2021年06月

2021年06月01日01:00闇病み子

 本日(5/31AM11:00)は関連の施設で日直です。

 それにしても良い天気です。暑くもなく寒くもなく花粉もなく、今が1年で1番良い季節じゃないでしょうか。こんなに良い天気だと活動性の低下したおっさんの私もことあるたびに病院の屋上に出て、遠い景色を眺めながらよくある医療ドラマの俳優になったような気分に浸っています笑 ↓屋上からの写真です。

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 え?日直の仕事中なのにブログ書いてるのかって?

 そうです。この業界には寝当直という言葉がありますがその日直版です。1日で多くても23回電話がかかってくるかどうかです。といってもこんな良い天気の真っ昼間にばっちり目の覚めた状態で寝ることもできませんから、当直室という個室に閉じ込められて外出することもできずぼっちでこうやってブログを書いたりネットサーフィンしながら過ごしています(さみしい…)。

 

 日直をすると精神科の闇が見えてきます。

 まずナースがやばいです。はっきり言って医者もですが苦笑。

 基本的な医学知識がありません。おそらく脈拍のことを「プルスが〜」と言い出すし、不整脈の既往はあるか聞きましたら突然橈骨動脈を触り出して、「ありません」と答えるし(そんなんで分かるかいな)、「虚血性心不全の既往はなさそうです」とか、そういったもはやコントと言えるものには枚挙にいとまがなく、いちいち腹が立ちます。

 そもそもコンサルでかかってくる電話の主旨もよく分からなくて、「○○さんの件ですが、昨日からこんな様子で〜ご飯はあんまり食べれてなくて〜でも本人は食べたくないわけでもないみたいで〜、血圧は〜、プルスは〜…」と延々と続きますので仕方がないので「んで、ご用件は?」と遮って聞きましても「いや朝ごはんは食べさせていいのかなと思いまして…」などと仰います。じゃあ「食べされられないのではないかと思った根拠は何でしょうか?」を聞いても口をつぐみます。「今回のことに限らず、用件も分からない状態でそんなに長く矢継ぎ早に話されても私も分かりませんから先に聞きたい用件を言ってから状況を教えてもらえますか?そうするとそういう観点で状況を聞きますから。」と言ってみましたが、通じないですね。先生、私はこんなに一生懸命状況を伝えてるんですよぉ?と言わんばかりでしたね。

 こんなんで他の先生はどうしてるのか・・・、適当にあしらってるみたいですね。終末期だからでしょうかね。発熱があれば解熱剤、ちょっとひどそうであれば抗生剤を適当に、って感じです。熱源検索とかありませんからね、ホントびっくりです。てか、エコー当てたり心電図1つ取るのも大変なんですよ。看護師が慣れてなさすぎて、はぁ?心電図ですかぁ?遠くから持ってきてもらわないといけないから時間かかりますよぉ?とかエコーなんてどこにしまってあるのか分かりませんねぇ、とか。いやいや胸痛訴えとるんやからすぐ取ってあげてよ。時間かけてる場合じゃないで、オバはんナースよ。

 また仮に抗生剤(点滴)入れようとしても種類が少ないし、その割には見たことないのばっかりなんですよ。トブラシン:アミノグリコシド系とか、スルペラゾン:セフェム系にβラクタマーゼ阻害薬配合したのとか、パンスポリン:第二世代セフェムとか。あとはめっちゃ広域のしかないんで、もう笑っちゃいます。セフトリアキソンとかセフメタゾールとかもっと普通の採用してよ。スルペラゾンとかトブラシンってどんな時に使うの?パンスポリンは経口移行時はどうするの?誰か教えてください(岩田健太郎先生はスルペラゾンはほとんど使わないみたいです。トブラシンは緑膿菌に使えるみたいです)。

 

 先ほどはナースから電話がかかってきて点滴の刺入部が腫れてますのでとにかく来てください、ってことでしたので見に行きました。PICC留置されてましたので「あぁPICCか。」と呟きましたら「ぴっく??」とナースがきょとんとしています。PICCという単語も知らないし、もちろんその患者さんがいつどこでPICC留置したとかそういうことも把握していません。「先生これね、こうやって点滴繋いで栄養入れるやつなんですよぉ〜。」とご丁寧に説明してくれましたけど、本当にこいつらナースかと思いますね。

 

 今回もまた毒を吐きまくってしまいましたが、私の心の中にはそろそろ焦燥感というものが出現してきております。このままだと私もヤブ医者へ一直線です。お給料は貰えるからとはいえ、おっさんとは言え、この現状で満足するのにはさすがにまだ早すぎるでしょう。ちょっと私も善後策を練りたいと思います。