2017年10月

2017年10月22日16:33マッチング2017①
 先週、現6年生の初期研修病院を決めるマッチングの結果が出ました。大勢としては大学病院離れと市中病院人気が一段と進みましたね。大学病院と臨床研修病院のマッチ者数の比率の推移は以下の図の通りです。

マッチング2017①1

 大学病院の割合、すべり台のように下がり続けてますねー。今年は大学病院で研修する医師の割合は全体では過去最低を更新しました。大学病院、市中病院それぞれに良い点があると思うのですが、どうしてこんなに大学病院離れが進んでるのでしょうか。

 またマッチングの定員に対する学生数の割合が高まっていて、全体の充足率が上昇しています。これは今まで病院側の供給過剰だったものが抑えられてきて、人気病院を除いたとしても、学生が病院を選ぶという図式が崩壊してきていることを意味しています。今年は、例えば第一希望で人気病院を書いて、落ちて、第二希望に書いた病院も他の学生の第一希望だけでフルマッチしていて、落ちて、第三希望、第四希望に回ったような学生も例年より多いのではないでしょうか。また希望を出した病院すべてにマッチングしなかった学生も少なからずいると思います。ただこのような状況は厚生労働省の意向通りです。→「研修医の募集定員、2015年度から上限設定へ」https://www.m3.com/news/iryoishin/180716
 
 2015年度は希望者数の1.2倍だった定員を2019年度は1.1倍に減少させていくとのこと。今の状況を来年度はもっと強めていこうというわけですね。これは研修希望者数と募集定員に開きがあることが、研修医の地域偏在を招いたとの指摘を受けた対応だそうです。医学部入学定員増により、2018年度の研修希望者数(推定)は前年度比114人増の9940人。一方で研修希望者数と募集定員の差を毎年0.02倍ずつ縮めていくという方針により、2017年度の1.16倍から1.14倍に縮小したことから、全体の募集定員は58人減の1万1332人に減少していて、特に東京、愛知、兵庫など大都市圏で減少幅が大きくなっています。→「2018年度臨床研修定員、58人減の1万1332人」https://www.m3.com/news/iryoishin/503419
マッチング2017①2 
 じゃあ私がマッチングに参加する来年度は、1.12倍まで下がりますね(^_^;) 一学生としてはそりゃ選びたい放題の状態の方がありがたいですけど…、しかたないですね。ただ私はそんなに都会志向が強くないので大都市で募集定員が減少すること自体はあまり被害を受けないのですが、大都市の定員が埋まったためにあぶれてしまった学生が次第に郊外へ移動していくといったドミノ現象が起きると私もうかうかしてられません。



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2017年10月12日18:13神在月
 先週末は夏のような暑さでしたがもう10月なんですね。医学部再受験の時、たいして興味もなかったのに勉強しなければならなかった古典のことをふと思い出しました。センターの国語の点数は結局最後の最後まで安定しませんでした。特に古典と漢文は最初に「〇〇の意味を次の中から選べ」というような設問が必ずあって、私にとっては運ゲーのような問題でした  笑 そして旧暦は「10月=神無月」とただの丸暗記をした覚えがあるのですが、島根県の出雲地方では神在月というそうです。この月に日本中の神々が出雲大社に集まるから「神在月」と言い、出雲以外では神がいなくなるので「神無月」というとのこと。へぇー!知りませんでした。テストの点数を上げるためだけの勉強ではなく、興味をもって勉強していればこのような驚きもあったかもしれませんが、受験生はそんな悠長に構えて勉強してられないですよね。

 さて短い夏休みが終わってからというもの、私の周りの連中がいよいよ国家試験に向けて動き始め出したようです。「QBやった?」「〇〇のメック見た?」みたいな会話が聞こえてきて、私はそのプレッシャーにぶるぶる震えています( ゚Д゚) 最近は私も毎日ちょびっとでもいいからと問題演習をするようになりましたが、同級生の中でも賢いグループほどやはり勉強にいそしむ傾向があるようで、さらに差をつけられてしまいそうです。どうもまた私は医学部受験のときと同様、医師国家試験に受かる一番の近道をなるべく通るような勉強をするしかなさそうな気がしてなりません。本来は国試に出るかどうかは別にして、興味をもった症例、あるいはクリクラで割り当てられた患者さんの病気について、興味をもって深く勉強していくべきなのでしょうけど、先生が「まぁさすがにここまでは国試に出ないかな」と言われた内容はすっ飛ばしてしまっております(-_-;)
  
 医師になって数年後、国家試験に合格するために丸覚えした事柄に隠された深い意味を知り、最近になって「神無月」の由来を知って驚いたのと同様、驚きを覚えている自分がそこにいるでありましょう。




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