2020年10月

2020年10月01日10:08オンライン将棋昇段認定会
 先月27日、将棋のオンライン昇段認定会というのがありました。このご時世ですからね、ついに将棋の昇段審査もオンラインになりました。
 私は何を隠そう、将棋が好きで高校時代、大学時代と将棋部に入ってました。その割には非常に弱くて笑、高校時代は大会に出れば1番下のクラスで2位(小さな優勝トロフィー貰えなくて悔しかったのを覚えています。2位も商品貰えましたが謎に空のビデオテープ3本でした笑、時代を感じますね。)になったことがあるくらい。大学時代はレギュラー入りは最後までできず、万年2軍でした(部員少なかったのでそもそも2軍までしかありませんでした笑)。それで、もう潮時だし人生の時間の無駄遣いのような気がしてそろそろ辞めようかなと何度も思うのですが、スマホのアプリでオンラインで世界中の知らない誰かと将棋するのが楽しく、ついつい何時間も夢中になってしまいます。
 そのアプリ、将棋ウォーズというのですが、最近のアプリは面白いですね。色んなエフェクトがあり本当にハマってしまいました。履歴が残っているのですが互いの持ち時間10分の対局をもう10000回以上指してます汗。またそのアプリで級が認定されるのですが(本当に将棋連盟から認定してもらえます)、恥ずかしながら何年も2級を這いつくばってます泣 1級に上がりそうになると運悪く強い人が現れたりしてボロ負けしてやっぱり上がれず、ということを繰り返してました。そして自分の中ではビッグニュースなのですが、実は最近ついに1級に昇級したんですよ。おっさんだけど少年のように嬉しかったなぁ泣 小さな幸せでした笑

 …としかし話はここで終わりませんでした。この私にとってのおめでたい時期に、藤井聡太くんが史上最年少で将棋のタイトルホルダーになるという将棋界にとってもおめでたいことが起きまして、その記念に、有段者に藤井聡太くんの直筆署名入りの特別の免状が発行されるというのです。本来、免状の署名は竜王と名人がするものと決まっていて、藤井聡太くんが取ったのは王位と棋聖なので藤井聡太くんが署名することはないんですが、長年の将棋の歴史を塗り替えた功績なんでしょうね、特別に藤井聡太くんの署名が入ることになったのです。
 ただ私は1級ですから縁のないものと思っていたところ、注意書きに、1級の人も初段を申請できますと書いてあるではないですか。1級と初段では実力差があるためちょっと意味が分からんのですが、恩赦みたいな感じなんですかね、私にも藤井聡太くんの署名入り特別免状を手にする権利が生じたわけです。
 しかし、そうは言っても私自身のプライドが許せませんでした。おまけで段の免状をもらうのはいかがなものかと。やっぱりちゃんと自分の実力で認定してもらいたいと思いました。
 するとまたタイミングの良いことに、コロナの影響で今年はオンラインでプロの棋士と対戦をして、棋力認定してもらうという今回のオンライン昇段認定会という機会が設けられたのです。しかし採点する棋士は10人で午前、午後それぞれ2回なので全国で延べ20人しか枠がありません。私は勤務時間ながら申し込みの日時にあわせてパソコンの前にスタンバイし、時間になった瞬間申し込みボタン押しました笑!日本全国で、いや全世界で先着順ですからね、すごい競争になるんではないかと予想しまして。結果的にはすぐには20人の枠埋まらなかったようでしたが笑
 果たして9月27日、私は生まれて初めて、将棋ウォーズ1級という肩書きをひっさげてプロ棋士と対戦させて頂きました(もちろん平手ではなく飛車と角の2枚落ちでの対局です笑)。いや〜とても緊張したのですが、温和でとても優しいプロの先生だったので、対局をしながら僭越ながらいろんな話をさせて頂きました。私にとっては真剣勝負なのですがピリピリした雰囲気は全くなく、それが逆に良かったのか伸び伸びと指すことができました。持ち時間30分が夢のようにあっという間に過ぎていきました。私は自分ながら自分の力を遺憾なく発揮してよく指せたと思います。結果的には負けてしまったのですが、私には詰みの見逃しが2回ほどあったということで(それを見逃さなかったら勝ってたということです)、高い棋力があると講評していただけました。見逃しは悔しかったですが、自分としてもプロを少しでも唸らせた瞬間が2,3回あったので十分すぎた内容でした。そして、信じられないのですが肝心の棋力判定はなんと初段以上あるとのこと!飛び段で2段を頂いてしまいました。ま、まじかよ泣 ずっと続けてて良かった泣 おっさんながらめっちゃ嬉しかったです(*´∀`*)
 ちなみに序盤から中盤にかけては良かったのでもし終盤に強くなったらまだまだ上を目指せるということで、詰将棋というものをしっかり練習しなさいとアドバイスされました。確かに私はオンラインの対局で短い時間で最後時間に追われてしまい、終盤をじっくり考える訓練ができてなかったと思います。そういうのを1度の対戦で見抜くプロも流石です。

 ということで私は一生の記念に藤井聡太くんの署名入り特別免状申請します!55000円もかかるんですけどね、医者だしまぁいいか笑

 免状届くの楽しみ〜♪
 そして詰将棋勉強しよっと♪