2016年02月26日13:46養護教諭は
ある大学が来年度から養護教諭の資格を取れるよう準備を進めているということで、話を伺うことができました。養護教諭はいわゆる「保健室の先生」で、保健室は怪我をしたり体調が悪くなった生徒が最初に駆け込むところなのですが、実際には不登校の生徒や、悩みを抱えている生徒(まったく悩みがない人はいないかもしれませんが)が相談に行きやすい場所でもあります。悩みというとカウンセラーに相談と思われがちですが、一つ一つの学校にカウンセラーが常勤で配置されているということはないため、いつでも気軽に相談できるというほどのシステムにはなっていません。一方、本来は担任の先生が自分のクラスの生徒の悩みを聞ければよいのですが、担任は1人で40人も受け持っていますから、一人一人に十分な時間を取れないという事情もあります。養護教諭と担任、そして時にはカウンセラーや保護者なども交えて協力しながら生徒を見守っていくのがベストでしょうけれど…、なかなかうまくいかないようです。養護教諭としては悩みを抱えてきた生徒を守るべく全面的にバックアップするので、担任を頼りなく感じるし、一方担任は40人全体のクラス運営をしなければならないので、当然生徒に対しては全員平等に扱わなければならないし、生徒一人のために特別な配慮をするということに限界もあります。全体を見てる側としては、生徒の一方的な味方になっている養護教諭が逆にうっとおしい存在になっているケースもあるとのこと。私は担任の先生の意向を最大限に尊重した上で、養護教諭はサポート役に徹するのがベターだと思うのですが…、それでは養護教諭は自身のプライドを保てないということでしょうか。

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