2016年03月31日05:32医学部の留年②
進級発表がありまして、1年生→2年生、2→3、…、5→6の合計で事前の予想通り、数十人が進級できませんでした。同級生については分かるのですが、他学年は部活の先輩後輩や又聞きでしか分からないので誰が何の科目を落として進級できなかったのか、ということまで詳細には分かりません。しかし最近1年生から2年生への進級ができない学生が増えているような感じがします。上の学年になって振り返ってみれば、1年生の科目の中にも確かに難しい科目もありますが、めちゃくちゃ頑張っても無理ということはないと思うので、学習内容の深さ・授業の分かりやすさで高校と大学を比較すると歴然としたものがあるのでしょうね。大学の方が学習内容の深さは深くなり、授業の分かりやすさは分かりにくくなるという意味です。医学部のカリキュラムがますます過密化しているのでそのギャップについていけない学生が増えているのかもしれませんし、最近医学生の学力が低下していると言われているのでそのせいかもしれません。特に予備校講師のプロのなせる授業を予備校で1年間受けた人にとっては、大学の授業がこんなにもつまらなく分かりにくいものかと落胆していることでしょう。大学の先生もそのあたりの事情については分かっておられるようですが、特に悪びれる様子はなくて「大学とは自分で勉強する場だ」「嫌なら辞めればよい」と軽々しくおっしゃる先生がどちらかというと多数派で、魅力的な話題を提供したり授業を分かりやすくしようと努力して下さる先生の方が少数派です。その先生方の違いは授業を受けている学生から見れば明確です。またそれは学生の授業態度にも現れてきます。前者の先生の場合は授業中、別の科目の勉強をしている学生(いわゆる内職ですね)や、スマホをいじったりパソコンでゲームをしている学生もいます。そういう先生に限って出席をきっちり取ろうと躍起になっておられるのですが、逆に言えばそうでもしないと出席する学生が少なくなるからです。後者の先生の授業は、特に出席を取るわけでもないのに学生の出席率は高いです。良い授業をすれば、良い反応が返ってくるということですね。前者の先生方の中には「授業態度が悪いのは学生が悪い」と決めつける方がいらっしゃいますが、その前に自分の授業を見直してもらいたいものです。
なお大学の方はといえば授業改革などと称して、より良い授業作りのために授業アンケートなるものをたまに実施していますが、学生たちがどう評価しようと、また何とコメントしようと、少なくとも私の在籍していた数年間の間に特に変化は見られません。毎年同じレジュメで同じ内容をただ一方的に話すのを繰り返しているだけの先生もいます。大学の先生が忙しいのは分かるのですが…。
もし、医師国家試験の合格率が低いから進級判定を厳しくすれば改善するという考えがあって、留年生を増やすとしたらそれは間違っていると思います。また、色んなサイトで進級が厳しい大学、緩い大学などが分類されていて、真偽のほどは定かではありませんが、留年生が多い大学ほど医師国家試験の合格率が高くなっているという相関関係が見られないことからも言えます。それでは医師国家試験対策はどうしているのかといいますと、主に医師国家試験対策専門の予備校があって、その予備校の先生の授業をネットで見れますので、その講座を購入して先輩方はそれを見て勉強しているということです。

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なお大学の方はといえば授業改革などと称して、より良い授業作りのために授業アンケートなるものをたまに実施していますが、学生たちがどう評価しようと、また何とコメントしようと、少なくとも私の在籍していた数年間の間に特に変化は見られません。毎年同じレジュメで同じ内容をただ一方的に話すのを繰り返しているだけの先生もいます。大学の先生が忙しいのは分かるのですが…。
もし、医師国家試験の合格率が低いから進級判定を厳しくすれば改善するという考えがあって、留年生を増やすとしたらそれは間違っていると思います。また、色んなサイトで進級が厳しい大学、緩い大学などが分類されていて、真偽のほどは定かではありませんが、留年生が多い大学ほど医師国家試験の合格率が高くなっているという相関関係が見られないことからも言えます。それでは医師国家試験対策はどうしているのかといいますと、主に医師国家試験対策専門の予備校があって、その予備校の先生の授業をネットで見れますので、その講座を購入して先輩方はそれを見て勉強しているということです。

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