2018年01月16日20:49超高倍率の場合
 私は以前、出願は他の受験生の出願状況をじっくり見て、倍率の低いところを狙ってはどうかとこのブログに書きました。それは私自身の苦い経験から得た教訓でもあります。
 しかし今回、倍率が高いことが必ずしも合否の難易度に相関しない場合があることを検証してみます。定員割れした場合はどうなるのか知りませんが、受験は競争試験ですから、定員内に自分が入ればいいわけですね。何点以上取れば必ず合格だとかそういうことはないことはいうまでもありません。

 ここに一例を示します。
 私が受験(で失敗)した2012年度はセンター試験の平均点が高く、強気の出願が多かったのか、宮崎大学医学部後期出願者はとめどなく増え続けて実に35倍もの倍率となりました。私は受験期の勉強の息抜きに、出願状況を1日ごとにエクセルに残していたので以下のグラフで当時の倍率の上がり具合を参照してください。点線の部分は記録をつけ忘れた部分か土日で発表されなかった部分です。また参考までに2011年度のものも比較してありますが、日付がずれますので2012年の日付+1日と思ってください。35倍からの足切り点がどんなもんだったのか知りたいところですが、風の便りでは88%くらいだったとのこと。88%といえば 約790点ですから、足切りされなかった人たちはそれ以上の点数を取っていたわけで、そもそも前期で受かった人が多かったことでしょう。ちなみに私はその年、前期は85%(765点)で不合格でしたが、成績開示ではあと数点というところでの不合格でしたので、もしセンターで88%取っていたら前期で合格していたことになります。
 私もそうなる計算であるように、88%以上取った人で前期落ちた人は少なかったと考えられます。後期の足切りが発動した時点では、後期試験受験予定者は定員20人・足切り倍率10倍として20×10=200人ですが、そのうちの大半(4分の3)が前期で受かったと仮定しましょう。その他私学に合格していてそちらの方を優先したりして後期を辞退した人もいたかもしれませんがその4分の3に含めることにしましょう。すると残りの受験予定者はたったの50名ということになります。すると35倍という超高倍率の入試は、ふたを開けてみれば実質2.5倍の低倍率の入試に様変わりしたわけです。90%を超える超高得点を取った人たちはほぼ前期で受かってるでしょうからそういう人たちは抜けていって、2.5倍の中身は88%〜90%のどんぐりの背比べのようなレースということになるわけです。もはやセンター試験の点数での有利不利はあまりありません。低倍率で二次試験の出たとこ勝負ということになります。
 ということを考えると後期は倍率が上がるならどうせならめちゃんこ倍率が上がった方が、足切りを通れる人にとっては良い出願先と言えるというわけです。・・・私のこの理論はいかがでしょうか?

 逆に後期で足切りがぎりぎり発動するくらいの低倍率だったと仮定しましょう。そうすると明らかな記念受験組は除いてほぼ全員が試験を受けられることになって嬉しい気もしますが、低い点数の人もたくさん残っていますからそういう人たちは前期で受かる人は少ないでしょう(仮に2分の1が前期で受かったとします)。すると後期は100人の受験生が残り、倍率は5倍。宮崎大学後期はセンター重視なのでセンターで点数が取れなかった人は後期で受かるのは難しいと思いますが、逆転できる力を秘めた人が周りにいるかもしれないと思うと実質5倍の試験は怖いものですね。
 宮崎大学医学部受験状況1

 ちなみに「下流の宴」というドラマで(なかなか面白かったですよ)、医学部受験のカリスマ予備校講師という人が出てきて、医学部受験で一番受かりやすいのが「九州医科大学」だと言ってましたが、そのシーンでその地図も見えていて、よく見ると宮崎県にあったので宮崎大学のことを言ってるんだなーと思いました(笑) 実際「いつ宮崎行くの?」というセリフもあったので間違いないでしょう。なぜ九州医科大学がいいのか、そのカリスマ講師が理由を語ってたんですが、たしか入試の問題の難易度が低いので学力試験ではあまり差がつかず、面接勝負になるから、といったようなことでした。



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