2019年07月31日20:47中だるみ
 医師になってもう4ヶ月がたちました。あっという間です。研修期間は2年=24ヶ月しかありませんから、もうその6分の1が終わったことになります。

 さて私は今、その6分の1を本当に自分の血となり肉となるような使い方をしてきただろうかと自問しています。

 他の同期がどうか分かりませんが、自分は残念ながらはっきり言ってまだ全然何もできていません。医師になってから身につけた知識よりも国試前に詰め込んだ知識が少しずつ抜けていく量の方が多くて、総知識量としては減少しているのではないかと思います。もちろん知識だけじゃなくて技術や経験を少し積みましたとは言えますけれども。

 医師になる前はあれだけやってみたかった救急車の対応も、「また救急車か~」と既にちょっとめんどく思うようになってしまっています。教科書に載ってるような典型的な疾患の患者さんはあまり来なくて、どちらかといえば認知症の超高齢老人が死にそうになって倒れてたりするのをたまたま誰かに発見されて運ばれてくるというようなエピソードのものが多くて、救命するのが虚しくなるときもあります。それって、ただ命を延ばすことが本当にその人のためなのか、自然に迎えようとしている死をそっと見守っている方がいいのか、そういった根源的な問いを投げかけられる場面が多いです。日本の現代社会の実像をまざまざと見せつけられてそれはそれで勉強にはなるんですけどね、想像していたものと現実のギャップに戸惑っているというのが現状です。入院患者の平均年齢もめちゃくちゃ高いですからね、なんか70代や80代が若く感じます笑

 いつの間にかもう夏も盛りになってて暑い日が続いてますし、もしかして中だるみの時期が来てるのかもしれません。ここら辺で気持ちをリフレッシュして今一度自分に気合いを注入しなければと思います。




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