。若くして癌にかかってしまったあの患者さんも、なんで私が?と思ったのではないかと。しかもⅣ期でした。突然の癌の告知とともに残り少ない寿命を宣告された、あの患者さんはどんな気持ちだったのかなぁ。落ち込むどころじゃないよなぁ。私の場合は事故でも怪我がなかっただけ良しとすべきなのかなぁ。



2020年04月06日16:49コロナウイルス
 日々コロナウイルスの影響を感じています。

 まず、患者さんが減りました。病気をしたら病院には行きたくなくても行かないといけないものと思っていましたが、患者さんはどこに行ってしまったのか、来なくても良い患者さんが普段来ていただけなのか、分かりませんが、とにかく減りました。

 またマスクの在庫が底をついてまいりました。もう普通サイズのマスクはあまりないので、女性・子ども用の小さいマスクをつけてます。しかし病院でもマスクがなくなってるのに、患者さんはだいたい皆さんマスクをつけてます。どこで手に入れてるんでしょうね。

 そして詳細が書けないのですがついに私の指導医もコロナウイルスに感染してしまいました。ついでにその濃厚接触者とみなされた私も2週間自宅待機となってしまいました。私に症状はなく、指導医とはいえ研修中に濃厚接触というほどの接触はしていなかったので指導医の感染発覚後、上司は当初私の出勤についてはオッケーを出しましたが、改めて院長判断で自宅待機となりました。対応が過敏な気もしますが、対応を緩めて万が一感染が広がった場合は病院やこの地域などへの影響が計り知れませんのでこれで正解なのではなかろうかと思います。まぁ私という研修医が一人欠けたからといって診療にはほぼ影響ないですしね泣 自分の存在感のなさを改めて感じます。
  
 しかし自宅待機と急に言われてもね、家で何しようかな(‥;) 



2020年02月15日20:13進路相談
 高校生のときの同級生で現役ストレートで医者になってる奴(以下、Aとします)がいるのですが、そのAに私の進路相談にのってもらいました。Aはすでに指導医の立ち位置にいるらしく、同級生だったノリでタメ語で喋ってるのがなんか違和感がありました。私はいつも年下の指導医に怒られ、もちろん敬語で接していて、もうその生活が慣れてしまっているので…。ただ私はあまり年上のプライドというのがないので別にそれはいいんですが、逆に指導医によっては年上の研修医はやりにくいかもしれません。

 それで、Aが物覚えが悪くてだいぶ落ち込んでいる私の医師としての進路について助言をくれました。医師資格のさらに上級の国家資格が実は3つあると。それは精神科の精神保健指定医、麻酔科の麻酔科標榜医、産婦人科の母体保護法指定医だそうですが、そのどれかを取ったらいいんじゃないかと話してくれました。国が認める資格はやはり強いとのこと。例えば精神保健指定医は措置入院をさせられる、麻酔科標榜医は麻酔科標榜医が麻酔をかけると8000点の診療報酬が得られる、母体保護法指定医は中絶手術が行えるなど、の強み(?)があります。中でもAのお勧めは麻酔科標榜医で、2年で取れるので早く一人前になれるし、何より需要があるということでした。なるほどと思い、色々調べると確かに麻酔科標榜医は2年、しかも研修医時代の麻酔科研修の期間も含めることができるということで、これは遅れに遅れたこの人生ゲームを短期間で駆け上がっていける!とテンションも上がりました。そしてちょうどそろそろ研修2年目のローテを決めないといけないので、2年目の後半は10ヶ月ほど全部麻酔科で埋めようかなと思ったとき、ふと考えたのです。ん、待てよ。俺は麻酔科にそもそもそんなに興味があるのか?と(..;) 


 ところで自分でもその3つの資格を調べましたら確かに精神保健指定医は国家資格ということですが、他の2つについては私は信憑性の高いサイトを探せませんでした。麻酔科標榜医は厚生労働大臣の指定なので国家資格なのかなと思いますが、母体保護法指定医については都道府県知事の指定みたいなのでホントに国家資格かは疑問です。
 なお各診療科には専門医という資格がありますが、あれは国家資格ではなく、取ったから許される医療行為があるわけでもなく、取ったから給料が上がるという訳でもないとのこと。

 進路は研修医2年目の夏頃までに決めればよく、まだ時間はあるので、先輩の助言に素直に従ってこの3本を軸に生きる道を模索していこうと思います。
   

※麻酔科標榜医はどうも国家資格ではなさそうです。あれ、A先生?笑



2020年01月23日20:59加齢
 明けましておめでとうございます。

 もう2020年ですか。昔々の自分の予測では今頃は仕事も軌道にのって、自分の一軒家で愛する奥さんと子どもとワンちゃんに囲まれた生活をしてたはずでしたが、現実は独身・アパート暮らしのためペット不可・(医師としては)社会人1年目で周りに迷惑をかけまくるという生活。人生って分からないものですね(;。;)

 そして最近気づいたことがあります。
 それは、自分がかなり物覚えが悪いという事実です。
 もしくは加齢のせいで物覚えが悪くなったということかもしれません。ある指導医が、「自分も実は再受験で医学部に入って医者になったんだが、医者になったとき、物覚えが明らかに悪いことに気づいていた。」と言ってました。ただしこの指導医の再受験は現役生+4才時。
 しかし私はそうは言っても若者より回数を重ねれば大丈夫だろう、とタカをくくっていたのです。そのため自分としては密かに努力をしていたつもりでした。特に瞬時の判断が求められる救急外来の場が私の課題でした。私の病院は日当直はノルマの回数をこなした後にさらに自主的に増やす分には特に問題はなかったので、実は自分で回数を増やしていたのです。しかしもうすぐ研修生活も折り返し地点を迎えるというのに残念ながら成長不十分と言わざるを得ません泣

 救急外来にすぐ怒る指導医がいるのですが、私に対しては最近はもはやあきれ顔になってしまっています(>_<) 「いやぁもうおっさんなんでねー(笑)、記憶力も低下してるんですわー、あはは(笑)」といった自虐ネタも1分1秒を争う救急外来の場面では通用しません。その指導医に「ぼけっとしてんな!」と怒られることもよくあるのですが、自分としてはぼけっとしてるつもりはさらさらないのです。でももしかしたら考え込む時間が少し長いかもしれません。いや第三者から見るとそれがはっきりと長いのでしょう。加齢の影響は自分が思っている以上に深刻なのではないかと真剣に思うようになりました。

 m3の記事で「40代で医師になったものの、3か月で「やめたい」」( https://www.m3.com/lifestyle/720622 )を見つけました。読んでいて、この研修医の気持ちをしみじみと理解しました。
 そうなんですよね…。私も耳で聞いても覚えられないのでメモ帳を駆使して記憶の定着をはかっていますがザルで水をすくうがごとしです。

 「医学部再受験」。確かに医学部に入るのも、医師国家試験に合格することも、もちろん周囲からのサポートはありましたが泥臭い自分の努力でなんとか乗り越えられました。しかし実際の現場に立つと、加齢というどんくささは患者さんという相手に迷惑をかけてしまうのです。今までは自己責任という言葉で片付けられていたものがそうは言ってられなくなるわけですね。困りました。

 私も寿命が来るまでまだあと数十年は生きていかないといけません。生きていくためにはお金を稼いで食べていかなければなりません。この記事の冒頭、奥さんと子どもがいる生活が幸せと言わんばかりでしたが、もしかしたら守るべき家族がいない今の方が幸せなのかもしれません。痛みもなく死ねる方法があれば別にもう死んでもいいかなとも思いますが、まぁ自殺するというのもちょっと違うかなと。なるべく患者さんに迷惑をかけず、せっかく取得した医師免許を活用してひっそりと生きていきたいとは思っているのですが…。




2019年12月26日20:57若年性脳梗塞
 先日、救急外来で次から次へとやってくる患者をさばいていましたら、昼過ぎに若いカップルがウォークインでやってきました。彼氏の方が患者で、彼女は付き添いです。特に持病もなくとても健康そうです。主訴は今朝起きてからの左腕のしびれと麻痺でした。彼氏もイケメンでしたが、彼女は1000人に1人レベルのめちゃくちゃな美人です。いつも一緒に寝てるそうで、これはもう典型的なSaturday night palsy(橈骨神経麻痺)でしょ、と心の中で決めつけてました。羨ましいのぅ…という気持ちとともに笑 
 受診時にはしびれはなく、麻痺も起床時よりはマシになったとのこと。当初はグーチョキパーもできなかったそうですが、私が指示したときにはぎこちなさはあったもののなんとかできてました。腕枕なんてしてないですよぉとはにかみながらの言葉には、私はだまされないぞと一閃。緊急性はないと判断して帰そうと思いました。
 …が、前夜の泥酔もなく、上腕部を圧迫した確固たるエピソードはないのです。念のため上級医にコンサルトしました。笑われるかもしれないなと思いながらも症状を伝えたところ、「それ脳梗塞やろ!早急にCTとMRIを撮れ!」とのこと。えー!!こんな健康そうな若者が脳梗塞!?ホントに疑いもしなかったのでコンサルトの仕方がまずかったのかなと思ったほどでした。
 その結果…、CTでは明らかな異常所見は認められなかったものの、MRI拡散強調像で高信号域が認められました。上級医からすぐに脳外科コンサルトし、脳外科部長がすっ飛んできて、即点滴治療即入院となりました。
 幸いと言っていいのか分かりませんが、受診時には既に発症から4.5時間以上たっていたため血栓溶解療法の適応はありませんでした。しかしもし私が診断にぐずぐずしていたために、あるいは帰宅させてしまったために4.5時間というデッドラインをオーバーしてしまったとしたら、医療ミスとなるところでした。
 後ほど脳外科の先生の話を聞いたところ、数多くはないけれども若年性脳梗塞というものがあるとのこと。そして患者を診ずとも研修医から聞いた症状だけですぐに脳梗塞を疑った上級医、さすが百戦錬磨だと思いました。救急外来に患者が押し寄せるこの年末に、それをさばくだけで必死だった私は一人で大反省会を執り行ったところでございます。



2019年11月21日13:58JAL doctor
 飛行機の中で急患が現れたときに「ご搭乗のお客様の中にお医者様いらっしゃいませんか~」と声をかけられる、ドクターコールの可能性に対してあらかじめ搭乗前に自ら医師であることを登録しておく、JAL DOCTOR登録制度(https://www.jal.co.jp/jmb/doctor/)というのがあるというのが好奇心旺盛な私の目に触れたため、もちろん登録しないままにスルーはしません笑。早速申し込んでみました。ところで航空会社にとってこれに登録しておくメリットは何かあるのかというと、その場になって医者を探す手間が省けるということですかね。それでは私にとってメリットがあるのかといいますと、…特になさそうです笑 一応登録すれば年3回ラウンジを使えるそうですが、私はもともとJALの上級会員でラウンジは使えているので。また上級会員とは別のタグが送られてきまして、医者であることを見せびらかして飛行機の旅に出ることはできるようになりましたが、それはメリットではないでしょうね(..;)たしかメックの孝志郎先生が飛行機の中でドクターコールを受けて手を挙げたエピソードを紹介してくれた気がします。
 まぁメリットがあるかどうかということよりも医師としてその場で人の力になれることが一番大切ですね!(・ω・)

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 なお、ANAにも同様の制度(https://www.ana.co.jp/ja/jp/share/support/doctor/)があり、こちらにも登録しました。タグは送られてきませんでしたが、3000マイルほどプレゼントされましたよ。



2019年09月29日21:17産業医の講習②
 前回、産業医の資格を取るための講習会について記事を書きましたが、あれは前半戦でした。今回の後半戦3日間と合わせ技6日間でやっと50単位全て取得し、晴れて産業医になれます。

 今回の後半戦も9月20日から3日間、自治医科大学に行ってきました。試しにまじめに授業受けてみたらしんどかったです笑

 先生によっては話の面白い先生もいて楽しい授業もありましたが、そういうのは残念ながら少数派で、大半が眠くなる様な授業でした。はっきり言って医学部の授業と同じように、レジュメをパワポに映し出して、その本文を棒読みするだけの授業もあり、やっぱりというべきか、休み時間には他の受講生もぶつぶつ文句を言ってるのが聞こえてきました。

 そりゃ文句の一つも言う資格はあると思いますよ。年休取ったりして多忙の中時間を作ってわざわざ栃木県まで行って、高い受講料を払ってその席に座っているわけですから。あんな授業だったら遠隔でパソコンで講義動画を流してくれたらそれで必要十分です。てか、レジュメだけもらえれば十分です。先生の話し方、授業の仕方一つで受講生のモチベーションが変わってくると言うのに、全体的には情けない講師陣でしたわ。

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P.S.
 前の記事にも書いたとおり基本的に休み時間は設定されていないのですが、お昼だけ申し訳程度に空き時間がありました。その短い時間に自治医科大学のキャンパス内を散策してたんですが、大学病院本体もめちゃくちゃ立派でした!私の母校の大学も決して病床数は少なくはないはずなんですが、桁違いの巨大病院でした。端から端まで歩いたら病院内だけでも疲れましたわ。

 病院の中のスタバでコーヒー頼んだんですけど、めちゃくちゃ高いですね。値段をあまり見ずにコーヒーとサンドイッチ買ったら、それで1000円越えでした(゚Д゚) 幸いクーポン券に助けられましたが、そんな1000円も出すなら食堂で○○定食とか食べれるやん!いやこれは自治医大の問題ではまったくないですが、普通にコーヒーの大きさGrandeとかにしてケーキとかオプションを頼んでしまったら病院の診察代とあんまり変わらない値段になってしまいますよ。スタバさんよ、もっとリーズナブルな値段設定をした方がいいんじゃないの?

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2019年08月31日23:12産業医講習①
 先週の土日月と自治医科大学まで行って産業医の講習会に出席してきました。
 医師会などが主催している産業医学に関する単位を50単位かき集めると産業医の資格が申請できるということで、資格を取ろうとしてる医師の方々も多いと思います。講義の最初に先生が言ってましたが、年間2000人以上産業医が誕生してるそうです。私も産業医の資格が欲しいと思い、集中講義が行われている自治医科大学に行ってきたわけです。今回はそのレポートです。

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 まず自治医科大学は敷地がめちゃくちゃ広くて建物がいちいちすごすぎます!重厚な講堂とか、何のビルか知りませんがバブル期の象徴のような形の高層ビルとか、普通の一単科大学が持てる施設じゃないですよ。実習室も使わせてもらったのですが、古くさい机と何十年前の器具使ってんねんっていうおんぼろ国立大学とは違い、めちゃくちゃきれいで広々してました。

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 さて肝心の産業医の講習ですが、
・スケジュール上休み時間なし
・朝8時50分から夕方18時半までほぼずっと座りっぱなし
・パソコンやタブレットは当然使用禁止
・遅刻や早退も認められない
という地獄(?)の3日間でした。まぁホントに産業医学に興味のある方にとっては至福の3日間であったことと思いますが、全体を見渡していた限りそういう人はごく少数だったようです(..;) なお、スマホまではあまり注意を受けていなかったようですが、自治医科大学の講義室はスマホの電波が今どきまったくよろしくありません。こっそりネットでもしようと思っても物理的に不可能なのです笑

 なので、大半の受講生にとって地獄のような3日間であったこととと思いますが、それにしてもという、そこそこ寛大な私の目にも余る光景がありました。
 それは1日の最終講義が終わる5分前にはそわそわし始め片付けの音でカタカタ音がすることから始まります。そして終了1分前にはなんと先に抜け出す者も出てくるのです。授業の最中に授業をこっそり抜け出すって、あんたら中学生か!いや中学生でもそんなことしないぞ~。確かにもうすぐ授業が終わるとはいえ、それはさすがにまだ一生懸命講義してる先生に対して失礼かと。この講義を受けているのは全員医者のはずですが医者といってもただの自己中人間なんですな~。しかしなぜそんなに1分1秒を争うのか。確固たる理由は分かりませんがとにかくこの地獄から早く抜け出したいという気持ちに加えて、1日の最後にもらえる単位認定のシールが先着順なんですね。その列に並びたくないのでしょう。列と言っても数分で解消するレベルなんですけどね。


 さて集中講義だと1日7~9単位もらえたので3日間の出席でぴったり25単位でした。つまり残り半分の25単位を再び自治医科大学に行って取ってこなくてはなりません。講義の中で言われたことは「まぁこの受講生の中で実際に産業医として働くのは1割くらいですけどね笑」でした。もし産業医の資格を欲しいという方がいらっしゃいましたら、貴重な休みを6日間も潰して修行僧のような時間を過ごしてでも欲しい資格なのか今一度考え直してみてもいいかもしれません。



2019年07月31日20:47中だるみ
 医師になってもう4ヶ月がたちました。あっという間です。研修期間は2年=24ヶ月しかありませんから、もうその6分の1が終わったことになります。

 さて私は今、その6分の1を本当に自分の血となり肉となるような使い方をしてきただろうかと自問しています。

 他の同期がどうか分かりませんが、自分は残念ながらはっきり言ってまだ全然何もできていません。医師になってから身につけた知識よりも国試前に詰め込んだ知識が少しずつ抜けていく量の方が多くて、総知識量としては減少しているのではないかと思います。もちろん知識だけじゃなくて技術や経験を少し積みましたとは言えますけれども。

 医師になる前はあれだけやってみたかった救急車の対応も、「また救急車か~」と既にちょっとめんどく思うようになってしまっています。教科書に載ってるような典型的な疾患の患者さんはあまり来なくて、どちらかといえば認知症の超高齢老人が死にそうになって倒れてたりするのをたまたま誰かに発見されて運ばれてくるというようなエピソードのものが多くて、救命するのが虚しくなるときもあります。それって、ただ命を延ばすことが本当にその人のためなのか、自然に迎えようとしている死をそっと見守っている方がいいのか、そういった根源的な問いを投げかけられる場面が多いです。日本の現代社会の実像をまざまざと見せつけられてそれはそれで勉強にはなるんですけどね、想像していたものと現実のギャップに戸惑っているというのが現状です。入院患者の平均年齢もめちゃくちゃ高いですからね、なんか70代や80代が若く感じます笑

 いつの間にかもう夏も盛りになってて暑い日が続いてますし、もしかして中だるみの時期が来てるのかもしれません。ここら辺で気持ちをリフレッシュして今一度自分に気合いを注入しなければと思います。




2019年06月27日20:53シンデレラナイト
 先日、「医師限定婚活パーティ」なるものに行って参りました。こういうの、医師になったときの一つのささやかな夢だったんですよね笑


 以下、参加レポートです。

 「医師限定 婚活」とネットで検索するとあらあら、シンデレラナイトなどと銘打って出てきました笑 ちなみに私が行ったのはエクシオジャパンっていう会社が主催してたやつです。

 男性は医師限定(歯医者や獣医師もオッケー)で参加費はたったの1000円。女性は独身であれば誰でもいいのですが参加費がなんと15000円!という女尊男卑の婚活の世界においては異例の設定です。

 医師を狙ってよだれを垂らしてる女性がピラニアのようにうじゃうじゃ集まるのかな?入れ食い状態とはこのことか!という気持ちを生まれて初めて味わうことになるのかな?逆にやばい人に目をつけられてストーカーになられないかな?などと想像が膨らみます。
 しかし一方では冷静に考えて医師ってそんなに集まるものなのかな?15000円を払う女性がそんなに集まるものなのかな?男性にしたってホントに1000円で済むのかな?疑問もふつふつと沸いてきます。

 一応スーツを着て行きました。ムフフな展開にはならないとは思いましたが何やらちょっとした緊張感はありましたね。まぁ外れても1000円だし、痛みは小さいだろうという想定でした。

 そしていよいよ会場に到着し定刻になりました!
 想像してたのと違ってて、他の男性とはあまり顔を合わせないような部屋の配置になってました。なので男性も女性も何人集まっているのかも分かりません。

 後で判明しましたが実際には男性が5人ほど、女性はたったの3人しかいませんでした。しかもその3人がかなりの強烈キャラ(汗) 女性は25~40才までのはずですが2人は40才超えてたし、1人だけ30代の方がいてその人が若く感じるほどでしたね苦笑
 一応フォローしておくと3人とも性格は悪くはなさそうでしたが・・・。自分は今なんでこの人と生産性のない話題を喋らないといけないんだろうと思うくらいには心は冷えきってました。

 すっかり意気消沈して帰途につこうとしたところでスタッフの兄ちゃんに呼び止められました。一体何事かと思いきや、「実はこの後また別のパーティがありまして、そちらは女性が7人ほど参加するようなので、どうですか?今回は特別に2000円でいいですよ。」と。


 

 もういいよ。




 あの3人が7人に増えたところでたいしたことはないという確信がありました。そして国試の勉強の最中、合格したらと思い描いていたささやかな夢がはかなく消えた瞬間でもありました。

 よくは分かりませんでしたが、男性陣の中には私目線でさわやかそうな青年もいましたけどねぇ。いっそ女性よりも男性陣と仲良くなりたかったです。


 男性(医師)の皆さん、エ○シオジャ○ンのシンデレラナイトにシンデレラはいませんよ^^; 確かにお金は1000円しかかかりませんが人生の時間の無駄です。






2019年04月25日21:32研修生活
 今日は医師として働き始めて初めてのブログです。
 ブログのテーマを変えなきゃです(;゚ロ゚)

 
 研修先の病院は三次募集でなんとか決まりました。
 
 研修先が決まって、その足でアパートを決めて、引っ越しをして、すぐにオリエンテーションが始まって、それが終わったら最初のローテート(内科)が始まって、あれよあれよと日々が過ぎて行って今に至ります。
 
 今ふと立ち止まってみますと、この感覚はなんでしょうか、自分がいるべき場所はホントにここでよかったのかなという、定着感のあまりない感覚です。
 
 三次募集だったので正直最初に自分が行きたかった病院でもないですし、また選択肢は他にもたくさんあったので、別の病院にしとけばよかったかなぁとか、どの病院に行ってもいいとこ悪いとこあるだろうしなぁ、といった色々な思いが交錯しています。
 

 約1か月研修してきて見えてきたいいところ悪いところはそれぞれたくさんありますが、ピンとキリをそれぞれ挙げますと、
 
今の病院で一番よかったこと→同期の研修医がみんないい奴
 
一番微妙なとこ→(想定外に)緩すぎる 笑
 
です。
 

 緩いなら自分で仕事を見つければよいと思いますし環境のせいにしてはいけないとも分かっているのですが、人間っていうのはなかなか弱い生き物でして、緩い環境の中で自分に厳しくするのはなかなかできないですね~。変な言い方ですが、自分で仕事を見つけて頑張ろうが、緩い雰囲気に任せて過ごしていようが給料も変わりませんしね。ま、職場においては人間関係が一番大事かもしれないので病院の選択において大きくは外さなかったと言えるかもしれません。
 

 国試受かるまでは、国試受かればどこの病院でもいいやと思ってましたが、もう少し将来を見据えて行動する余裕があったらもっと良かったです(..;)


 次回以降、もう少し具体的な記事を書かせていただきます。