足切りを考察②

 前回紹介した岐阜大学のように二次重視の試験のため二次で十分逆転可能であっても足切りされてしまう例もあるのですが、通常は足切りがある場合には、合格の可能性が低い受験生の受験を避けることができます。受かる可能性が1%でもあれば受験したいという受験生もいるとは思います。しかし一方ではそういった層も含めて少しでもライバルが減った方が嬉しいと思う受験生もいるでしょう。
 
 足切りがない場合、二次で満点を取っても受からないと分かっていても、受験できます。もはや次年度の受験を見据えての練習だと開き直ることになりそうですが、これはどうなんでしょうね??面接官はセンター試験の結果を見ながら面接をしてるようなので、心の中では「この受験生は二次で満点を取っても確実に不合格なんだし、マジな面接いる?」と、面接官の方があまりやる気のない面接になるかもしれません。また誰でも出願し受験できるために見かけ上の倍率が高くなるので、足切りのない大学の倍率を見るときは注意する必要があります。実質的な倍率はそんなに高くないということです。中には900点満点で300点台とかいう受験生も混ざってるそうですよ。


 まぁ大半の受験生のセンターの点数と二次試験の点数はだいたい相関するので足切りはあまり問題にならないですかね。しかし中には足切りが生死を分けそうな事例もあります。以前病院見学でたまたま一緒だった京都府立医科大学の学生と話をする機会があって、私が尊敬の眼差しで「あんな難しい数学の問題(京都府立医科大学の二次試験の数学)、解ける気がしないよ~」と言ったら、「自分も部分点で稼いだ感じだよ。でも中には数学がめっちゃできる奴がいてね、そいつはセンター7割台で爆死したんけど、なんとか足切りされなくて、二次で逆転したんだよね。」と言ってました。センターは最低でも8割取らないと医学部なんて合格できないと思い込んでいましたが、難関大でこのようなケースもあるんですね。二次を受験することさえできれば、受かる自信がある、でも足切りにかかる可能性も十分ある、という点数で出願したときのドキドキ感はたまらないでしょうねぇ。


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足切りを考察①

 2011年度の入試で岐阜大学医学部が後期でなんと98.8倍(ほぼ100倍!)という倍率をたたき出したことがあります。このときは足切り設定がなかったため、受験生が殺到して近隣ではホテルを予約することも難しかったと聞きました。実際には何人が受験したのかは分かりませんが、岐阜大学って主な交通手段がバスなので、受験会場まで移動するのも大変だったんじゃないでしょうか。試験を実施すること自体に支障をきたしたせいなのかどうなのか、翌年には速攻で足切りラインが設定され、40倍で足を切られることになりました(40倍っていうのもすごいですけどね)。今ではさらに厳しくなり、15倍となっています。

 岐阜大学や山梨大学はセンターが今ひとつ取れなかった受験生にとっては二次で逆転できる数少ない後期の出願先となりますが、足切りという壁が立ちはだかってるんですね。山梨大学は公式に足切りの点数を詳細に公表していて、昨年度の入試では753.8点(83.7%)。センターで83.7%以上取らないと受験すらできなかったとは、本当に厳しい世界です。
 なお出願者の最高点は850.6点ということですが、私からすればそこまで高得点を取ったならわざわざ二次重視の大学ではなくセンター重視の大学に出願すれば、より確実に受かるのでは?と思ったりするのですが、秀才たちの考えは私には理解できませんわ(@_@) 

 近年の医学部入試の動向を見ていると、足切りを新たに設定したり、足切りの倍率を低くしたりして、受験生を絞る傾向にあります。足切りにはどういう効果があるのか、次回もう少し考えてみたいと思います。





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超高倍率の場合

 私は以前、出願は他の受験生の出願状況をじっくり見て、倍率の低いところを狙ってはどうかとこのブログに書きました。それは私自身の苦い経験から得た教訓でもあります。
 しかし今回、倍率が高いことが必ずしも合否の難易度に相関しない場合があることを検証してみます。定員割れした場合はどうなるのか知りませんが、受験は競争試験ですから、定員内に自分が入ればいいわけですね。何点以上取れば必ず合格だとかそういうことはないことはいうまでもありません。

 ここに一例を示します。
 私が受験(で失敗)した2012年度はセンター試験の平均点が高く、強気の出願が多かったのか、宮崎大学医学部後期出願者はとめどなく増え続けて実に35倍もの倍率となりました。私は受験期の勉強の息抜きに、出願状況を1日ごとにエクセルに残していたので以下のグラフで当時の倍率の上がり具合を参照してください。点線の部分は記録をつけ忘れた部分か土日で発表されなかった部分です。また参考までに2011年度のものも比較してありますが、日付がずれますので2012年の日付+1日と思ってください。35倍からの足切り点がどんなもんだったのか知りたいところですが、風の便りでは88%くらいだったとのこと。88%といえば 約790点ですから、足切りされなかった人たちはそれ以上の点数を取っていたわけで、そもそも前期で受かった人が多かったことでしょう。ちなみに私はその年、前期は85%(765点)で不合格でしたが、成績開示ではあと数点というところでの不合格でしたので、もしセンターで88%取っていたら前期で合格していたことになります。
 私もそうなる計算であるように、88%以上取った人で前期落ちた人は少なかったと考えられます。後期の足切りが発動した時点では、後期試験受験予定者は定員20人・足切り倍率10倍として20×10=200人ですが、そのうちの大半(4分の3)が前期で受かったと仮定しましょう。その他私学に合格していてそちらの方を優先したりして後期を辞退した人もいたかもしれませんがその4分の3に含めることにしましょう。すると残りの受験予定者はたったの50名ということになります。すると35倍という超高倍率の入試は、ふたを開けてみれば実質2.5倍の低倍率の入試に様変わりしたわけです。90%を超える超高得点を取った人たちはほぼ前期で受かってるでしょうからそういう人たちは抜けていって、2.5倍の中身は88%〜90%のどんぐりの背比べのようなレースということになるわけです。もはやセンター試験の点数での有利不利はあまりありません。低倍率で二次試験の出たとこ勝負ということになります。
 ということを考えると後期は倍率が上がるならどうせならめちゃんこ倍率が上がった方が、足切りを通れる人にとっては良い出願先と言えるというわけです。・・・私のこの理論はいかがでしょうか?

 逆に後期で足切りがぎりぎり発動するくらいの低倍率だったと仮定しましょう。そうすると明らかな記念受験組は除いてほぼ全員が試験を受けられることになって嬉しい気もしますが、低い点数の人もたくさん残っていますからそういう人たちは前期で受かる人は少ないでしょう(仮に2分の1が前期で受かったとします)。すると後期は100人の受験生が残り、倍率は5倍。宮崎大学後期はセンター重視なのでセンターで点数が取れなかった人は後期で受かるのは難しいと思いますが、逆転できる力を秘めた人が周りにいるかもしれないと思うと実質5倍の試験は怖いものですね。
 宮崎大学医学部受験状況1

 ちなみに「下流の宴」というドラマで(なかなか面白かったですよ)、医学部受験のカリスマ予備校講師という人が出てきて、医学部受験で一番受かりやすいのが「九州医科大学」だと言ってましたが、そのシーンでその地図も見えていて、よく見ると宮崎県にあったので宮崎大学のことを言ってるんだなーと思いました(笑) 実際「いつ宮崎行くの?」というセリフもあったので間違いないでしょう。なぜ九州医科大学がいいのか、そのカリスマ講師が理由を語ってたんですが、たしか入試の問題の難易度が低いので学力試験ではあまり差がつかず、面接勝負になるから、といったようなことでした。



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