2022年09月

2022年09月18日14:21阿呆
 こんにちは。
 せっかくのお休みですが今日も日直のお仕事をしています。

 寝当直の日直版ですので身体的には負担のない仕事ですけれども、またこの暑い中直射日光を浴びながら交通整理をしている方、エアコンなんてありえない蒸し風呂のような環境で工場勤務をしている方、寝不足で事故の危険と隣り合わせの中神経すり減らして遠距離を運転しているトラックドライバーの方、またその他大勢の方々よりもおそらく高額の日給を頂いてはいるんですけれども、そろそろ辞めどきかなと思っております。何を贅沢なことを言っているのかと、自分で自分を叱りそうになるんですけれども、このお仕事は単に自分の時間の切り売りに過ぎず、医師としての学びや成長があまりありません。自分が70代か80代のおじいちゃんであればまたやってもいいかなとも思いますが、今はしっかり専門研修をして1つの専門家となるべく頑張る時でしょう。医師免許を持っているだけで世間よりだいぶ高額の時給を頂けていますが、それに満足しているとやぶ医者へ一直線です。専門家としての自分の価値をもっと高める時間を過ごすべきと思います。

 私は医者になるために、いやそれ以前に医学部に入るためだけでも相当の時間や労力を使い、年齢も重ねました。もちろんお金もいっぱい使いました。社会人時代に貯めたお金は底をつき、残ったのは1回目の大学や大学院時代に借りた奨学金で、医学生になったときは借金を抱えてマイナスからのスタートでした。医学生時代も親からの支援などはありませんでしたのでさらに奨学金を借り、借金を重ねて泣きそうなくらいに膨らみましたが、医者になれたら返せるかなと、自分の過去の借金精算の意味でも必ず医師国家試験に合格しなければと強い意志を持ち続けられた側面はあります。初期研修の病院選びも、自分の研修も大事でしたが借金返済もあったため給料が高いところを全国探しました。専門医研修に入っても今日のように暇さえあればバイトをしてきました。今医師4年目で、奨学金の返済はまだいっぱい残っていますけれども、このまま医師を続けていけば無理のない返済額でも10年くらいかければ完済できるだろうという目処がようやくたつようになってきました。今は物欲もあまりなく平凡な生活で満足するため、バイトバイトと奔走しなくても生活は十分成立します。
 そんな中で先日、そんなに疲れてはいなかったと思いますが、バイトが多すぎたかな、完全オフの日というのがあまりなく、日常生活もどこかせっかちになっていたものと推測しますが、車でしょうもない単独事故を起こしてしまいました。最近レジの待ち時間すら気持ちに余裕がなかったのは気づいていましたし、一方では加齢もあり注意力低下している自分には気づかないで行動していた結果です。保険は使えず修理代が数十万ほどかかってしまいました。時間に追われてバイトして、せっかくお金を稼いでも結局こんな不注意で大きな出費が発生してしまって、なんかホントに阿呆らしくなりました。他人を巻き込まなかったのが幸いでした。

 このブログも医学部再受験の話題から始まり、医学生、研修医、専攻医に渡って6年以上続けてきましたけれども、そろそろネタも尽きてきまして最近ではこの日直の日に合わせて月1回の更新をするのがやっとです。ブログ書くのって意外と時間かかりますからね。この病院には年内の辞意を伝えてあるので、この日直業務が終わるのが恐らく12月になるでしょうから、そこを一つの終着地点として設定します。

 目の前の生活費をがむしゃらになって稼ぐ必要がないくらいには自分を確立できたので、今後は自分のやりたいことをやる人生にしたいと思います。このままのレールに乗ってなるべく無難に生きていくことも可能ですが、人生の残り時間も少ないですし、自分が後悔しない人生を選んでいきたいです。この年齢になってもなお、自分の人生を好きに選べることを幸せに思います。