医療

2021年02月02日21:42当直体制
 コロナのせいで救急外来を受診する患者が減ったからだと思いますが当院では当直体制が変わりました。今までは内科直+外科直+研修医という体制だったのが、日によっては内科直or外科直+研修医2人ということになりました。しかしこれ、外科直+研修医2名の場合は病院内に内科の上級医が誰もいないということです。外科の先生がいなくても困るのですが内科系の患者の方が圧倒的に多いので内科の先生がいない方が困りますね。救急車で重症の内科疾患で来た場合はどうするのか。仮にAMIが来ようが解離が来ようが研修医+外科医で対処しろということですね汗 当院は2次救急なので一刻を争う重症患者は来ないはずですが、それでも冷や冷やしながら当直してます。そのうち修羅場になる瞬間が来る気がしますね。

 さらに病棟の入院患者の急変時の対応も内科直の仕事なのですがその日は内科直がいないので、困った看護師さんたちが私たち研修医のピッチにかけてこられて私たちも困っております笑 そりゃ急変があったらまずは駆け付けますよ。駆け付けますけど、急変なんだからそりゃ内科の先生もいてくれないと、研修医だけでは救えないかもしれませんよ。
 先日も当直時間帯に病棟からピッチが鳴りまして、なんか胸がえらくて心電図もおかしいと。嫌な予感がしましたがとりあえず駆け付けました。心電図は機械の判定ではcAVBでしたが私の見立てではSSS。普段なら治療方針を循環器内科専門医に相談するところなんですが、相談相手がいません。しかも私は夜中の3時に起こされて頭がボケーっとしてました笑 そりゃ徐脈に対してカテコラミン入れようかとか、アトロピンにしとこうかとか、提案することも処方することもできましたけど、主治医でもないのに初見でそんなん出したことないですよ。とりあえず待機の内科医に申し訳なさを感じながらも夜中の3時に電話をし、今回は頻脈の副作用を期待してというシロスタゾール投与の指示をもらいました。そんなん知らんがな(-_-;)

 しかし一刻を争う事態だったらどうしたかなぁ?
 何もしないよりはこの薬と思ったのを投与してもいいのかなぁ?


2019年12月26日20:57若年性脳梗塞
 先日、救急外来で次から次へとやってくる患者をさばいていましたら、昼過ぎに若いカップルがウォークインでやってきました。彼氏の方が患者で、彼女は付き添いです。特に持病もなくとても健康そうです。主訴は今朝起きてからの左腕のしびれと麻痺でした。彼氏もイケメンでしたが、彼女は1000人に1人レベルのめちゃくちゃな美人です。いつも一緒に寝てるそうで、これはもう典型的なSaturday night palsy(橈骨神経麻痺)でしょ、と心の中で決めつけてました。羨ましいのぅ…という気持ちとともに笑 
 受診時にはしびれはなく、麻痺も起床時よりはマシになったとのこと。当初はグーチョキパーもできなかったそうですが、私が指示したときにはぎこちなさはあったもののなんとかできてました。腕枕なんてしてないですよぉとはにかみながらの言葉には、私はだまされないぞと一閃。緊急性はないと判断して帰そうと思いました。
 …が、前夜の泥酔もなく、上腕部を圧迫した確固たるエピソードはないのです。念のため上級医にコンサルトしました。笑われるかもしれないなと思いながらも症状を伝えたところ、「それ脳梗塞やろ!早急にCTとMRIを撮れ!」とのこと。えー!!こんな健康そうな若者が脳梗塞!?ホントに疑いもしなかったのでコンサルトの仕方がまずかったのかなと思ったほどでした。
 その結果…、CTでは明らかな異常所見は認められなかったものの、MRI拡散強調像で高信号域が認められました。上級医からすぐに脳外科コンサルトし、脳外科部長がすっ飛んできて、即点滴治療即入院となりました。
 幸いと言っていいのか分かりませんが、受診時には既に発症から4.5時間以上たっていたため血栓溶解療法の適応はありませんでした。しかしもし私が診断にぐずぐずしていたために、あるいは帰宅させてしまったために4.5時間というデッドラインをオーバーしてしまったとしたら、医療ミスとなるところでした。
 後ほど脳外科の先生の話を聞いたところ、数多くはないけれども若年性脳梗塞というものがあるとのこと。そして患者を診ずとも研修医から聞いた症状だけですぐに脳梗塞を疑った上級医、さすが百戦錬磨だと思いました。救急外来に患者が押し寄せるこの年末に、それをさばくだけで必死だった私は一人で大反省会を執り行ったところでございます。



2019年09月29日21:17産業医の講習②
 前回、産業医の資格を取るための講習会について記事を書きましたが、あれは前半戦でした。今回の後半戦3日間と合わせ技6日間でやっと50単位全て取得し、晴れて産業医になれます。

 今回の後半戦も9月20日から3日間、自治医科大学に行ってきました。試しにまじめに授業受けてみたらしんどかったです笑

 先生によっては話の面白い先生もいて楽しい授業もありましたが、そういうのは残念ながら少数派で、大半が眠くなる様な授業でした。はっきり言って医学部の授業と同じように、レジュメをパワポに映し出して、その本文を棒読みするだけの授業もあり、やっぱりというべきか、休み時間には他の受講生もぶつぶつ文句を言ってるのが聞こえてきました。

 そりゃ文句の一つも言う資格はあると思いますよ。年休取ったりして多忙の中時間を作ってわざわざ栃木県まで行って、高い受講料を払ってその席に座っているわけですから。あんな授業だったら遠隔でパソコンで講義動画を流してくれたらそれで必要十分です。てか、レジュメだけもらえれば十分です。先生の話し方、授業の仕方一つで受講生のモチベーションが変わってくると言うのに、全体的には情けない講師陣でしたわ。

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P.S.
 前の記事にも書いたとおり基本的に休み時間は設定されていないのですが、お昼だけ申し訳程度に空き時間がありました。その短い時間に自治医科大学のキャンパス内を散策してたんですが、大学病院本体もめちゃくちゃ立派でした!私の母校の大学も決して病床数は少なくはないはずなんですが、桁違いの巨大病院でした。端から端まで歩いたら病院内だけでも疲れましたわ。

 病院の中のスタバでコーヒー頼んだんですけど、めちゃくちゃ高いですね。値段をあまり見ずにコーヒーとサンドイッチ買ったら、それで1000円越えでした(゚Д゚) 幸いクーポン券に助けられましたが、そんな1000円も出すなら食堂で○○定食とか食べれるやん!いやこれは自治医大の問題ではまったくないですが、普通にコーヒーの大きさGrandeとかにしてケーキとかオプションを頼んでしまったら病院の診察代とあんまり変わらない値段になってしまいますよ。スタバさんよ、もっとリーズナブルな値段設定をした方がいいんじゃないの?

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2019年08月31日23:12産業医講習①
 先週の土日月と自治医科大学まで行って産業医の講習会に出席してきました。
 医師会などが主催している産業医学に関する単位を50単位かき集めると産業医の資格が申請できるということで、資格を取ろうとしてる医師の方々も多いと思います。講義の最初に先生が言ってましたが、年間2000人以上産業医が誕生してるそうです。私も産業医の資格が欲しいと思い、集中講義が行われている自治医科大学に行ってきたわけです。今回はそのレポートです。

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 まず自治医科大学は敷地がめちゃくちゃ広くて建物がいちいちすごすぎます!重厚な講堂とか、何のビルか知りませんがバブル期の象徴のような形の高層ビルとか、普通の一単科大学が持てる施設じゃないですよ。実習室も使わせてもらったのですが、古くさい机と何十年前の器具使ってんねんっていうおんぼろ国立大学とは違い、めちゃくちゃきれいで広々してました。

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 さて肝心の産業医の講習ですが、
・スケジュール上休み時間なし
・朝8時50分から夕方18時半までほぼずっと座りっぱなし
・パソコンやタブレットは当然使用禁止
・遅刻や早退も認められない
という地獄(?)の3日間でした。まぁホントに産業医学に興味のある方にとっては至福の3日間であったことと思いますが、全体を見渡していた限りそういう人はごく少数だったようです(..;) なお、スマホまではあまり注意を受けていなかったようですが、自治医科大学の講義室はスマホの電波が今どきまったくよろしくありません。こっそりネットでもしようと思っても物理的に不可能なのです笑

 なので、大半の受講生にとって地獄のような3日間であったこととと思いますが、それにしてもという、そこそこ寛大な私の目にも余る光景がありました。
 それは1日の最終講義が終わる5分前にはそわそわし始め片付けの音でカタカタ音がすることから始まります。そして終了1分前にはなんと先に抜け出す者も出てくるのです。授業の最中に授業をこっそり抜け出すって、あんたら中学生か!いや中学生でもそんなことしないぞ~。確かにもうすぐ授業が終わるとはいえ、それはさすがにまだ一生懸命講義してる先生に対して失礼かと。この講義を受けているのは全員医者のはずですが医者といってもただの自己中人間なんですな~。しかしなぜそんなに1分1秒を争うのか。確固たる理由は分かりませんがとにかくこの地獄から早く抜け出したいという気持ちに加えて、1日の最後にもらえる単位認定のシールが先着順なんですね。その列に並びたくないのでしょう。列と言っても数分で解消するレベルなんですけどね。


 さて集中講義だと1日7~9単位もらえたので3日間の出席でぴったり25単位でした。つまり残り半分の25単位を再び自治医科大学に行って取ってこなくてはなりません。講義の中で言われたことは「まぁこの受講生の中で実際に産業医として働くのは1割くらいですけどね笑」でした。もし産業医の資格を欲しいという方がいらっしゃいましたら、貴重な休みを6日間も潰して修行僧のような時間を過ごしてでも欲しい資格なのか今一度考え直してみてもいいかもしれません。



2017年12月04日21:41過労
 ある中堅クラスの医師が「私はここんとこ平均300時間くらい残業してる」とおっしゃっていました。
 本来は1日8時間労働×週5日×4週で160時間ちょいが残業なしの場合の労働時間です。この医師は460時間労働しているので、土日も出勤したとして逆算すると1日□時間×週7日×4週=460より□≒16.43時間となります。朝6時に出勤したとして、かつ昼休みなしで22時半くらいまで毎日ぶっ続けで仕事をされていることになります。やばくないすか?ここ最近で休んだのは葬式のとき2日だけだそうです。そんなことって…ありえそうな話ではあったんですが、実際にあるもんですねー。自分なら発狂してそうです。その先生いわく「過労死レベルって言われてる月100時間の残業時間なんか私からすればなんともないねー。」とのことですが、それはさておき、そういう人が日本に少なからずいるとするならば私には異常にしか映りません。

 私の社会人のときの労働もしんどかったので、どんな生活だったか思い出してみました。朝始発の電車に乗って職場に着くのが朝6時半。それから夜は繁忙期以外は20時くらいには出社できましたが、土曜も半日ほどたまった仕事をしに行き、日曜日もイベントでなんだかんだつぶれました。そこで私の場合は土曜日と日曜日を合わせて平日1日とみなし、週6日勤務として仕事時間を計算すると、1日13.5時間×週6日×4週間=324時間。法定労働時間の160時間を引くと残業時間は164時間。いやー、あの生活を今やれと言われたらいくら仕事といえども尻込みしますね。やっぱ残業100時間越えは普通にしんどいと思います。
 先日、岐阜市民病院が残業の上限を150時間に設定するというニュースを見ましたが(→https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00005430-gifuweb-l21)、神経をすり減らす医師の仕事としてはどうかなと思いますね。こういうのが人為的なミスを誘発し、結局は患者さんが被害を被ることになりそうな気がします。

 かといって医師が足りないのことも分かっているので解決策はないか色々調べました。すると医療制度研究会という会の副理事長の本田宏氏が、医師の監督のもとに医師が行う医療行為の8割をカバーするPhysician Assistantという職種の提案をしていますね。私もそれがいいと思います!絶対医師じゃないとできない仕事って限られますしね。

 まぁ仮に医師の過労はそれで解決したとして、他の職業の方も過労が断続的に続いている状態をそれぞれなんとか解決策を編み出して日本全体の過労が解消していく方向に向かうことを願います。



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2017年11月22日23:28オペ看
 急に寒くなってきました。人肌恋しい季節ですね笑
 大学病院は若い看護師さんがたくさんいるのでついつい目移りしてしまいます(*ノωノ)
 マスクをしていて目だけが見えている姿はみんななんとなく可愛らしいっぽい感じに見えるのですが、これがマスク効果なんでしょうか。も~、顔は全部見せなさーい!笑

 しかし手術室のオペ看さんのうち特定複数からは学生たちは完全に上から目線で見られています。ガウンを着るときの目線は厳しいですよ~。ちょっとでも変な着方をすれば怒られます。マスクをしていて冷たい目線しか見えないので余計怖いですよ~。

 確かに術野の清潔・不潔をきっちり区別しなければならないことは間違いありません。しかし、あなただってほんの数年前には完璧にはできなかったことなんじゃないんですか?

 こんな言葉があります。
「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」

 学生がへらへらしながらふざけてやっているならどうぞ叱ってください。しかし少なくとも私の周りの学生たちは不潔にならないよう神経をすり減らしながら、スタッフの邪魔にならないよう気を遣いまくりながらまさに一生懸命の姿勢でガウンを着ようとしているのです。それなら別に失敗したっていいじゃないですか。失敗したならまた手洗いからやり直しをすればいい。それをちょこっと失敗したからと言ってこれ見よがしに怒りだすオペ看さんを私は好きになれません。せっかくの可愛らしいっぽいお顔も台無しですよ。



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2017年11月04日17:34マッチング2017②
 私の仲の良い先輩たちはみな市中病院を第一希望に出しまして、中間発表ではどの先輩の病院も定員を超えていたのですが、見事全員第一希望の病院にマッチすることができました。1人再受験生でだいぶ年齢が高い先輩がいてどうなることかと見守っていましたが第一希望で決まりました。しかし病院側の採用基準は一体どうなってるんでしょうね。個人的には再受験の先輩が受かったのは嬉しいですが、その反面、再受験生のおっさんに競り負けた数名の学生たちは何が足りなかったのでしょうか。もしかしたらもっと年上の再受験生や国試浪人組など訳ありな人たちだったかもしれませんが、若い学生だったとしたら、病院側は年齢はあまり気にしてないのかもですね。一説には自己アピールをするために第一希望の病院に何回も病院見学に行って顔を覚えてもらうと良いと言われていますが、その先輩は第一希望の病院が遠方ということもあって、1回しか見学に行かなかったそうです。また見学の回数で採用が決まるならその病院の近くに住んでいる学生が有利になるし、そんなんで決めるような病院なら諦めるわとその先輩は以前から言っていましたが、腹が据わってましたね。

 なお、私の大学では今のところ初期研修についてはほったらかしです(笑) マッチングとは何かという基本的なことも大学から教えてもらうこともありませんし、大学病院に勤めている医師が個人的な意見として母校での初期研修を勧めてきたりしますが、大学として公式に自大学での初期研修の良さをアピールしてくることもありません。他の大学では説明会とかを開いてるのでしょうか?私の大学はマッチ率決して高くない方なので、そんな悠長に構えてる場合じゃないと思うんですが…、大丈夫かな??




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2017年10月22日16:33マッチング2017①
 先週、現6年生の初期研修病院を決めるマッチングの結果が出ました。大勢としては大学病院離れと市中病院人気が一段と進みましたね。大学病院と臨床研修病院のマッチ者数の比率の推移は以下の図の通りです。

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 大学病院の割合、すべり台のように下がり続けてますねー。今年は大学病院で研修する医師の割合は全体では過去最低を更新しました。大学病院、市中病院それぞれに良い点があると思うのですが、どうしてこんなに大学病院離れが進んでるのでしょうか。

 またマッチングの定員に対する学生数の割合が高まっていて、全体の充足率が上昇しています。これは今まで病院側の供給過剰だったものが抑えられてきて、人気病院を除いたとしても、学生が病院を選ぶという図式が崩壊してきていることを意味しています。今年は、例えば第一希望で人気病院を書いて、落ちて、第二希望に書いた病院も他の学生の第一希望だけでフルマッチしていて、落ちて、第三希望、第四希望に回ったような学生も例年より多いのではないでしょうか。また希望を出した病院すべてにマッチングしなかった学生も少なからずいると思います。ただこのような状況は厚生労働省の意向通りです。→「研修医の募集定員、2015年度から上限設定へ」https://www.m3.com/news/iryoishin/180716
 
 2015年度は希望者数の1.2倍だった定員を2019年度は1.1倍に減少させていくとのこと。今の状況を来年度はもっと強めていこうというわけですね。これは研修希望者数と募集定員に開きがあることが、研修医の地域偏在を招いたとの指摘を受けた対応だそうです。医学部入学定員増により、2018年度の研修希望者数(推定)は前年度比114人増の9940人。一方で研修希望者数と募集定員の差を毎年0.02倍ずつ縮めていくという方針により、2017年度の1.16倍から1.14倍に縮小したことから、全体の募集定員は58人減の1万1332人に減少していて、特に東京、愛知、兵庫など大都市圏で減少幅が大きくなっています。→「2018年度臨床研修定員、58人減の1万1332人」https://www.m3.com/news/iryoishin/503419
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 じゃあ私がマッチングに参加する来年度は、1.12倍まで下がりますね(^_^;) 一学生としてはそりゃ選びたい放題の状態の方がありがたいですけど…、しかたないですね。ただ私はそんなに都会志向が強くないので大都市で募集定員が減少すること自体はあまり被害を受けないのですが、大都市の定員が埋まったためにあぶれてしまった学生が次第に郊外へ移動していくといったドミノ現象が起きると私もうかうかしてられません。



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2017年09月02日00:42心療外科
 心療内科のように医療法によって標榜科として規定されている診療科ではありませんが、心療外科という診療科を提唱している医師がいます。五味常明という医師です。例えば体臭で悩んでいる人がその心の悩みから解放されるには、外科的なアプローチと精神科的なアプローチの両方が必要だとのこと。それを心療外科と呼んでいるそうです。ちなみにこの方も一度文系の大学を卒業してから再受験で医学部に入学されています。 

 ところで日本では手術を施行している施設が限られているので貴重な経験だったですが、性転換手術を見学させていただく機会を得ました(♂から♀のパターンです)。その患者さんは物心ついたときから自分の体が男であることに違和感を感じ、十数年ものあいだ悩んでいたということで、今回性転換手術を受けることを決心したそうです。

 実際の手術を見ての感想ですが…、正常な臓器を切除するというのはいくら患者さんの希望とはいえ、見ていて心苦しかったです。第三者の私からすればもったいないというような感情でしょうか。しかし患者さんにとっては長年の痛切な悩みからようやく解放されるのでしょうね。術後に患者さんと直接お話しする時間がなかったのが残念ですが、担当医の話によると手術に大満足していたそうです。

 世の中には正常な臓器、器官、組織をもっていてもそれについて人知れず悩んでる人がたくさんいるんでしょうね。その悩みを解決できる職業として、カウンセラーや僧侶なども挙げられるかもしれません。しかし精神的なアプローチもできて実際に身体にメスを入れることが許されているのは医師だけです。心の悩みを外科治療によって治す心療外科かぁ~、私はそれもアリだと思うよ!(上から目線かよ 笑)。






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2017年07月04日12:59Jさんへ
Jさんはじめまして(^O^)
コメントありがとうございます!
以下、私なりの答えです。

 再受験生が外科へ行くことの制限を受けるのは老眼のせいではないようですよ。大学病院の教授を見れば分かると思いますが60歳くらいでも手術されてます。老眼でも眼鏡をかければ大丈夫みたいです。

 ただ、大学の教授は60歳でも手術されていると書きましたが、市中病院の外科医は50代でメスを置く外科医が多いようで、引き際は環境とか自分のモチベーション次第というところでしょうか。外科は手技の修得に10年かかると言われています。外科に進んでから10年という意味ですから、初期研修を合わせると少なくとも卒後12年ということなので、一人前の外科医として活躍できる時間が少ないということが理由だと思います。特に心臓外科は手術自体が少なく、なかなか執刀できる機会が与えられないので一人前になる時間はもっと長くなると思われます。
 また外科医がメスを置くイコール医師人生が終わるというわけではありません。例えば脳外科医の場合、今までの脳外科での経験を活かしてリハビリテーション科に転科して医師を続ける人もいますし、脳外科で開業される人もいます(手術はありません)。

 耳鼻科はメジャー外科に比べて一人前になるのが比較的早いと聞きますので、再受験生にも充分オススメの科だと思います。でも個人的には、一人前になるのが早いからという理由で選ぶよりは、そういうのはあまり考えず自分の一番好きな診療科を選んで欲しいです。その方が自分も患者さんも幸せな気がします。(すみません、整形についてはよく分かりません(;^ω^))

 循環器内科のカテーテル治療ですが、これは内科とはいえ外科に近いものがあり、体力的にきついのと、手技の修得に時間がかかりそうです。再受験生が不利なくやれるということはないでしょうが、それは基本的にどの科でも仕方ないかなぁと思います。一方、内視鏡はそんなに難しくなさそうですよ(あくまで心カテに比べてという意味ですが)。

 再受験生が進む進路ですが、ご指摘の通り精神科が多いようです。私の知っている再受験生の間では今後新専門医制度で目玉となる総合診療科も人気ですし、眼科なんかも人気ですね。また、現実的にお金を効率よく稼ぎたいという理由で麻酔科に進み、フリーで働きたいという人もいます。現時点ではフリーの麻酔科は収入すごいらしいですよー( ゚Д゚)。一人前になるまでの期間も短いですしね。外科医から聞いた話ですが、専門医をとったくらいのペーペーの麻酔科医でもベテランの麻酔科医でも手術に何か影響があるということはないそうです。

 Jさんはまだまだ若いので進む診療科にまったくといっていいほど制限はないと思います。私もポリクリでいくつか外科を回りましたが、どの科の先生もやる気があるなら入局大歓迎だよと言ってくれましたよ。

 Jさん、ぜひ再受験生だからとおよび腰にならないで自分の好きな方面に進まれてください。・・・とまだ医師になってもいない私が言うのもなんですが、私自身はそのようにしますよ!私は脳外科に興味があるので今からでも脳外科に進むかもしれません。一緒に自分の天職を追い求めていきましょう。







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2017年06月09日13:14違和感
 病院で実習していると私には違和感を感じることがちらほらあります。今は「患者様」と「ごめんなさい」に違和感を感じています。

 「患者様」というのは病院における患者さんに対しての呼称なのですが、どうもしっくりきません。店に買い物に来るお客さんのことをお客様と呼ぶのと同じかもしれませんが、それは店に来るお客さんが物を買ってくれてお金を払ってくれることからお客さんが転じてお客様になったものでしょう。
 そのような精神で、病院でも患者さんはお金を払ってくれる患者様だという風にとらえているとしたら、それはちょっと違うのではないでしょうか。確かに診察料は払っていただきますが、基本的には患者さんの方から病気を治してほしいと頼んでこられて、病院はそれに応じているわけで、患者さんが病院に病気を治しに来てやってるといわんばかりの認識は間違っていると思うのです。が、医療現場では案外そうでもないようです。重病でどうしても入院しないといけない患者さんに対して「入院して治療が必要です」と伝えても、入院は絶対に嫌だと言い張り、(事情をきちんと説明した後の判断はもうその人の人生なのでその人の自由だと私は思うのですが)医師の方が「いやいやそんなこと言わないでお願いですから入院してくださいよ~」などとしたてに出て、患者様は「仕方ないなぁ、でもこの日は〇〇があるから無理だぞー」などとおっしゃる。そんな場面を何度か目にしまして、わたくしは居たたまれなくなりました。

 また「ごめんなさい」というのは、注射とか痛みを伴う治療を行うに際して、医師や看護師が口癖のように言う言葉なのですが、「ちょっとごめんなさい今から〇〇させていただきますよー、あー痛いですよね、もうすぐ終わりますからねーごめんなさいねー」となどと何度も何度も「ごめんなさい」と言うのです。患者さんの痛みは理解したいと思いますが、治療の一環で行っていることに対してごめんなさいと謝る必要はないと思うのです。

 最近モンスターペイシャント(モンペ)が増殖しているような話を聞いたことがありますが、そりゃ~病院側がそんな姿勢だったらそうなりますわ。勘違い患者を生み出し、モンペへと昇格させてるのは病院自身な気がしますよ。んー、もしかして順序が逆でモンペが増殖してきたから病院がこんな対応になってしまったのかもしれませんが、いずれにしても医師は患者に対してもう少し毅然としていていいと私は思うのです。


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