2017年06月

2017年06月22日20:22記憶力
 以前「東大合格生のノートはかならず美しい」という本が出版されて話題になったことがありました↓↓

https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%90%88%E6%A0%BC%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%9A%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84-%E5%A4%AA%E7%94%B0-%E3%81%82%E3%82%84/dp/4163706208

 当時私もその本に興味がわいて、思わず買ってしまいました。確かに、きれいな字で、見やすいレイアウトのノートの写真がたくさん載ってまして、「こんなノートなら後で見直しても分かりやすくていいなー」と思ったものでした。
 しかしいざそれを真似して実践しようと思ってもなかなかうまくいきません( ;∀;) ゆっくり書けば丁寧な字になるので私でもそこそこ読みやすい字は書けるのですが、ついつい急いで書いてしまうので書くスピードに反比例して字は汚くなっていきました。また、見やすいレイアウトを心掛けるために自分としては十分な余白を取ったつもりでも、メモを加えていくとたちまち余白は足りなくなり、結局はぐちゃぐちゃになってしまいました。自分はノート作りというものが本当に苦手なんだなぁと実感したものです。高校生、一回目の大学生、社会人、医学部再受験生、医学生、いずれの時代を通してもきれいなノートを作り上げたことは一度もありません(泣)
 私の場合は結局ノートはメモ紙みたいなもので、書いて終わり!です。頑張って作ったノートは頑張ったあかしとして一応保管してありますが、見返すことはほとんどないですねぇ。たまに見返すと「こんなんやったっけ?」とまるで覚えてないことがたくさんあります。自分の財産になるくらい美しいノート作りができる友人たちを羨ましく思います。

 ところで、私の同学年の仲の良い友人で超有名高校出身の人がいるのですが、よくよく見せてもらうとその人のノートはめちゃくちゃでした笑 はっきり言って何が書いてあるのか判別できないほどの汚い字です( ゚Д゚) ノートというよりただのなぐり書きした冊子というところです。授業で配られるレジュメも扱いが悪いのでしょう、ガムがくっついて汚れてしまっていたり、哀れなほどぐちゃぐちゃに折り曲がってしまってるので開いて読む気にもなりません。
 そんな状態でも記憶力がハンパなく、テストでもいつも高得点を取っていました。私はきれいなノートほど後で復習しやすいため、記憶に残りやすいと思い込んでいましたが、そもそも記憶力がいい人はノートの美しさなんて関係ないんでしょう。何回か読んでインプットして終わり!のようです。よくそんなんで記憶に残るなぁともはや感心してしまいますが、一部の医学生のポテンシャルには凄まじいものがあります。

 記憶力。私が今喉から手が出るほど欲しいものです。自分ではあまり気づきませんが加齢とともに落ちているんでしょう。私の場合はとにかく人の数倍手間ひまかけて、覚えては忘れ、また覚えなおすという作業を繰り返していくことに尽きるでしょうか。ぶっちゃけ、最終手段はエロ語呂です!笑 テスト前夜にはいつも下ネタをちみちみつなぎ合わせてなんとかしおれた海馬にたたきこむ自分がいました(/ω\) もし20歳の自分がここにいたら、もっと楽に覚えていられたのかなぁ。


 

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2017年06月09日13:14違和感
 病院で実習していると私には違和感を感じることがちらほらあります。今は「患者様」と「ごめんなさい」に違和感を感じています。

 「患者様」というのは病院における患者さんに対しての呼称なのですが、どうもしっくりきません。店に買い物に来るお客さんのことをお客様と呼ぶのと同じかもしれませんが、それは店に来るお客さんが物を買ってくれてお金を払ってくれることからお客さんが転じてお客様になったものでしょう。
 そのような精神で、病院でも患者さんはお金を払ってくれる患者様だという風にとらえているとしたら、それはちょっと違うのではないでしょうか。確かに診察料は払っていただきますが、基本的には患者さんの方から病気を治してほしいと頼んでこられて、病院はそれに応じているわけで、患者さんが病院に病気を治しに来てやってるといわんばかりの認識は間違っていると思うのです。が、医療現場では案外そうでもないようです。重病でどうしても入院しないといけない患者さんに対して「入院して治療が必要です」と伝えても、入院は絶対に嫌だと言い張り、(事情をきちんと説明した後の判断はもうその人の人生なのでその人の自由だと私は思うのですが)医師の方が「いやいやそんなこと言わないでお願いですから入院してくださいよ~」などとしたてに出て、患者様は「仕方ないなぁ、でもこの日は〇〇があるから無理だぞー」などとおっしゃる。そんな場面を何度か目にしまして、わたくしは居たたまれなくなりました。

 また「ごめんなさい」というのは、注射とか痛みを伴う治療を行うに際して、医師や看護師が口癖のように言う言葉なのですが、「ちょっとごめんなさい今から〇〇させていただきますよー、あー痛いですよね、もうすぐ終わりますからねーごめんなさいねー」となどと何度も何度も「ごめんなさい」と言うのです。患者さんの痛みは理解したいと思いますが、治療の一環で行っていることに対してごめんなさいと謝る必要はないと思うのです。

 最近モンスターペイシャント(モンペ)が増殖しているような話を聞いたことがありますが、そりゃ~病院側がそんな姿勢だったらそうなりますわ。勘違い患者を生み出し、モンペへと昇格させてるのは病院自身な気がしますよ。んー、もしかして順序が逆でモンペが増殖してきたから病院がこんな対応になってしまったのかもしれませんが、いずれにしても医師は患者に対してもう少し毅然としていていいと私は思うのです。


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2017年06月05日21:30クリクラ⑤
 ブログを書く間隔がだいぶ空いてしまいました。いや~クリクラ生活はなかなか気疲れします(´Д⊂ヽ
 他の大学のクリクラがどんな感じか分かりませんが、うちの大学は無駄に拘束時間が長い気がします。家に帰っても自炊する気も起きず…コンビニ弁当を買ってきたりして、で、ちょっと勉強して、で、眠くなって寝てしまう。過去の社会人時代の生活を彷彿とさせます。あの頃も仕事が終わったらもうぐったりして、夜ご飯も食べずにそのまま寝てしまうこともあったなぁ…。日本人は真面目ですからそんな感じで毎日疲れながらも歯を食いしばって生きてる人が医者に限らずごまんといるんでしょうね。

 ここのところ厳しい科が連チャンで続いていたのでブログも更新できませんでした。先週、担当患者さんのオペに入ったのですが手術時間は9時間でした。術前の麻酔から始まって術後のいろいろを合わせたら10時間は軽く超えてました。ガウンを着てフェイスシールドみたいなのをつけて、脱水症になるんちゃうかと思うくらい暑かったですが、休憩もなく、自分自身が清潔となっているので動くこともままならず術野の端っこで棒のようにずーっと突っ立ってました。ちょっと油断すると手術の邪魔になったりオペ看さんに怒られますしね、ずっと緊張状態を保ったまま長時間動けない代償は、それが解放されたときに疲労として一挙に襲ってくるんですね。手術中は「自分がこの場にいる意味??」とかなり思いましたが、こういう体験も必要と思って耐えました((+_+))
  
 それでも病に苦しんでいる患者さんをみていると、五体満足でいられるのがどれだけ幸せなことかも痛感させられます。医学生たるもの、これしきのことで根をあげるわけにはいかないのですが、やっぱお医者さんって大変なお仕事ですわ。


 あ、一つ素朴な疑問が解決しました。「そんなに長い手術してて、お医者さんってトイレはどうするんだろ?」って昔から思ってましたが、実際に緊張状態を長く維持していると不思議と尿意等は生じませんでした!10時間でも。人のからだってよくできているというか、不思議なものですね。


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