2019年05月

2019年05月03日22:19国試を振り返り
 のんびりとしたGWを過ごしています。
 こんなにのんびりと時間を過ごせるのはいつぶりかなぁ?


 毎年GWはありますが、いつも試験のことが頭のどこかによぎっていたので心から休暇を満喫することはできなかったように思います。GWに限りませんが去年1年間の頑張りがあって国家試験に合格できたから今を楽しめるんだなと過去の自分に心から感謝です(^_^)


 しかしあの地獄の様な生活はもう送れませんね。ぶっちゃけ、メシとフロ以外はほとんど勉強してました。

 医師国家試験とは、コツコツ勉強したところで受かる試験ではないように感じます。例えば国試の1年前から1日3時間ほどコツコツと勉強したとします。3時間分の頭に入れた知識はさすがに翌日にすべて忘れるとまでは言いませんが、どうせ国試までにはほとんど忘れます。1年前から勉強を始めれば総勉強時間としては多くなりますが、それでは合格しないでしょう。毎日3時間分の知識を詰め込み続けても、人間(特におじさん)は忘れやすい生き物なので、最終的に医師国家試験が求める膨大な知識量にはたどり着かないのです。覚える知識量が忘れる知識量を凌駕するためには、覚える知識を圧倒的なものにしないといけません。つまり短期間でいいので知識をガッと詰め込む猛勉強をしないといけないんだと思います。詰め込んでも詰め込んでも詰め込んだそばから知識はこぼれ落ちていきますが、こぼれ落ちていってもなおくじけることなく詰め込んでいきます。こんな作業に何の意味があるのかと思うこともあるでしょうが、そんな疑問には目もくれず作業を続けていかなくてはなりません。

 私の体感では、1日3時間くらいの勉強では臨界点を超えることができず、1日5時間でやっと覚える知識と忘れる知識がプラマイ0。1日5時間を超えてからがやっと「覚える>忘れる」となり、そこからが知識の貯金の始まりです。1日でも勉強を休めば当然貯金は減る一方です。私は少なくとも1日10時間は勉強してました。

 国試直前の極限期の私の生活は、朝目が覚める→勉強→ブランチ→勉強→夕ご飯&お風呂→眠くなるまで勉強→眠くなったら寝る→目が覚めるまで寝る→…の繰り返しでした。しかしここまで生活を削っても、睡眠時間を多く取っているせいか1日12~13時間が限界でしたね。

 今となってはあれだけ頑張ったのにもう知識が抜け落ちてしまってます。砂漠の中のオアシスのようにかろうじて残った知識が、指導医の質問攻めにまごついている私をたまに助けてくれます。質問に答えられないと「国試の勉強したんでしょ?」と指導医に嫌味を言われることもありますが、私も好きでせっかくため込んだ知識をむざむざと抜け落としたわけではないんですよ。国家試験が終わってすぐ合格発表があって、すぐ勤務開始というスケジュールにしてくれればこんな無残なことにはならなかったのに。国試直後の医学生の知識量はすごいと思いますよ~。せめて発表を早めて欲しいです。国試はマーク試験なんだから採点するのに1週間もあれば十分だと思うんですけどね、試験から発表までなんと40日もあるんだもん、そりゃ長すぎますって。その40日の間にも勉強すればいいじゃんって指導医は言うかもしれないけど、合格が確定してないあんな精神状態で勉強なんかできるわけないですって!




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